2006/1/22
「グランドホテル」/東京国際フォーラム
cast : 前田美波里、岡幸二郎、紫吹淳、諏訪マリー、 パク・トンハ、藤木孝、田中健、小堺一機、ほか
グランドホテル形式、の元となった映画のミュージカル。 日本では宝塚がトミーチューンバージョンをやってたのよね。 事前に映画にて予習。
で、舞台では。
誰にでも優しい男爵、が、実は盗っ人(男爵/岡)。 自信を失っているバレリーナ(グルージンスカヤ/前田)。 バレリーナを支え続け、愛す女。(ラファエラ/諏訪)。
女優を夢見る計算女のタイピスト(フレムシェン/紫吹)。 傲慢な経営者(プライジング/田中)。 自分の最期をグランドホテルで迎えようとする男(オットー/小堺)。
モルヒネ中毒の傍観者、ホテルで暮らすドクター(オッテルンシュラーゲ/藤木)。 産気づく妻の見舞いにいけないホテルマン(エリック/パク)。
お話的には映画と同じ。演出がくっついて、歌がくっついて、ということで。 そら、映画のほうがスマートで私は好きだけど、こちらもこちらで楽しませてくれる部分が○。 歌もいいし、役者もそろってて○。 でも、ところどころう〜ん、てとこが。演出かな〜?
男爵がなくなってバラの柵の前で歌うんだけど、歌は抜群にいいんだけど、なんかその場面、コントみたいよ? 死んでるんだけど。。。みたいな。もうひとつの場面も、グルージンスカヤと男爵の場面も、しかり。
これは舞台装置が固定だからしょうがないんだろうけど、う〜ん。。。 場面転換についてもそうだけど、話の展開も、そのグルージンと男爵のやり取りで、 ジゴロか、といわれたら、ジゴロじゃねえ!くらいのキレよう、ちょっと笑ってしまうわ。 映画ではもっとうまい感じだったよねえ?つーか、LOVEの展開が早いのよ。
岡さんは、歌うまいし。ダンスは微妙にがんばってたし。
前田さんはあのスタイルはすごいっす。。あの年で。 トウシューズ履いてるのもびっくりしました。
フレムの紫吹さんはさすが、自分の見せ方を知っています。
小堺さんはおしゃれな感じ。歌は声量がないから周りにはおとってしまうけど、悪くない。 映画のオットーはちょっとメンドクサイ男なんだけど、小堺さんのオットーはそんな感じが全くない。 まあ、弱ってる感もないっちゃないんだが。
藤木さんは相変わらず濃い。 パクさんはキャラにぴったり。
個人的にはフレムシェンがよかったな〜。なんつってもキレイよ。 んでもって華があって、かわいい。あんなふうになりたいなあと思っちゃう。
ここに出てくる登場人物に自分を誰かに当てはめるとしたら、、、男爵のように誰にでも優しくありたいと思うし、 ラファエラのように誰かをずっと愛し続けたい、フレムのように天真爛漫で、夢に向かって突き進みたいとも思う。 自分に近い人間はいないけれど、こうありたいなあ、という人たちを見れた気がする。
ドクターの言葉に象徴されるように、去る者あれば来る者があり、死に行く者があれば生まれる者がある。
一人一人になにかが起きても世界は関係なく進む。。。 無常を感じるけど、これが人生なんだよなあ、と切なくなります。ただこの気持ちは映画を観たときのほうが強かったかな。