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7 Viola 工作の夕べ |
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牛皮ベルトのあまりの部分でミュートをつくってみた.
1.ベルトの切れ端を4cm幅で2枚用意する.厚さは3〜4mm のもの. リーバイスや Lee のやつがちょうど良い.
2.それとは別に間にはさむようの切れ端も用意する. 間にはさむやつを,駒の厚さにあわせて厚さ2mm ぐらいに削ぐ.もしくはそのくらい厚さの別のベルトの切れ端や手芸用の薄いモノを張り合わせてもよい.
3.<切れ端大>のけばけばした面の上部12mmの範囲にエポキシ接着剤を塗る.
4.2枚の<切れ端大>の接着剤のついた面を向かい合わせにして,<切れ端小> をその2枚でサンドイッチするようにしてくっつける. 左右の端はあとで少し切り取るので少しずれていてもよいが,上下のラインがぴったりあっていないとミュートが完成したときに実際に装着すると斜めになるので上下のラインについてはきちんと揃えること. 接着剤が多少はみでているのは気にしなくてよい.
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位置決めができたら接着剤が乾くまでずれないようにクリップなどで固定しておく. なお,接着剤の代わりに穴を開けて小さなネジではさむようにして固定しても良いが重量が増すのでそのへんも考慮する.
5.エポキシが乾いたら,張り合わせたベルトの左右両端を2mmづつぐらいカットする. 完成品の形の一部になるので,まっすぐ切る. できれば大きめのよく切れるカッターで一気にざっくりといったほうが断面が美しい.
6.弦が通るようにミュートの脚となる部分に切り込みを入れていく. 実際に装着具合を確認しながら,弦にミュートが当たらないようにする. 脚の下端の部分は駒がはさみやすいように内側を斜め(ハの字)に面取りする. 面取りするときはミュートをたてて垂直に切り落とすと奇麗に切れる. 細かい部分はカッターよりも彫刻刀のほうがやりやすいかも.
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7. 脚のながさと頭の部分の重さをけずって音色の調節をする.
その他,細かい部分を削って形を整える.
8.ミュートの表面にアロンアルファースーパー液+アロンアルファーを塗って脚の形が崩れないようにする. 塗りすぎると音が硬くなるので,お好みで片面だけとか,なしでも良い.
*使い古しのベルトだと使う部分によっては臭うので注意する.
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私の場合,首の長さがそんなにないので楽器+顎あての高さが 6.5cm を超えると顎あてが厚すぎて楽器を構えると顔が上をむいてしまうし無理して楽器を弾くと背骨が痛くなったり肩が凝ったりしてしまう. そこで,いろいろな顎あてを試してみたり自分で削ってみたりしたが,楽器の厚さが 5cm あれば,顎当てナシが一番マシという結論に至った. しかしながら,顎あてがないと楽器が安定せず,演奏に非常に支障をきたす. また,顎あてがなくて直接楽器に肌がふれるのも楽器の健康上良くない.
ということで,顎あてがわりのカバーを自作した. ちなみに,顎あてがないと音もよく響くが,その状態では楽器を顎で固定することができずポジション移動とビブラートができなくなるので肩当てはしたほうがいいだろう.
材料と用意するもの
作り方
1.楽器の左側を表板からテールピース側を通って裏板まですっぽり囲めるくらいの大きさに切る. 後で不要部分をカットして小さくするのはいくらでもできるので思い切って多めにマージンを確保しておく. 楽器の横側にも革がかかるようにしておかないと実際に楽器を構えたときに革がめくれて直接肌がふれてしまうので注意する.
2.緒留めのボタンにひっかかるように小さい穴を開ける. 穴を開けるには穴の中心で革を4つ折りにしてかどっこを切るようにすれば四角い穴があく.革は伸びるので小さめの穴が良い. 実際にはめてみて調整カットする.
3.楽器の側板の高さに合わせて帯状に補強(ズレ防止)のための革を裏側から貼る.
