七釜鍾乳洞(西彼杵郡西海町中浦,昭和11年12月16日国指定)
  この付近の地層は,西彼杵半島北西部に分布する西彼杵層群蛎浦層の上部にあたります。浅海生の貝化石を豊富に含み、石灰藻化石が密集した石灰質砂岩の発達もいちじるしいです。
 この崖も石灰質砂岩で、七釜鍾乳洞はこの中に発達したものです。第三紀層の中に鍾乳洞が形成されているのは、日本本土ではきわめて珍しいです。
nanatsugama02.jpg (47770 バイト)  雨水には二酸化炭素が溶け込み弱い酸性になっています。この酸性の雨水は地下水となり,石灰藻石灰岩の割れ目にそって流れます。そして地下水が石灰分を化学的に溶かし,やがては大きな穴をつくります。これが鍾乳洞です。
nanatsugama03.jpg (59378 バイト) 「親子地蔵石筍」 

 七釜鍾乳洞の中で有名なのが清水洞で、国指定の天然記念物になっていますが,入口から200mまでは公開されています。石筍は、天井から地面に落ちてきた地下水に多く含まれる石灰分が,地面で長い年月をかけて固まり、たけのこのように上に伸びたものです。
 左の写真には,2つの石筍が親子地蔵のように見えます。