科学と技術の諸相2020/07/28 更新
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★★新著の予告★★

 この秋、『高校物理再入門』というタイトルの著書を刊行予定です。高校で勉強する(似非)物理が、どのように真の物理学とつながっているかを解説する内容です。期待せずにお待ちください。(2020年07月28日)

★★気になるニュース★★

ALS患者嘱託殺人で逮捕者(20/07/28)

 京都府警は今月23日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者に対する嘱託殺人の容疑で、医師2人を逮捕した。安楽死を希望するALS患者から依頼され、昨年11月に薬物を投与して殺害したとされる。容疑者は患者の担当医ではなく、SNSで知り合った後、金銭の支払いを受けて患者の自宅マンションで投薬を行ったようだ。
 ALSとは、運動ニューロンの障害によって筋肉がしだいに動かなくなる難病で、患者は全国で1万人ほどに上る。多くの場合、手指が動かしにくいなどの軽い症状から始まり、そのまま一方的に進行して全身の筋肉が侵され 、最終的には呼吸筋が機能しなくなって呼吸不全で死に至る。ただし、感覚や思考、内臓機能は保たれ、眼球運動も可能だという。原因は不明で、進行を遅らせる薬はあるが、根本的な治療法はまだない。
 ALSのように精神的苦痛が大きく、また、周囲に負担をかけているという自責の念をもたらす病気の場合、患者が鬱状態になり希死念慮を抱きやすい。このため、精神的なカウンセリングが欠かせず、担当医による適切な対処が必要である。
 現在では治療法のない病気でも、画期的な技術が開発される可能性がある。実際、かつて不治の病と恐れられたAIDSは、ウイルスの増殖を抑制する薬が開発されたことで、(完治は難しいものの)長期にわたり寛解状態を保てるようになった。ALSの場合は、嚥下障害や呼吸困難に対応できる看護機器の開発が望まれる。
 今回のケースは、「積極的安楽死」と呼ばれる行為に相当し相当し、終末期医療で不必要な延命行為を行わないという消極的安楽死(尊厳死)とは峻別される。消極的安楽死なら、日本でも、医療現場でかなりの数が実施されていると思われる。一方、積極的安楽死は、原則的に刑法上の違法行為と推定され、1件1件、法的な観点から(通常は裁判の場で)検討される。担当医以外が致死的な投薬を行ったことが事実と認定されれば、嘱託殺人の罪は免れないだろう。
(→過去の「気になるニュース」
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★★著書のお知らせ★★

下記の通り、時間に関する著書が1月15日に刊行されました。

時間はどこから来て、なぜ流れるのか? 「時間はどこから来て、なぜ流れるのか?
   最新物理学が解く時空・宇宙・意識の「謎」
   (ブルーバックス)

(→Amazonの該当ページへ

吉 田 伸 夫 著
講談社
定価1000円(税別)
新書判/240ページ
発売日 : 2020/01/15
【出版社からの内容紹介】
科学が捉えた「時間の本質」――時間は過去から未来へ流れて《いない》!?
時間の正体は、宇宙の起源につながっている。
時間とは何か? 時は本当に過去から未来へ流れているのか?
「時間が経つ」とはどういう現象なのか?
先人たちが思弁を巡らせてきた疑問の扉を、いま、物理学はついに開きつつある。
相対性理論、宇宙論、熱力学、量子論、さらには神経科学を見渡し、科学の視座から時間の正体に迫る。

◇本書「はじめに」の内容は、「あのニュートンですら「時の流れ」にふわっとした解釈をした理由」(講談社・ブルーバックスのサイト)に掲載されています。
◇書籍ダイジェストサービスSERENDIPに、本書の要約「【新書】現代物理学で「時間は流れていない」のはなぜか」が掲載されました(全文読むには、会員登録が必要です)。
他の著書の紹介

★★吉田の近況★★


★★Q & A★★

質問 細菌は人間と共生して役にも立っていますが、 ウィルスも人間と共生して役に立っているのでしょうか?【その他】
質問 『時間はどこから来て、なぜ流れるのか?』を読ませていただきましたが、短い「まとまりを持つ意識」ではなく、「一生の全ての時間の意識」を一斉に感じられてもおかしくないのでは、と思いました。このことに何か論理的あるいは物理的な説明がつけられないでしょうか。また、時間が流れる感じが物質に内在するものではなく、外部から動かされるものという説は全くありえないのでしょうか。【その他】
質問 もし慣性質量と重力質量が違ったら、どのようなことが起こりますか?【現代物理】
質問 人間は、同じ星に住んでいるため環境問題を共有してしまいますが、 将来他の惑星に進出するようになっても、何か宇宙規模の環境問題に悩まされるようになるのでしょうか。【環境問題】
質問 速さは光速が上限と聞きましたが、回転に上限はあるのでしょうか。大きさがなければ、少なくとも光速の制限にはひっかからない気がしますが。【現代物理】

【告知】2019年12月をもって、Q&Aコーナーで利用してきたメールデコードのCGIが提供中止になったため、当ホームページ内部から質問を受け付けられなくなりました。そこで、代わりにQ&Aの一部を掲載するブログを開設し、そのコメント機能を介して質問できるようにしました。以下のリンクからブログにアクセスしてください。
 なお、ブログの仕様により、トップページからはコメントできないので、個々の質問/回答のページでのコメントとして質問をお送りください。すぐに表示はせず、いったん吉田が質問を受け取り回答を作成してから、新たな質問/回答として掲載します(様子を見て、方式を変更するかもしれません)。
 また、「気になるニュース」を独立させたブログも開設しました。内容は、当ホームページと同じです。
ブログ「科学と技術の諸相 −Q&A−」
ブログ「科学と技術の諸相 −気になるニュース−」
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この世界についての仮説
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