革を楽器に合わせてみてだいたいの位置を革の裏側にボールペンなどでマーキングし,定規などでガイドを引く. ガイドに合わせて補強の革を切った貼ったして楽器に合わせてみる. 斜めにズレた場合はズレた部分をはがして足りない部分を三角の革で補えばよい.
4.取れないように紐をつける.
紐ナシで完成としてもいいのだが,革が一ヶ所でしか固定されていないので,楽器を降ろすたびに革がペロンとなって非常に扱いにくい.
固定のヒモはゴムでも普通のヒモでも悪くはないがずっとつけっぱなしにするのを前提にするなら,せっかくなので革を細長く切ってヒモにするのがオススメ. 適度な弾力があり,ニスにも影響がすくないと思われる. わりときつめに締めるのがコツ.
5.余分な革をチョキチョキ切って完成.
ただし,テールピースの上と楽器の側板の部分は切りすぎないこと.
ずーと使っていると革に汗がしみこんで裏にぬけてくるので注意. 簡単にめくれるのでこまめにチェック&交換しよう.
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GEWA のパッド型の肩当ては普通のブリッジ型のように楽器が固定される感じが少なくなかなか良いのだが,パッドの位置決めが融通きかなさすぎて結局部屋の片隅で眠っている.
そんなときにはパッドをはずしてベルトだけを利用する.
用意するもの
ハンドタオルをテキトーに折り畳んで輪ゴムで止めて形がくずれないようにして,これをパッドがわりにする. GEWA のベルトを楽器につけて,パッドがわりの物体を楽器とベルトで挟む. もちろん,もともとのパッドをずらして取りつけてもよいし,食器洗い用のスポンジなどを布でくるんでパッドがわりにしてもいいかもしれない.
GEWA のパッドは固すぎるので誰か低反発フォーム(テンピュールとか)で作ってくれませんかね...
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肩当てはつけたくないが,顎あての金具が当たることや楽器に直接肌がふれるのがイマイチなことがある. そんな時にはその部分に革をあてて緩和することができるかもしれない.
用意するもの
1.楽器の形に合うように革を切る. 側面にもかかるようにかなり大きめに切るのがよいだろう.
2.顎あての金具が通る部分に穴を開ける.
顎あてを外し,革にネジを通してつけなおす. これで革の一方を固定できる.
3.実際に楽器を構えて余計な革を切り落とす.
切り落とす面積は少しづつにしておくこと. 切りすぎると作りなおしとなるので楽器を使いながら徐々に邪魔な部分だけを切っていく感じにしたほうがよいだろう.
4.革の反対側の固定は7.2章のようにエッジにヒモをかけてひっぱるのが完成形としてはよいと思うが,仮止めとして下の写真の様に革に直接穴をあけてもよいだろう.
革に直接穴を開けて仮止めの場合は,裏板のかなりの面積を革で覆ってしまうので音質的にはよくないと思われる. あくまでお試しの場合の仮固定としてこのやりかたで使ってみるのがよいだろう.
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顎あての締め金具を回す工具は800円ぐらいで売っているが,精密ドライバの先端を加工すれば100円ちょっとで自作もできる.
用意するもの
1.精密ドライバの先端を5mmぐらい残してニッパーなどで切断する. 顎あての金具に差し込んだときにいっぱいまで挿しても楽器の横板にぶつからないように長さに気をつける.
2.先端のでこぼこと大きなバリをヤスリで削り取り長さの微調整も行う. サンドペーパーで細かいバリをとって出来上がり.
なお,大きめの事務用クリップを伸ばして使っても機能的には同じ.
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例によってベルト部分だけ再利用第二弾. コンセプトは顎革だが,めんどくさい革の加工が必要ないのでより簡単に革の交換が可能になった.
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最近はペグを加工する道具などが比較的簡単に手に入るので自分でもペグを削ってみた.
ご注意:趣味として削る過程を楽しみたい方のための情報ですので,工作精度など結果を重視される方はプロにお願いしましょう.
