読者様の真空管ラジオのページその1


ここでは、読者の方々が修理した真空管ラジオや、自作した真空管ラジオ等を紹介したいと思います。

R−1.松下無線(株)(ナショナル)「R-48型」

R−2.(株)日本蓄音器商会(コロムビア)「放送局型第123号受信機」

R−3.自作、5+1球スーパー

R−4.メーカー不詳、「形式不明」(戦前縦型並四)

R−5.七欧電機(NANAOLA)「形式不明」(戦前横型並四)

R−6.松下無線(NATIONAL)「南進45號型」 

R−7.「男の自由時間」製作記事掲載、自作5球スーパーラジオ

R−8.「男の自由時間」製作記事掲載、自作単球ラジオ

R−9.ミタカ電機(ARIA)「形式不明」

R−10.八欧無線(GENERAL)「形式不明」

読者様の真空管ラジオのページその2

★ 真空管ラジオ修復記TOPページへ戻る


R−1.松下無線(株)(ナショナル)「R-48型」(京都府のH.K様が修理したラジオです)


 R-48はキャビネットがいくつものバリエーションがあります。私のR-48はシンプルなデザインですが、ダイヤル窓が大きくなっていて、たぶん最後期の物だと思います。 本来の球構成は24B、24B、47B、12Bだと思いますが、入手時には24Bがソケット交換の上57に交換され、57、57、3Y-P1、80HKになっていました。その他低周波チョークが撤去され、CR類も新旧様々の物が使われていましたので、何度か修理を重ねて長く使用されていたのだと思います。入手時にも微かに受信可能でした。キャビネットはかなり虫に食われていました。

 私の修復は、「キャビネットの塗り直し&虫食い個所のパテ埋め」「球構成を元通りに戻す(12Bは入手が困難なので12Fを使用)」「低周波チョークを新規購入して復活」「一部CR類交換」「裏蓋の新調」でした。その後実用の利便性から、24Bは57Sを(感度が良い)、47Bは3Y-P1を(ハムが少ない)使用しています。 現在は出力管のバイアスが上手く掛からないので、音質が悪くなっていて、いずれ再修復をしようと思っています。 写真で右上の部分が白丸に光っていますが、金色の「○放シール」が反射しているせいです。ツマミはサトーのK-2056です。


 再修理をして、やっと満足な音量・音質になりました。 それまではB電圧が110V位しか掛からず、球が満足な動作をしなくて甚だ聴き辛い音質でした。よく調べたら出力管にバイアスが掛かっていませんでした(汗)。カソードが直接接地されていました。固定バイアスかな?とも思いましたがそうでもないので、出力管には遥かに大きな電流が流れて、本来なら球がノビていた所です。 幸い電源トランスが過負荷状態で出力電圧が下がっていたので、結果的に大事には至りませんでした。道理で電源トランスが熱くなっていた訳です・・ どうも以前に修理した人が、配線を間違えたか、出力アップを目的に出力管に無理をさせた様です。

 再修理後は音質も格段に向上し、大きくしっかりした造りのキャビネットとSPなので、グリッド検波とは言え、音楽番組も十分に聴くに耐え得る実用機となりました。 写真の様に時々球を差し換えて、変化を楽しんでいます。一番左の検波管には米マジェスティック製のナス管のG-24(24相当)が差さっています。以下順に80HK、3Y-P1、57Sです。 検波管を57Sから本来の24に戻すと、かなり感度が落ちます。20年間の真空管の進歩を実感できます(*^-^*)

メニューへ戻る

R−2.(株)日本蓄音器商会(コロムビア)「放送局型第123号受信機」(京都府のH.K様が修理したラジオです)


 いわゆる「123号後期型」です。オークションで個人様からお譲り頂いた時には、キャビネットの一部に割れや陥没があり、塗装も一部剥げていましたが、虫食いはありませんでした。回路部分は電源部ケミコンが一度交換されていましたが、それ以外は製造時のままでした。真空管は12Y-R1がH切れ、24Z-K2が片ユニットエミ減でした。いずれにしても、とても使える状態ではありませんでした。


