2005/6/11
「ナイン」/ アートスフィア
cast : 別所哲也、高橋桂、純名りさ、大浦みずき、池田有希子、ほか
前回公演が評判良くて、ちょっと気にはなっていたんだ。
とくに私はもとが映画で舞台化、舞台が映画化になってるのとかが気になってしょうがない。 これがそうでフェリーニの「82/1」がモト。
舞台を見たその日の夜に「82/1」を鑑賞。
装置&照明。とにかくカッコイイ。らせん階段、中心に丸テーブル、透明イス、青い光と影の演出。。。 二幕は本水!2列目でどんなカンジで水が満ちてきたのかが分からなかったのが残念だった。。。 でもバックのイタリア調の絵から水が伝って落ちて真ん中のプールに入っていってたようで いつのまにかみちみちていたんだよね。その中を大浦さんが黄色い長靴で、、、 笑える。
初演時にオーディションで選ばれた女性陣は最高。さすがです。完璧です。
だからメインでない方たちももったいないくらいなんだよね。あ〜誰を見たらいいのか、キョロキョロ。。。 これは近くで観ないほうがいいかもね。せっかくの2列目だったんだが。。。 その中で。。。
大浦さんを一番の目的で行ったんだが。やっぱり最高です。あの余裕は。アドリブ?もよし。ダンス最高。
んで、もう一人、愛人カルラ、池田さん。すごいな〜。天井からシーツでぶらさがり。しかもあの体勢で 普通に歌える?!拍手拍手!!奔放な演技もかわいい。2幕では黒い涙。。。芝居も歌も最高。 は〜。スタイル良すぎる。
妻ルイーザの高橋桂、この人初めて。でもオペラちっくじゃなくて、芝居もいい感じ。好感。
純名りさ、クラウディア。グイードの憧れ。高嶺の花を美しくやってました。
サラギーナ役の田中利花さんもGOOD!
そのほかの女性陣もちょっと役名が分からないんだが、は〜、女はきれいでいなくてはいけないね。
ああ、忘れてた、別所さん、悩めるイタリア男、でもそんなに悩みまくって大変、てカンジではない。 わりと軽め。歌はもち、うまいです。
ストーリーは仕事に行き詰まり夫婦関係の危機を抱えた男が、スパにやって来て新作映画を撮る話。 単純にはそうなんだが、ぐるぐるぐるぐる、グイードの頭ン中を現実、妄想、と巡る。
とにかく、演出がかっこいいのよ。細かい。よくもそこまで。
だからストーリー的にはそんなに好きな部類ではないんだが、 ホントに、魅せられる、舞台、でした。
----ここから映画『8 1/2』
映画、『8 1/2』とくらべて。
ストーリーは一緒なのよ。違いは、、、
ラストはみんなで円になってわっはっはー!!みたいに終わるけど、舞台はルイーザが戻ってきて…?ていう終わり方。
あと、舞台は登場する男性が「グイド」ひとり。 映画は現実で男の人が関わってくる。グイドの妄想では女性のなかで一人グイドが食卓を囲むというシーンはあったが。
正直、映画のほうが難しい感じがしたなあ。モノクロってのも、最初のシーンで恐怖映画かこれは?と思わせるくらいだったし。
主人公グイド自身が映画の中で「意味のないエピソードの羅列にすぎない」と言ってるんだよね。 それって観てる側としては「あ、やっぱそうだったの?よかったよかった」と思わせてくれる? ような、でも一方で批判する人に対して予防線を張ってるんじゃねえのとも思わせる、、ような。
自伝的作品というからグイドはフェリーニ自身のことなんでしょうね? 「奥さんごめんなさい、でも僕の頭んなかこんなんなんだよ」と分かってくれ的な。。。 舞台では奥さん(ルイーザ)は怒ってたけど実際のところどうだったのかな〜。
そうそう、音楽も今ではポピュラーなものばかりでとてもいい。さすがにサントラはないよなあ。