用意するもの
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1.ペグシェーバーでペグを削る
鉛筆削りと同じ要領で少しづつ軸を削っていけば良い. ただし.一度にたくさん削ろうと欲張りすぎると刃が深く入りすぎて丸く削れなくてバリができたり軸が割れたりするので2ミリ程度はみ出る状態からぴったり入るまで削るのを繰り返すのがオススメ.
力を入れてガツンと削るのではなく,一度になるべく大きく回転させて薄く満遍なく削るように心がけた方が良いだろう. 回転角が小さいと削りムラが出て凸凹ができやすいのでなるべく一度に360度回して削るようにする.
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道具の持ち方は正しくない気がするが自分にはこの方式が使いやすい. テーパーの調節は買ったままで特に必要ないはず.
削りムラがある場合は引っ掛かりのあるところを集中的に何度かクリクリと往復してムラをなくすようにする.
刃が深く入ってバリができてしまった場合は,いったんシェーバーからペグを外してスクレーパーでバリを削り取る. スクレーパーでも意外とざっくり削れてしまうので削りすぎて逆に凹まないように注意する.
<-スクレーパーでバリとり.
ちなみに,スクレーパーとして OLFA
の「鉄の爪25ミリ」の替刃の側面を鉄ヤスリで目立てして使用している. シンワの「直尺シルバー15cm」の側面は何もしなくても十分スクレーパーとして使えるぐらい鋭いが,鋭すぎて削れすぎるため降り番.
<-E線のペグを削っているところ.
もう少し削らないと太すぎて収まりが悪い. 他ののペグは削って弦を通す穴は開けたけど,長さ調節はまだしてないのではみ出した状態.
なお,ちょうどペグがおさまり良いところまで軸を削ってしまうと微調整の段階でさらに軸が細くなり,入り過ぎてしまうのである程度のマージンがある段階でペグシェーバーによる加工は切り上げる.
2.軸の微調整
道具がどんなによくても軸がそのまま使えるほどきれいに真円に削れることはまずないので,実際のペグ穴に合わせて微調整する. ペグ穴にペグをさして2,3回キュキュッと回すと真円から出っ張っているところが摩擦で際立ってテカるのでそこを少しづつ削っていけば,ペグ穴に適した円に近づく.
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写真の真ん中やや上のがテカっている場所. テカっているところはでっぱりなのでピンポイントでスクレーパーや紙やすり(#600ぐらい?)で削る.
削る量は1ヶ所あたり1,2度軽くシュッシュッとするだけで十分. なお,この段階でペグソープをつけておいた方が凸凹の判別はしやすいと思う.
上記を全体が均等にテカる(特定の場所だけ出っ張っていない状態)まで繰り返す. 非常に地味な作業だが調弦しやすさを決定する大事な工程なので満足いくまわし具合になるまで丹念に行う. 凸凹がひどいと湿度変化や小さな衝撃などでペグが緩みやすい.
この段階で軸の直径によりペグが入る長さも決まるので,長さの微調整のための軸削りもあわせて行う. 微調整を継続すれば段々軸は細くなる. 最後に紙やすりで軸の表面をなめらかにするべきかどうかはわからないが,今回は紙やすりは使っていない(お好みでどうぞ).
→ あと1ミリぐらい差し込めばちょうど良い長さかなというぐらいで,#320 ぐらいの紙やすりでペグを軽くはさむようにしてくるくる回してヤスリをかけ,#600 でヤスリのスジがなくなるように縦方向にかけたり,横方向にかけたりして微調整の最終調整をし,#1200 ぐらいで仕上げると吸いつくようなフィット感に出来上がる. 強く挟んでヤスリをかけると凸凹するので注意.
3.弦を通す穴をあける
ペグをしっかりと差し込んだ状態(普通に弦を張っている状態を想定)にして,ピンバイスや鉛筆でペグの軸に弦を通す穴の印(ペグボックスの壁との距離の目安)をつける.
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大体の位置合わせをして印をつけているところ. 穴の位置は好みに応じて適当でよいだろう.
この状態で穴を開けるわけではない.