 私の修復は、「キャビネットの修復と塗り直し」「シャーシの再塗装」「全ての配線、大半のCR類、VRの交換」「球のH接続順序の変更」「電源SW修復」その他で、近藤さんのHPを大変参考にさせて頂きました。


 このラジオは修復後現在まで約8ヶ月間、ほぼ毎日2〜3時間つけっ放しで聴いていますが、きわめて快調で、感度も、夜間には京都で九州や北海道の局が聴ける事があります。完全に「実用機」として「バリバリ」の現役復帰しています。

メニューへ戻る

R−3.自作、5+1球スーパー(埼玉県のY.M様が製作したラジオです)


 これは 2年前の夏ころ復刻させた6球スーパーです。Lineupは6BE6−6BD6−6AV6−6AR5−6CA4−6E5です。 整流管に5MK9が欲しかったのですが手元に無くて、勿体無いのですが贅沢な球を使いました。 キャビは合板、ダイアル目盛り版は透明塩ビの裏からベージュのカラースプレー、ダイアル指針は漬物のビンの蓋(金色)を切り抜き黒マジックで矢印を記入、文字はサンハヤトのレタリング、飾り枠は100円ショップの写真たての飾り枠のカット、マジックアイの飾りリングは醤油ビンの蓋を穴あけ、サランネットが無いので古着の切れ端、マジックアイのソケッが無くてUZソケット、ダイアル糸は三味線糸が無くて灯具のスイッチの引き紐(糸)等々あまりお金をかけていないところが自慢です。ただし ツマミは持っていた昔の物で、熱硬化性樹脂(フェノール)です。 マジックアイが緑色に光っているのがお分かり頂けましょうか?


 肝心の性能ですが、受信感度は申し分ありませんがスイッチを入れてから5分くらい経つとQRHがあります。多分LocalOSCの回路に温度補償の無いコンデンサやトリマを使ったためと思われますが対策はしてません。音質調整付で軟らかい良い音が出ます。 イヤホーンJを付けたのですがツマミの配置がちょっと失敗だったな と思います。

メニューへ戻る

R−4.メーカー不詳「形式不明」(埼玉県のY.M様が修理したラジオです)


 これは古典ラジオ修理第一号です。(近藤さんのHPが無ければここに登場することは無かったでしょう) Lineupは57S−24B−3YP1−12Fです。 なにせ古いもので、私より先輩ですからこのスピカーから民放の音声が流れるのはこのラジオが生まれた時以来初めてとなるでしょうね。


 箱はしっかりした板造り。漆ぬりだったようです。ビニールの無い時代のため配線はゴム引き線、従ってボロボロで芯線が剥き出しで緑青をふいていました。幸いにも真空管が全て活きておりマグネチックスピカーも健在、電解コンを交換し、怪しい配線を全部引き換えたら ガリガリという音が出たので 「しめた !!」と思い点検したら再生豆コンがショートしてました。ガタガタなので取り外し分解、再組み立てをして長いアンテナを繋いだ所NHK2が入りました。久しぶりに味わう喜びの瞬間でした。とは言え何せ古い球と回路だけに性能の方は次の並4以下です。しかし依頼者からは大変な感謝と驚愕の言葉を頂きました。

メニューへ戻る

R−5.七欧電機(NANAOLA)「形式不明」(埼玉県のY.M様が修理したラジオです)


 これは近藤さんなら見飽きるほど見ていると思われる戦中製造された並4です。 Lineupは57−56−12A−12Fです。12Fがかなりボケてましたので、やむなくダイオードに置き換えまして実質並3になってしまいました。戦中の物不足からシャーシや金具類がひどく粗末な出来です。ブリキ鋏で細工したみたい。これでも一応七欧ナナオラ電機製。 電解コンはマツダ(東京芝浦電気)製ですが容量抜けとショートなので単体に交換。幸いにこの機械もマグネチックSPは健在でした。 コードは袋打ちゴム引きなのでボロボロ、やむなく古いコタツのコードを代用しました。 このラジオで年代(昭和17年製)を感じたのは、箱の右側面上部に 東京電灯(現在の東京電力)前橋支店 消費電力13ワットというラベル表示があった事です。当時は電力事情が悪く灯具の数量も制限されていたようでもあり、灯具以外の電気製品は電力会社の許可が必要だったらしいことが伺えます。


