戦前〜戦時中〜終戦直後のラジオその2


戦前〜戦時中〜終戦直後(昭和5年〜昭和23年頃)のラジオです。
この頃のラジオは、並三・並四・高一(4ペン)などと呼ばれる、周波数変換しないいわゆるストレート方式と呼ばれるラジオであり、現代のラジオと比べると感度も分離も悪いものでした。スピーカーもマグネチックスピーカーを使用しており、再生調整ツマミを回して、ピューと音をさせながら発振直前に合わせる独特の調整が必要です。真空管もヒーター電圧が2.5V系のが使用されていました。またAVC回路が無いため、電波の強さが、そのまま音量の大きさになります。戦時中のラジオは物資が不足しており、トランスも省略され、作りも大変粗末な物でよく故障した様です。

戦前のラジオは、標準アンテナ(高さ8m 水平部長さ12m)を取り付ける事を前提として設計されておりますので、場所によっては大きなアンテナを付けないとうまく受信出来ない事もあり得ます。(特に鉄筋の建物の場合や、電波が弱い地域など・・・)

★ 修復真空管ラジオ紹介

  60.松下無線(NATIONAL)「国民受信機2号」 (修理依頼品)

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  64.早川金属工業(SHARP)「200型」  (修理依頼品)

   → 修復内容詳細

  70.タイガー電機(CONCERTON)「C−47」 (修理依頼品)

   → 修復内容詳細

  72.山中電機(TELEVIAN)「エリミネーター」 (修理依頼品)

   → 修復内容詳細

  75.SKILL TONE「エリミネーター」

   → 修復内容詳細

  79.大阪IMPERIAL PHONORADIO「KNIGHT RECEIVING SET」 (修理依頼品)

   → 修復内容詳細

  84.山中電機(TELEVIAN)「ED−7」 (修理依頼品)

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  100.日本精機(CROWN)「R10」 

   → 修復内容詳細


★ コラムと関連リンク集

★ 戦前並三、並四、高一等ストレート受信機系ラジオその1

★ 戦後ST管5球スーパートランス付き系ラジオその1

★ 戦後ST管5球スーパートランス付き系ラジオその2

★ 戦後mT管5球スーパートランス付き系ラジオ

★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその1

★ 戦後mT管5球スーパートランスレス系ラジオその2

★ 自作真空管ラジオとその他のラジオ

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誠文堂新光社から2007年11月中旬に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!


60.松下無線(NATIONAL)「国民受信機2号」修理依頼品・修復費用約7,500円・修理ランクA、修復自己満足度点数80点)

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昭和14年(1939年)頃製造、ST管トランス付き、並四ストレート再生検波方式
使用真空管 :  UZ−6C6(再生検波)、UY−76(低周波増幅)、6Z−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)で組み直し
レストア内容 : 全抵抗・コンデンサー交換、全配線やり直し、マグネチックスピーカー巻き直し、真空管交換、他点検&清掃予定
 残念ながら戦後にトランスを載せ替えて大幅に改造された痕跡がある。修復前は検波管が欠品しており、低周波増幅にメタル管の6AC7が使用されていたり、整流管に大型のKX−80が挿さっていたりして、ハチャメチャな状態であったので、すべて作り替える事にした。修復に関して、詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?

戦後型並四回路図

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64.早川金属工業(SHARP)「200型」修理依頼品・修復費用約1,500円・修理ランクB、修復自己満足度点数75点)

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昭和15年(1940年)頃製造、ST管トランス付き、並三ストレート再生検波方式
使用真空管 :  UY−24B(再生検波)、3Y−P1(電力増幅)、KX−12B(整流)
レストア内容 : 全抵抗・コンデンサー交換、全配線やり直し、他点検&清掃予定
 昭和15年前後に流行った小型のベークライトキャビネットの並三受信機である。状態は大変良いが、出力管がUY−47Bから3Y−P1に交換されている。依頼主の希望により、できるだけオリジナルの形に仕上げたので、配線のやり直しは実施しなかった。修復に関して、詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?

戦前型並三回路図1

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70.タイガー電機(CONCERTON)「C−47」修理依頼品・修復費用約9,000円・修理ランクA、修復自己満足度点数80点)

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昭和15年(1940年)頃製造、ST管トランス付き、5球スーパーヘテロダイン方式に戦後改造された物
使用真空管 : UZ−58(高周波増幅)、UZ−57(再生検波)、3Y−P1(電力増幅)、KX−80BK(整流)
レストア内容 : 全配線やり直し、真空管交換、全抵抗&コンデンサー交換、スピーカー交換、シャーシー再塗装、他点検&清掃
 残念ながら、戦前の高一ラジオがスーパーに改造された物であるが、それも中途半端な改造で、果たしてうまく動作していた物なのかは不明?使用されていた真空管は3W−C5(周波数変換)、UZ−57(中間周波数増幅)、3Y−P1(電力増幅)、KX−80BK(整流)であった。訳が解らず?元の高一ラジオに復元する事とする。修復内容に関して、詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?

