![]() | 2012/02/11 更新【更新履歴】 | |||||
「明解 量子重力理論入門」
吉 田 伸 夫 著
講談社(講談社サイエンティフィク)
定価 3,150 円(税込)(←高くてすみません)
発売日 : 2011/07/25
ISBNコード : 978-4-06-153275-5
【出版社からの内容紹介】
なぜ重力の量子化が困難なのか? 量子重力理論は,何を解決しようとしているのか? ループ量子重力理論とは,超ひも理論とは,どのような理論なのか? 学部学生程度の物理学から出発し,量子重力理論という最先端へ読者をいざなう.専門書を読む前の,はじめの一歩に最適な入門書.
【特徴】
- 大学院学生向けの専門書とは異なり、経路積分・場の量子化・くりこみ・共変性などの基礎的な話から始めて、量子重力理論へと至る道のりを俯瞰的に眺めます。
- 具体的にはループ量子重力理論や超ひも理論を取り上げますが、完成された理論として成果を紹介するのではなく、重力の量子化がなぜ困難かを指摘した上で、これをどのように克服するかという観点から解説し、「なぜループか」「なぜひもか」という従来の書物ではあまり論じられなかったポイントに目を向けます(個々の理論の解説は、それほど詳しくありません)。
- 学部レベルの数学だけを使い、厳密さよりもわかりやすさを重視しています。
「思考の飛躍 アインシュタインの頭脳」
吉 田 伸 夫 著
新潮社(新潮選書)
定価 1,155 円(税込)
発売日 : 2010/05/25
ISBNコード : 978-4-10-603660-6
【出版社からの内容紹介】
光量子論、ブラウン運動、特殊相対論、一般相対論……。20世紀の初頭にアインシュタインはなぜ、かくも革命的な理論を次々と構築できたのか。そして後年、量子力学を執拗に批判し、統一場の理論を夢見つづけたのはなぜか。光と重力と四次元を解き明かし、物理学の世界を一変させた天才の頭脳。その発想法と思考術の秘密に迫る。
【特徴】
- 演繹的な思考ではなくジャンプによって新しい原理に到達するアインシュタインの発想法を軸に、特殊相対論・一般相対論・ブラウン運動・量子論という彼の業績全般にわたって解説します。
- アインシュタインの特殊相対論は、先行するローレンツやポアンカレの理論とどこが違うのか? 等価原理という素朴なアイデアからテンソル解析を利用した一般相対論へと移行する際に何が起きたのか? 量子論の基礎を築きながら量子力学に対して批判を繰り返したのはなぜか? アインシュタインの論文を読み込み、発想の筋道を辿ることによって、こうした謎を解明していきます。
- これまでの科学史で過小評価されてきたグロスマンに光を当てます。また、量子力学に関するボーアとの論争については、現代物理学の知識に基づいて、議論の正否を正しく判定します。
「日本人とナノエレクトロニクス 世界をリードする半導体技術のすべて」
吉 田 伸 夫 著
技術評論社
定価 1,554 円(税込) (←少し高いという声もありますが)
発売日 : 2009/12
ISBNコード : 978-4-7741-4038-4
【内容紹介】
- HEMT・フラッシュメモリ・面発光レーザなど、日本人技術者が開発したナノエレクトロニクスデバイスについて解説します。
- 無味乾燥な技術解説でも、ジャーナリスティックな開発物語でもなく、両者を融合した新しいタイプの解説書です。それぞれのデバイスに関して、物理学的な動作原理を数式を使わず直観的なイメージを元にわかりやすく説明します。さらに、技術者たちがどのような発想に基づいてデバイス開発を成し遂げたか、本人へのインタビューをベースに事実に即してまとめています。
- 日本の技術力に自信を失いつつある人々へ、先人たちが何をしてきたかを伝え、次世代への希望につなげる書です。
- 具体的な内容−−「量子細線・量子ドットと榊裕之」「HEMTと三村高志」「面発光レーザと伊賀健一」「フラッシュメモリと舛岡富士雄」「スピントロニクスと前川禎通」
◇本書のことが、「日経サイエンス」の「森山和道の読書日記」(2010年3月号p.122)で紹介されています。
「光の場、電子の海 量子場理論への道」
吉 田 伸 夫 著
新潮社(新潮選書)
定価 1,260 円(税込)
発売日 : 2008/10/25
ISBN-10 : 4106036223
【内容紹介】
- 量子力学と素粒子論を結びつけるミッシング・リンクたる「量子場の理論」。これまで、本格的な解説書が皆無に近かったこの理論について、高等数学を使わずに解説します。「量子論の端緒となった光量子論はどうなったのか?」「γ線を用いた思考実験で不確定性原理を説明するハイゼンベルクの議論は妥当なのか?」「素粒子の標準模型と量子力学はどんな関係にあるのか?」−−こんな疑問を抱いていた人にお勧めです。
- 主要論文を読破し理解した上で、前期量子論からくりこみ理論に至る理論の形成過程を叙述します。現在の知識に基づいて再編成した「教科書的な科学史」ではなく、試行錯誤を重ねながら少しずつ前進していくプロセスを、理論の具体的な内容を中心に見ていきます。
- これまでの科学史であまり語られなかった天才ディラックと怪物パウリの知的対決にスポットライトを当てます。また、呪われた物理学者ヨルダンの業績も正当に評価します。一方、過大評価されてきたボーアとハイゼンベルクについては、やや批判的に解説します。
「宇宙に果てはあるか」
吉 田 伸 夫 著
新潮社(新潮選書)
定価 1,155 円(税込)
発売日 : 2007/01/25
JAN/ISBNコード : 4106035766
【出版社からの内容紹介】
始まりは? 大きさは? ブラックホールとは? アインシュタインからホーキングまで、宇宙をめぐる12の謎に挑んだ科学者たちの思考のプロセスをたどる。
【特徴】
- 宇宙論の歴史を、現在に至るまでのスムーズな流れとしてではなく、試行錯誤を繰り返した科学者たちの苦闘の過程として描き出します。そのために、オリジナル論文にできる限り忠実な形で業績を紹介し、宇宙にチャレンジした科学者たちが何を考え、どのような誤りを犯し、それをいかにして修正したかを、具体的に見ていきます。
- 例えば、多くの宇宙論の入門書で、「アインシュタインは宇宙を静止させるために宇宙項を導入した」と書かれていますが、これは事実ではありません。それでは、アインシュタインはどのような思考プロセスを経て宇宙項を導入したのか−−本書第2章をお読みください。
- 「ブラックホールの存在を予言した科学者は誰か」という問いがありますが、答えは、シュヴァルツシルトでもチャンドラセカールでもなく、オッペンハイマーです。その理由は?−−本書第8章をお読みください。
- このほか、間違いだらけだったガモフのαβγ理論(ビッグバン理論の原型)、ハッブルの距離−速度関係に含まれていた巨大な誤差、研究者を惑わしたフリードマンのミスなど、入門書では触れにくい天才たちの過ちまで紹介しており、これまでとはひと味違った宇宙論史になっています。
- 各章で1つの話題を取り上げているので、好きなところをピックアップして読むことができます。過去の出来事だけではなく最新の観測データも紹介し、さらに、詳細な科学者リストを附けているため、参考書としても利用価値があります。また、数式がほとんどなく、文科系の科学史の教科書としても使えるでしょう(ただし、教える側にそれなりの学識が必要)。
©Nobuo YOSHIDA