 肝心の感度の方は思ったより良好で、当地熊谷ではアース無しで5〜6mのビニール線を7mくらいに張ると東京の文化放送までが十分な音量で受信出来ます。音声VRが付いていない代わりにアンテナターミナルが長−中−短と3つあります。長いアンテナを長いアンテナ用端子に繋ぐと音量があり過ぎるほどです。そして何よりも 再生ラジオ特有の “ピューーーゥゥ”という音が郷愁をさそいます。このラジオも依頼主(高一と同じ)からは大変な喜びの言葉を頂きました。 そして今度は白黒テレビを頼みたいとの事。

メニューへ戻る

R−6.松下無線(NATIONAL)「南進45號型」(台湾のMaggie様が修理中のラジオです)


 これは台湾の読者の方から寄せられたラジオの写真です。(コメント文は僕が書きました)


 戦前の高一ラジオですかね。かつて台湾が日本の植民地だった頃のラジオでしょう。よく見るとシールドケースが2個付いていますね。並四ラジオではなく、高一ラジオだった証拠です。出力管がメタル管の様に見えますが、交換された物なのでしょうか?スピーカーはマグネチック型の様ですね。


 不思議な事にダイアル目盛りは短波の目盛りも書いてあります。まさか高一ラジオで短波を受信したとは思えないのですが?戦前のラジオの目盛りじゃなく、戦後の5球スーパー用の目盛り板に見えるのですが、オリジナルかどうかは不明です。改造されているのでしょうかね?IFTが見あたらないので、スーパーに改造はされていない様なんですが・・・。


 銘板にはナショナル受信機南進45號型と読み取れます。受信周波数は550−1500KC、消費電力は25Wと書かれてありますから、5球スーパーではないでしょうね・・・。興味があるラジオです。使用している真空管が不明なので、詳細は解りませんが気になる所ですね。台湾にもこんなラジオが残っているとは、感激です!


 その後、内部の写真を送ってもらいました。現在の使用真空管は、UZ−58(高周波増幅),UZ−57(再生検波),12A6(電力増幅),KX−12F(整流)でした。残念ながら出力管が、UY−47BかUX−12Aあたりからメタル管の12A6に変更改造されている様です。ダイアル目盛りはオリジナルの様です。修復は大変そうですね。キャビネットは塗装を剥がして、再塗装されたそうです。

メニューへ戻る

R−7.「男の自由時間」製作記事掲載、自作5球スーパーラジオ(茨城県のK.M様が製作したラジオです)


 35年振りに真空管ラジオを作ってみました。「男の自由時間」という本に紹介されたST管による5球スーパーという記事を見て無性に作りたくなり、作ってみました。使用真空管は6W-C5、UZ-6D6、6Z-DH3A、UZ-42、KX-80HKです。


 6D6用のシールドケース、ベークソケット以外は新品の部品を使用しましたので、大変お金がかかってしまいました。

メニューへ戻る

R−8.「男の自由時間」製作記事掲載、単球ラジオ(茨城県のK.M様が製作したラジオです)


 これも「男の自由時間」で紹介されたラジオで、複合管6BM8を一本使用したラジオです。コンパクトなところが大変気に入ってます。


 ストレート方式ですが、10メートル程度のアンテナを使用すると、感度、音量とも十分です。

メニューへ戻る

R−9.ミタカ電機(ARIA)「形式不明」(愛知県のY.S様のラジオです)

 10年位前に2万円程で購入したST管ラジオだそうです。久々に電源を入れたら、残念ながら鳴らなくなってしまっていたそうです。(コメント文は僕が書きました)


 内部はこんな感じです。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80BK(整流)、EZ−6E5(同調指示)の様です。出力トランスが断線して、交換されています。

メニューへ戻る

R−10.八欧無線(GENERAL)「形式不明」(愛知県のY.S様のラジオです)

 このラジオも上のラジオと同様に、鳴らなくなってしまったそうです。(コメント文は僕が書きました)


 内部はこんな感じです。このラジオには、マジックアイは付いていません。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80BK(整流)の様です。

メニューへ戻る

写真を投稿して頂いた皆様、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!

読者様の真空管ラジオのページその2