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ペグの芯を通るように垂直を心がけて最終の位置合わせ(穴の開け始めの場所を見つける)を行う.
軸の芯をはずしたり斜めにならないように注意する. 写真ではつまみと垂直になるように心がけているが,軸の木目(年輪)との角度にこだわっても良い.
こちらも適当.
位置合わせができたらペグを固定してピンバイスで穴を開ける. 穴の直径は E線で 0.6-1.0mm, G線で 1.0-1.5mm ぐらいだろう. 最初に小さめの穴を開けて弦が通せなければ少し大きめの穴に拡張するという手順で穴の直径が大きくなりすぎないようにしておかないと,ブカブカで弦が滑って緩んでしまう.
穴をあけるときには垂直になるようにと,ピンバイスに無理な力をかけないように心がける. 横方向に力がかかると穴がずれたりドリルが折れたりする可能性がある.
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弦が通ることを確認しているところ. 弦のメーカーや種類によって最適な穴の大きさは違う.
4.ペグの長さを決めて切断する
ペグを挿して反対側からはみ出ているところを切断する.
まず,ペグをさし,ペグボックス反対側から出てきたところに鉛筆をあてる. そのままペグを1回転させると鉛筆で線が付くので,その鉛筆の線にあわせて糸鋸などで余剰部分を切断する. 切断面の仕上げはあとで行うので,鉛筆の線から1ミリぐらい残るように切断しておくのがよいだろう.
しっかりペグが固定できないと切断に苦労する.
5.切断面の仕上げ
糸鋸で切断しただけだと非常に見栄えがわるいので切断面を紙やすりなどできれいに仕上げる.
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デカいバリが残っているのでカッターなどであらかじめ大物は削っておく.
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紙やすりを敷いてそこにペグを垂直に立てて削る. ペグの持ち方はこの写真のよう親指,中指,人指し指と中指の付け根の3点支持にすると安定するだろう.
削るときはペグを少しづつ(60〜90度)回転させて各方向から均等に削るように心がけ,同じ方向ばかりが削られて断面が斜めにならないように注意する. 紙やすり上でのペグの動かし方は手元から前に向かって一方向に動かすか,円を書くようにすると良いと思う.
最初は#240番ぐらいの荒目の紙やすりで鉛筆の線を確認しながら削っていき,最後の仕上げのところで#600番ぐらいを使う.
好みに応じて,鉛筆の線を消すところまで断面を削り続けても良い. 几帳面な人は定規でペグボックスからはみ出ているはずの部分を測定しながらその分も削ってください.
最後の最後で断面を#600の紙やすりを断面に押し当て,指で反対側(紙やすりの背中)を押さえてペグをグリグリと(印鑑を掃除するときみたいに)やると同心円状の仕上がりになり美しい.
こだわりに応じて断面の面取りを行い加工は完了. 柘植の場合は軸に色を塗ることもあるらしい.
おまけ
ペグシェーバーでペグを連続的に回転させるために,ギターのワインダーを使うと良いかもしれない.
-> と思って使ってみたが,グラグラして一定の深さで削れないので使わない方が良い.
おまけ2:感想と今後の課題など
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以前,魂柱を立てる道具は興味本位からヤフオクで手に入れていたが,なかなか魂柱を立てる機会がなかった. だが,ついにそのときが来た. っていうか,メイン楽器の魂柱が倒れてかなり焦った.
ご注意:趣味として魂柱を立てる過程を楽しみたい方のための情報ですので,結果を重視される方はプロにお願いしましょう.
用意するもの
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0.弦を緩める
魂柱が倒れたら弦はすぐにベロンベロンになるくらいゆるめておきます. そのままにしておくと弦の張力に表板が負けて割れる可能性があります(私は割ったことはないですが).
なお,ホントは魂柱の立ち具合をエンドピンの穴から確認するためにフィッティングははずすらしいですが,弦やフィッティングまでまるごと外してしまうと,魂柱を立てたあと弦をつけている間にまた魂柱が倒れたりするので,せっかちな人は魂柱を立てるときにすぐに弦が張れるようにフィッティングなどはつけたまま行うのが良いでしょう.