放送局型第3号受信機回路図

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72.山中電機(TELEVIAN)「エリミネーター」修理依頼品・修復費用約6,000円・修理ランクA、修復自己満足度点数80点)

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昭和5年頃(1930年)頃製造、ナス管使用高周波増幅再生検波5球ラジオ
使用真空管 : UY−24B(高周波増幅)、UY−227(再生検波)、UX−26B(低周波増幅)、UX−12A(電力増幅)、KX−12F(整流)
レストア内容 : 全配線やり直し、真空管交換、全抵抗&コンデンサー交換、他点検&清掃
 昭和初期のラッパ付きのラジオであるが、思ったより状態が良い。ラッパ型のスピーカーは、何と悲しい事に内部に普通のダイナミックスピーカーが入っていた。修復に関して詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?

戦前型五球エりミネーター回路図

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75.SKILL TONE「エリミネーター」(落札価格30,000円・修復費用約4,500円・修理ランクA、修復自己満足度点数90点)

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昭和5年頃(1930年)頃製造、ナス管使用再生検波並四ラジオ
使用真空管 : UY−227(再生検波)、UX−26B(低周波増幅)、UX−112A(電力増幅)、KX−112B(整流)
レストア内容 : 全配線やり直し、全抵抗&コンデンサー交換、AFT&AFC交換、他点検&清掃
 自分でも上の72番のラジオを修復してから、ラッパが似合うラジオが欲しいと思っていたので、ちょっとがんばって落札した。本当に久々に自分のラジオの登場です!ラッパ型SPは無いが、ラジオ雰囲気だけでもグッド!SPは後で何とかしよう・・・。修復に関して、詳しくはこちら。現在は観賞用に飾ってあります。(保守球一式ST管にて確保済み)

戦前型並四エリミネーター回路図

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79.大阪IMPERIAL PHONORADIO「KNIGHT RECEIVING SET」修理依頼品・修復費用約5,000円・修理ランクA、修復自己満足度点数75点)

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昭和10年(1935年)頃製造、再生検波並三ラジオ
使用真空管 : UY−56(再生検波)、3Y−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)
レストア内容 : 全配線やり直し、全抵抗&コンデンサー交換、サランネット張り替え、マグネチックスピーカー巻き直し、他点検&清掃
 人気で貴重な純カセドラル型ラジオである。あまり名前の聞かないラジオメーカーである。依頼主の方が通電したがピーピー鳴るだけとの事である。修復に関して、詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?

戦前型並三回路図2

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84.山中電機(TELEVIAN)「ED−7」修理依頼品・修復費用約5,500円・修理ランクA、修復自己満足度点数80点)

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昭和14年(1939年)頃製造、戦後5球スーパーに改造された物
使用真空管 : 6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、6Z−P1(電力増幅)、KX−12F(整流)
レストア内容 : 全配線やり直し、全抵抗&コンデンサー交換、サランネット張り替え、シャーシー再塗装、他点検&清掃
 戦前のラジオであるが、残念ながら戦後に5球スーパーに大改造された物である。修復はこのまま5球スーパーのまま修復する事にする。修復に関して、詳しくはこちら。現在は依頼人宅で毎日活躍中?

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100.日本精機(CROWN)「R10」(落札価格7,850円・修復費用約10,000円・修理ランクA、修復自己満足度点数95点)

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昭和11年(1936年)頃製造、ST管トランス付き、並四ストレート再生検波方式
使用真空管 : UY−27A(再生検波)、UX−26B(低周波増幅)、UX−12A(電力増幅)、KX−12B(整流)
レストア内容 : 真空管構成オリジナルに戻す、全配線やり直し、全抵抗&コンデンサー交換、電源トランス・AFC・段間トランス交換、サランネット張り替え、シャーシー再塗装、他点検&清掃
 100番目の最後のラジオである。残念ながら改造されて真空管が交換してある様なので、元の構成に戻す事にした。。人気のエアープレーンダイアルが付いている。最後のラジオとあって、交換できる物はすべて交換し、大変満足できる修復となった。修復に関して、詳しくはこちら。現在は冬眠中。(保守用真空管一式確保済み)

戦前型並四回路図1

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不明なラジオの用語は、新ラジオ用語辞典を参照ください。
ラジオの歴史は、ラジオ歴史館を参照ください。

誠文堂新光社から2007年11月中旬に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!