2005/12/7

「12人の優しい日本人」/ パルコ劇場

cast : 江口洋介、浅野和之、生瀬勝久、伊藤正之、筒井道隆、石田ゆり子、
堀部圭亮、温水洋一、鈴木砂羽、小日向文世、堀内敬子、山寺宏一



もし、日本にも陪審員制度があったなら…。
90年三谷さんが、東京サンシャインボーイズ公演として発表、映画化もされた法廷劇。

今年、終盤になってほんとにチケット取れてよかった〜って思った公演。 映画の「12人〜」は当時は豊川さん目的で見て、なんか渋いけど面白い映画だな〜て。。
半年くらい前?だろうか。気なっていた、このお話のもとになった「十二人の怒れる男」を見る。 めちゃ面白かった。 まあ、主演のヘンリーフォンダがかっこよすぎるんだけど、 ディベート好きのアメリカ人ならあんなの普通なんだろか?
ワンシチュエーション密室劇。ミステリーとか推理劇、というよりは人間ドラマで。 緊迫し続ける議論、合間合間に息抜きの場面、メリハリがあって観ているこちらも緩急。 偏見、エゴ、無関心、etc・・・人間の邪念は、真実を変えようとする。 「有罪とは言い切れない」という微妙な主張を貫く勇気、自分にはそういう勇気がもてるだろうか。。。
ぜひ生の舞台で観てみたいと思っていたところ、、、、 きっかけとなった三谷さんの舞台がキャストを替えて再演〜(泣)

舞台。シンプル。かなりの八百屋舞台。12席ある椅子。でも?一個だけちっちゃ〜!なんとなく読めたけど。。。
爆笑。最高!温水さん!笑い取る役で、脱ぐは、髪みだすは、おかしいです。ありがとうございます、です。
まとめ役、浅野さん、「ケツとりましょう!」。おかしな動き、締め役として○。
江口さん。淡々と。ここにはすごくあってるし、溶け込んでるよ。これからも舞台やるのかな?唯一二枚目。
伊藤さん。いや〜。弱ったちゃんです。クスリ。。。 筒井さん。これは彼でないと出せない「ほっこり味」。
石田さん。頭が良いんだか、悪いんだか、の女性。でもイヤミがないです。
堀部さん。ほんっとやなヤツですが、日本人に多いタイプでは??私もそんなトコあるし〜。三谷さんがやってた役ってのもうなずけます。 堀部さんは、役者としてイケてます。 鈴木さん。これまた日本人的なおばちゃんの一歩手前をうまく。
小日向さん。ひさびさクール。こういうのもいいですよね 〜。両極端ができるってのはとても面白いです。
堀内さん。歌なし、おばちゃん役。でもかわいい。ちょっとムカつくんだけど、いるいる、っていうおばちゃん。
山寺さん。このなかで唯一、常識的な人。良い声だわ〜。ちょっとかっこよく見えたよ。
生瀬さん。このなか一番のヒットでした。ここんとこ普通っぽくないのが多かったでしょ。 今回普通っぽくて、でも、頑固で、ときたま笑いを取る、でもやっぱり、とことんシリアス。 だからといって、ベースがコメディだからがっつりシリアスにならないところが三谷さんの本なのです。

ラスト、生瀬さんのセリフ。私はシリアス目線で笑えなかったんだが、客席、少し笑いが起こったんだよね〜。 これって、本当はどっちだったんかなあ??

「十二人の怒れる男」と「12人の優しい日本人」、 比較してみると日本人とアメリカ人の考え方の違いがはっきり。
題名の通り、アメリカ人の議論は強さを持った、攻撃的な、題名どおりの「怒り」的な表現で自己主張するけど、 攻撃的な部分はあっても、基本は誠実で、和をとりなそうとしながら、途中途中で細かな笑いやシリアスも盛り込み、 みんなでひとつの結論を出そうとする「優しさ」。
いずれにせよ、両方とも見終わってから、すごい満足感。すっきり。ほっこり。

もいっかい、映画版両方を見比べて、んでもってWOWOWでビデオ取って、全部制覇したいなあ〜。