テールピースの下には布を挟んでおくと多少安心.
1.魂柱を取りだす
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まずは魂柱の場所を確認する. これが結構大変. カラカラと音はすれども姿は見えず. |
楽器を下向けて,魂柱をコロコロしながら f字孔のところにもってくる. あらかじめ,Cカーブの横あたりに持ってきておいてから楽器をクルッとひっくり返すとわりと良い感じでf字孔に現れる. |
f字口から取り出す.魂柱がf字孔にはまれば魂柱立てのとんがってる方や耳掻きを使って端っこを掻き出せればあとは指で抜ける. |
2.魂柱をとりあえずたてる
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[NOTE] 魂柱立てのとんがっている方は,先が太すぎる場合があるので,ヤスリなどで細身にけずっておきます. 太いと魂柱に挿してもすぐに抜けてしまいます. ついでに,魂柱立てのカーブの具合も使いやすいようにまげ直しておきましょう. それから魂柱ハサミですが,用意するものの写真のところにあるとおり,右のf字口から差し込んで魂柱を横からはさめるようにグイッと柄を曲げておきます. なお,完全に閉じた状態で曲げてしまうと魂柱を挟んだときにf字孔とあたりやすく窮屈なので,魂柱を挟んだ状態を想定して曲げるように気をつけましょう. 一般的にはカシメ部分より先で曲げるらしいですが,お好みで. またハサミ先端の勘合部分が左右同じ水平ラインにくるようにしておかないと魂柱をはさんだときに垂直に挟めず斜めになる可能性があります. 挟んだときに斜めになるようだと,魂柱を動かそうとしたときに倒れやすくなります. |
3.微調整する
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魂柱側の f字孔から魂柱立ての掌のほう(孫の手),反対側から魂柱挟み,を入れ魂柱挟みで魂柱が不用意に倒れないように支えながら魂柱立てで場所の微調整をします. # f字孔周辺のニスを器具で傷つけないように細心の注意を払う必要があります. 熱圧縮チューブなどで魂柱立ての柄を覆っておくとやや安心です. 上のあたる場所,下のあたる場所を魂柱立てですこしづつコンコン・ズリズリとずらしていきます. いろんな方向からのぞいて魂柱が垂直をキープしているように気をつけましょう. また,ずらす際には,かならず指を楽器と魂柱立ての両方に添えて支点をつくり,0.5ミリ単位ぐらいでじわじわとずらすようにします. 支えなしに勢いで動かすと静止摩擦と動摩擦の差でもれなく魂柱が倒れる可能性大.以下のような動かし方があるでしょう.
望みの位置に来るまで繰り返し. 試奏して気に入らなければ魂柱の位置をかえます. |
おまけ:感想と今後の課題など
参考 Web
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そろそろ機が熟したようなので駒を削ってみよう.
ご注意:趣味として駒を削る過程を楽しみたい方のための情報ですので,結果を重視される方はプロにお願いしましょう.
用意するもの
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いきなり番外編: 理想的な木のとり方と思っているもの
# 木を横に寝かした状態から駒を切り出した様子を想像してください.
# もしくは,木が立っている状態で,駒は横に90度回転し垂直かつ放射状に並んでいるという感じ.
1.正面: 木目が柾目でまっすぐ横に通っていること.-------- -------------------- ---------------------------- ------------ ---- ------------ ----------- -- ----------- ------------- -------------- --------------- --------------- ---- -------------------- ---- -------------------- -------------------------------- ------------------------------ --- --- ---------- --------- ---------- --------- 駒の左右どちらかの木目が下がっているような場合や |
2.横面:年輪が前後に傾いていないこと.- / -- // -- // -- // --- // --- /// --- /// --- /// --- /// --- /// --- /// --- /// --- /// OK NG NGの場合,裏側の放射繊維が細かくちぎれて, |
3.駒脚面:導管が斜めに流れていないこと +------------------------+ |
その他 □ 木目はまっすぐで幅が揃っている方がよい かもしれない. |
場合によっては駒を,電子レンジでチンしたり,油で素揚げしたり,オーブンで焼いたり,燻製にしたり,雨ざらしや流水で長期間放置して,独自の処理しておく場合もあります. この辺は自作ならではの自由度で思う存分やってください.
