石英採掘跡
 
 まっすぐに進むと,藤原の集落に着きます。
  昔,石英を珪石として採掘していた跡が谷の中に見られます。
 今は,浄水施設があり,まわりは植林されていて,採掘していた石英脈の露頭を見ることはできません。
 植林された木々の間には,当時採掘していた石英が多く散らばっています。よく探すと,この中から水晶や桝石を見つけることができます。
 昔,採掘した石英を運んだ道路は,今は木々の葉に埋もれています。ここにも,多くの石英が転がっています。
 左の大きな水晶は,私がまだ中学生の頃に採集したものです。その時はまだ,大きな石英脈の露頭が見られ,植林はされていませんでした。今よりは,探しやすかったと思います。
 当時,探していると,左の水晶の一部だけが地表に出ていて,その部分がキラリと輝いていました。そして,掘り出してみると大きかったので,うれしかったことを,今でも思い出します。

 
 左の水晶は,最近見つけたものです。小さいですが,無色透明でとてもきれいです。
 結晶していない部分には,数mmの黄鉄鉱の立方体の結晶がくっついています。
101401.jpg (37370 バイト)  この水晶は,平成12年10月13日(金)の夕方に見つけたものです。探していると,透明な輝きがしたので,探してみるとみつかりました。よく見ると,右側の水晶には,両端に結晶面があります。めずらしい「両錐水晶」です。
 水晶の多くは岩石や鉱物の上に成長することが多いため,一端にのみ六つの面を持つ結晶になります。両錐水晶は,偶然に水晶の柱面の一点が岩石で支えられていれば,両端に結晶面をもつことになります。あるいは地殻変動で柱状の水晶が折れて横に倒れると,折れた面が再生されて結晶面が生じ,両錐水晶になります。折れたところと思われる部分は白く濁っています。
 左の水晶では,水晶どおしが柱面でくっついたために,両端に結晶が成長していったと考えられます