オ−ムガイの化石(西彼杵郡伊王島町沖ノ島あぜ海岸)
 伊王島町沖ノ島の南岸にある波食台(あぜ海岸)にあらわれている砂岩や泥岩には,多くの貝化石が含まれています。これらの貝化石の種類は,世界中の古第三紀始新世に共通するものが多く見られます。また,オウムガイの化石が100個体近く採集されています。
  砂岩は侵食に強く突き出て,泥岩は弱いために深くえぐられたケスタ地形になっています。この地層からオウムガイの化石が、現在までに100個以上採集されています。一つの地域でこれほど多く、しかも幼体から成体まで含んでいるのは非常に珍しく,貴重です。
OUMU02.jpg (24472 バイト)  現生のオウムガイ(左側)は、亜熱帯から熱帯のフィリピン近海〜オ−ストラリア沿岸の水深50〜60mの暖かい海にのみ住んでいます。
 このことから、沖ノ島層がたい積した頃は、亜熱帯的な暖かい海であったと考えられます。
OKINO03.jpg (33089 バイト)  隔壁と入り口の部分を比較できます。
OKINO04.jpg (35516 バイト)  このオ−ムガイの化石は,ほぼ正面から見た様子です。本体が入っている部分に砂がたまったが,隔壁の部分まで砂が入らないうちに,上からの堆積物でつぶされたため,隔壁の部分がつぶれています。
 この化石は,転石の中を探しているときに見つけました。以前にも,転石の中に良いオ−ムガイの化石を見つけたことがあったので,同じようにして探していました。見つかって幸運でした。