0.駒の厚さを大まかに削っておく.
作業の順番として必須ではないですが,最初に駒脚近くの厚みをほぼ出来上がりの厚さに削っておくと,後で駒脚の再調整をしなくてもすむのでオススメです. また,木のとり方が裏側(スタンプ側)とあってない場合もあるので その場合にはそれを補正するように厚さ調整をすると良いでしょう.
1.駒脚を表板にフィットするようにけずる.
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未加工の状態では駒を机の上に(水平なところに支えなしで)そっと立てて置くと,駒の背中側が垂直になっていないのがよくわかります. |
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駒を,駒が立つべき場所の表板にあて,シャーペンなどで表板にそって線を引く. 駒が前傾している場合には駒の背中側に線を引きます. 駒が反り返っている場合には駒のおなか側に線を引きます. 表いたの上に紙を重ねてそのうえに駒をのせて上から軽く指で押さえてながらずれないように固定して,表板をなぞるようにシャーペンを動かせば,きれいに表板から一定の間隔で線が引けるでしょう. めんどくさければ紙を敷かなくても良いですが,シャーペンの痕が表板につかないように注意する必要があります.
なお,駒脚削りには,紙やすりを表板に敷いて駒をスライドさせる方法もあるようですが,表板に傷がつきそうなので私はやったことありません. |
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線を引いたらそこまでカッターなどでけずります. 最初に面取りの感じで駒脚のキワの鉛筆の線が入っている側の部分だけを削り,あとから駒の反対側に向かって脚の裏を少しづつ削って平らにしていくのがいいでしょう. 写真は駒脚にカッターをあてているところ. 切れる刃物を使おう. なお,線を引くとどうしても削りすぎてしまう場合が多いので,線を引かずにひたすら削って乗せて確認して...というふうにできれば,そちらのほうが駒脚の甲の高さの微調整などはやりやすいように思います. ですが,時間はかかります. → 改善策を考え中. |
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まあ,安物カッターだと,あんまりきれいには削れません. 写真は一応削ったけど,駒脚の土踏まずの部分がまだまだ出っ張っている状態. 切れない刃物だと,こういうところをまっすぐ出っ張らないようにするのが難しいです. スクレーパーなどがあるならそういうものも併用して良いと思います. 新しく買うならOLFA のアートナイフプロがオススメです. よく切れます. きれいに(精度良く)削るコツなど
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随時,表板にあててフィット具合を確認しながら,線を引き,削るを繰り返しますが,常に駒が平らなところで支えナシに立つことを確認しながら行うのがよいでしょう. そうすることで,駒足の外側が常に水平をキープしながら徐々に正しいシェイプになっていくと思われます. なお,線を引いて削る場合,その工程は多くても3〜4回にしておかないと,駒が短足になってしまう可能性があります. 上の写真は,駒足の外側と内側のラインが平行になっていないので,駒脚の内側をまじめに削らないといけないのがまるわかりな様子. ある程度フィットしそうな感じになってきたら,実際に楽器にのせて表板と駒脚の隙間を確認しながら,余計なところををすこしづつ調整カットする. 調整カットの際は,直角定規をあてて,駒脚の裏が常に駒の背中と直角をキープできているようにしなければならないのです. この段階で駒の足首の部分の長さがおおよそ決まるので,どのくらい駒脚のウラを削ってどのくらい甲側を削るか全体のバランスを考えながら加工するといいでしょう. |
あと,コツとしては,どちらか片足だけが短足にならないように,駒のA線(E線)側だけを押さえて表板にフィットさせてC線(G線)側が浮かないこと,またその逆に,C線側だけを押さえて,A線側が浮かないことに注意しながら調整カットを行うと,わりと良い感じでフィットすると思います. 駒足の内側が若干浮き気味でも薄紙一枚ぐらいの隙間であれば弦を張った張力でフィットすると思われます. あとで弦を張っても隙間が残るならここの工程に戻って微調整をしなければいけません. 0.2mmぐらいの誤差になると隙間があきらかに目で見てわかると思います.
