Cherry Red と él

 チェリー・レッドはイアン・マクネイを中心に78年にスタートした、イギリスのインディー・レーベルである。 80年代には、後にエヴリシング・バット・ザ・ガールとなる二人トレーシー・ソーンとベン・ワット、そしてEBTG、 フェルト、モノクローム・セットなどを紹介し、ネオアコ系吊門レーベルとしての評価が確立した。 84年にはラフ・トレード(ザ・スミスを擁したインディー・レーベル)、メジャーのWEAとともに 新レーベル、ブランコ・イ・ネグロを設立、ジーザス&ザ・メリー・チェイン、ドリーム・アカデミーなどを送り出す。 チェリー・レッドは傘下にアナグラム、アフリカグラム、イースト・ウェスト、ゼブラなどのレーベルを抱えていたが、 中でもひときわ高い評価を得ていたのがエル(él)であった。エルはチェリー・レッドのスタッフの一人だった 拒食症気味の奇人賢人マイク・オールウェイが設立したレーベルで、ルイ・フィリップ、モーマス、キング・オヴ・ルクセンブルク等のアーティストを紹介し、 日本でも広く受け入れられた。 élレーベルについては、『フールズ・メイト』誌No.61(86年10月号)・No.75(87年12月号)の特集が詳しい。