長崎市北浦町海岸(長崎南商業高校下)に見られる
            土石流堆積物・火砕流堆積物(陸上,水中)
 この崖には,約500万年前に長崎火山が噴きだした噴出物が層になってたい積しています。
 下から,火山灰と軽石,土石流たい積物,火砕流たい積物,ギョウ灰角れき岩の順に重なっています。
 長崎火山活動の初期の頃の活動の様子を観察できます。
 長崎市全域でおきた長崎火山活動の初期(約550万年前)に,火山から角閃石安山岩質の火山灰・軽石・火山角レキなどが噴出されました。
 この崖の岩石は,高温の火山ガス・火山灰・火山レキが火砕流となって流れだし,高温の状態でたい積してできたものです。
 火砕流となって高温状態で流れ出した火山灰・軽石などの中に,途中にあった木の幹がいっしょにたい積し,その高温のために石炭になった木の化石(珪化木)です。
 どのくらい高温だったか想像できますね。普賢岳の火砕流災害を思い出します。
 この崖には,約500万年前に長崎火山が噴きだしてできたギョウ灰角れき岩があります。長崎火山活動の初期の頃のたい積物です。火山灰や軽石が火山から噴き出されてたい積したとき,樹木がいっしょに埋もれたものと考えられます。そのときの熱で炭化しています。
 普賢岳の活動でよく見られた土石流によって運ばれてきたものです。約500万年前にも同じような土石流が起きていたことがわかります。
 このれきの中に,長崎火山噴出物よりも古い砂岩があります。このことは,この地層の下にたい積岩があることを示しています。
 水中火砕流堆積物です。
 粒の細かい砂や火山灰・軽石がたい積してできたものです。白い部分は軽石の層で,きれいなしま模様になっています。水の影響を受けたことがわかります。
 このような火山灰の層の中に,いっしょに流されてきた植物の葉の化石が含まれていることがあります。