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駒脚がちゃんと削れれば,駒を自立させた状態で背中が垂直になっている.
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なおかつ,弦を張らなくても,表板の上でも自立するはず. 表板の上での自立は,確保するべき最低レベルの工作精度だと思います. 楽器に載せた状態で前後左右からみて,浮いている部分がなくなるように微調整していきます(表板とピッタリくっついている部分を少し削って,より多くの部分がピッタリくっつくようにしていく). ここが一番時間がかかります. 途中であきます. また駒を楽器に立てた状態で,後方から駒のウイング越しに指版を覗いたときに左右のウイングの隙間から同じ高さに指版の端が見えることも確認しておきましょう. つまり駒が水平になっている(どちらかの駒脚だけが極端に短くなっていない)ということ. |
2.駒の弦高をあわせる.
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指板に沿わせて軽く線を引く. 指板の線から弦高を勘案し,弦が通るべき場所に印をつけ,線で結び駒の頭のラインを描きます. ちなみに左の写真だと,弦高は指版のラインからそれぞれ,A線:14mm,D線:14.5mm,G線15mm,C線:15mm で,各弦の間隔は12mmとなっており,かなり狭めでバロック風なセッティングだと思います. 弦高については,D線:15mm,G線:15.5mm でもよかったかもしれません. 弦の間隔は普通は13.5から14mmでしょう(ヴァイオリンは34mmを3等分する=約11mmらしい). この辺は好みで試行錯誤してほしいと思います. 古い駒をテンプレートとして使うのも簡単でいいかも. 最終的には弦を張った状態で塩梅を確認し自分のお好み感覚での調整になると思います.少し高めに作っておいて,実際に弦を張ってみてもう一度高さを微調整するのが無難です. 寸法が決まっていて効率的にやる場合は,プロジェクションボードという細長い三角の板を指板にあてて,弦が張られていれば駒の位置ではこの辺を弦が通るはずというのを測定して駒に印をつけるようです. 駒を正規の場所において,指版から鉛筆を伸ばして線を引くというのもありまる. |
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おもむろに削っていき,最後はサンドペーパーでカーブをなめらかに仕上げます. 面取りなど最終仕上げは後ほど. 駒のアウトラインができたら,カッターで各弦の溝の位置にV字の切れ込みを入れます(次の写真). ホントは丸い棒ヤスリで削るべきかもしれませんが,溝の幅が広くなりやすいのでカッターV字で十分ではないかと思います. V字を入れるときは最初に溝となるべき場所に垂直に刃を入れ,次いでその両側髪の毛1本分ぐらいから斜めに切り込んでV字(つまり\|/)にしないと,中心がずれる. 弦が太くなるに従って V字も大きくする. V字も一度でガツンと掘らずに,直角定規で弦の通り道のまっすぐ具合を確認しながら数回にわけて彫り込むのが美しいのではないでしょうか. なお,セオリー的には溝の深さは弦の半径にあわせます. しかし,弦を張ると張力で駒の溝もすこしへ込むので,浅めから少しづつ微調整するのが無難でしょう. |
3.駒の厚さ
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V字が入ったら,駒の頭のエッジとなる部分のおなか側を正規の駒の厚さに合わせてざっくり面取りします. そのあと,駒のおなか側の余計な部分を削り取り,角張ったところをなめらかにしていきます. 必要に応じてかんなで駒全体を薄めに削ることもあります. 紙やすり#300ぐらいを木片に巻いてざっくり削る方式も楽チンです. 放射繊維が,駒脚付近:雨を降らせたような縦長模様,上部:ゴマ塩模様,そして中間部分はやや内側に向かうゴマ塩となるはず. 駒の厚さの調整はよく分かりませんが,
などかな. |
4.そのほかの部分
おまけ:感想と今後の課題など
参考 Web
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楽器をよくよく観察していると,表板は中央に向かって盛り上がっているのに顎当ての底面は水平になっているから,顎当てと表板は実はほとんどの場合フィットしていないのではないか?という疑問がわきました. この状態ってどうよ? というわけで,顎当ての底面を表板にフィットさせよう大作戦を展開したその記録です.
