Breathless

  このブレスレスというバンド、結構日本人好みという感じがするのですが、どうですかね? このバンドの知名度が上がったのは、 4ADのTHIS MORTAL COIL『銀細工とシャドー』にヴォーカルのドミニク・アップルトン が参加したことが大きいと思いますが、 同作品での「宝石商」「Now I Must Have Been Blind」での歌は名唱というにふさわしく、 TMCの雰囲気にピッタリ合った素晴らしいものでした。
 バンドはVo/Kbdのドミニク・アップルトンと紅一点でBのアリ・ノイフェルドを中心とした4人組。この2人にドミニクの幼なじみだったゲイリー・ムンディ(G)とオーディションで選ばれたトリストラム・ラティマー・セイヤー(D)が加入して結成された。シングル「Waterland」で1984年にデビュー。 3枚のシングルをリリース後、84年には1stフル・アルバム『The Glass Bead Game』をリリースした。 その後86年には2ndアルバム『Three Times And Waving』のレコーディング中に、ドラマーがトリストラムからマーティン・ワッツに交替している。彼らの魅力は初期4ADに通じるヨーロッパ的耽美感覚あふれるヴォーカルと曲調に、エキゾチックでエキセントリックなギターやキーボードが絡むという独特の音づくりにある。デビュー以来一貫したその姿勢はマンネリという印象を受けなくもないが、デビュー以来高いテンションを保っており、倦まず弛まず我が道を突き進む彼らの姿勢には敬意を表したい。80年代のいわゆるNew Waveの時期から現在まで、その発表作品がほぼ同じクオリティの高さを維持しているというのはほとんど奇跡である。
 デビュー以後20年に渡り彼らの作品をリリースしてきたレーベルTenor Vossa は、彼ら自身のレーベルらしい。Tenor Vossaのホームページはこちら