ご注意:趣味として顎当てを削る過程を楽しみたい方のための情報ですので,結果を重視される方はプロにお願いしましょう. 今回のはとくに楽器に過度なストレスを与える可能性もあるので特にご注意下さい. 私は一切責任取りません.
用意するもの
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仮説は以下のとおり.
→ 顎当ての底面を加工して表板のカーブを押さえつけないようにすることで表板の振動を妨げない(軽減する)ように工夫できるのではないか.
これによって音響的に好ましい影響があるはずと予想.
ということで,パーフリングより外側メインで顎当てを固定するため,パーフリングを縁取る部分を残すように顎当ての底を加工しました(表板に当たりそうなところを削った).
ついでに,コルクも潰れて乾燥していたので交換しましたが,コルクと顎当ての接着には両面テープを使用しています. 両面テープの理由は,セメダインなどは溶剤がコルクをスルーして揮発しニスに悪そうだから&ニカワなんて持ってないし扱いがめんどくさそう&テープは切るだけで使えて簡単だから.
最初にどのくらい顎当ての高さをげずるか印をつけます.
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コルクの厚さが加算されるので,その分薄めにしなければならないが,今回は表板に合わせてさらに顎当て側を削るので,それと相殺されるということで楽器の厚さ+顎当て(木部)の厚さでちょうど良い感じになるようにしておく. テーブルの上に顎当てを伏せて置き,ノギスでけがく.(あんまり良くないノギスの使い方) 鉛筆とかで印をつけても良いが,たぶん線が太すぎてどこまで削ればよいのかわからないと思う. ということでベーシックなラインまでかんなで削る. 対象を何らかの方法で固定してかんなを動かして平面を出す. 削るときにかんなをおさえつけると対象の面がゆがみやすいのであせらず少しづつ平面を感じながら. ちなみに,かんなを新規購入する場合は刃幅が14mmぐらいのいわゆる ミニかんな がいいでしょう. でっかいのは対象が隠れてしまうのでバクチで削る感じになってしまいます. |
そのあと,以下の図のような感じで傾斜をつけます.
脚部分の傾斜の感じ拡大図(TBD)
->|<3mm->|<-2mm->| 傾斜具合は楽器によって違うので参考値としてお考えください. |
削り過ぎないように,随時楽器にあわせてみてフィット具合を確認をしよう.
削り終わったら脚にコルクを貼ります.
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最初にコルクを顎当ての脚にフィットするように良い加減の形に切る. コルクは顎当て金具側には若干はみだし気味のほうが仕上がり時のおさまりがよいと思う. コルクの形が決まったら楽器に当たらない側に両面テープを貼る. それからはさみで両面テープのはみ出ているところをカットする. ちなみにコルクシート(厚さ2mm)および両面テープは東急ハンズで購入. ハサミは普通の工作用.
コルク両面テープ側を顎当てにぺタッとはってよく押さえる. それなりに圧着しておかないと,顎当て装着時にずれまくる. |
完成写真. コルクが表板のカーブに沿って反っている様子がみえますでしょうか.
音はどうなったかというと,私としては結果に満足とだけ言っておきましょう. 無理にはすすめませんが,たとえば顎当てなしで音を出してみて違いを感じるならきっと同じ傾向の変化を感じることができるでしょう.
表板には,以前よりも顎当ての圧力が小さい面積に集中してかかっている気もしますが,最近は逆にそれを意識してあまり強く楽器を挟まないようになったというオマケ付き.
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