マジックアイ


皆さんはマジックアイってご存じでしょうか?懐かしいと思う方々も多いのではないでしょうか?そうです。昭和20年代後半のラジオで流行ったあの怪しく緑色に光る目の様な形の同調指示管の事を通称「マジックアイ」って呼んでましたね。僕が真空管ラジオにはまったのも、このマジックアイを見たからです?現在では在庫も少なくなり、1本5,000円程度と価格が高騰しております。自分も新品の在庫は少なくなってきてしまいました・・・。


これがマジックアイEZ−6E5の全容。ST管ですが、ダルマ型ではなく、ストレートな形です。光る部分は真空管のてっぺんです。新品なんで明るく光ってます。新品は大変貴重で高価です!

マジックアイには何種類か種類があります。最も有名で普及しているのが「EZ−6E5」,この改良版で陰が上下に出る「6Z−E1」、真ん中がヒーターの光で赤く光る超珍品の「EZ−6E5D」、mT管で小型の「6E5M]、トランスレス用の「12Z−E8」、上下2現象だが感度が違う比較的珍しいGT管の「6CD7」、テープレコーダーなどに使われた陰が横に出る「6R−E13」など、たくさんの種類があります。(一応全て集めて、手持ちがあります)
マジックアイは寿命が大変短く、明るく光る物は現在とても貴重です。ほとんどの中古品は薄暗くしか光らないので、周りを暗くしないと発光を確認できません。新品はものすごく貴重で、現在は大変高価になってしまっています。現在のLEDなどとは違って、何かハマってしまいそうな怪しい光です?マジックアイの輝度の確認には、最近作製したマジックアイ・テスターを使用します。


左側 ラジオが同調してるとき、右側 ラジオが同調していないとき
ラジオが放送局を受信すると、表示面の陰の部分が閉じて、同調を示します。大きさが微妙に違うのは写真の関係で気にしないでください。


こんな感じです。(この表示面は、6Z−E1等の影が上下に出るタイプです)

マジックアイ表示面の比較。いろいろな表示面があります。

EZ−6E5、12Z−E8 6Z−E1、12Z−E9 EZ−6E5D 6CD7 6R−E13
最も普及した物
新品で5,000円程度
陰が上下に出る
新品で5,000円程度
真ん中が赤く光る珍品
新品だと数万円以上?
上下感度が違う2現象表示
新品で5,000円程度
横に表示タイプ
新品で1,500円程度


マジックアイに関しては、内尾様のページにも詳しく紹介されています。

マジックアイを半導体で作ろうと考えた、「ソリッドステート・マジックアイ開発プロジェクト」はこちら


マジックアイの構造は、上の図の様になっており、上部のターゲットと呼ばれるお皿の内側に、蛍光物質が塗られており、ここに電子が衝突して光る構造になってます。この電子は、電子制御電極によって方向を変えられて、光る部分の形が変わります。マジックアイの寿命は、光る蛍光物質の寿命が短いので、他の真空管等の約1/10と言われています。(数百時間程度)一般的に新品のマジックアイは、ターゲットの蛍光物質は真っ白ですが、使われた物は、灰色に焼けていますので、通電しなくても見分けがつきます。古い物は発光が弱く、部屋を暗くしないと見えない程度です。マジックアイの輝度の確認には、最近作製したマジックアイ・テスターを使用します。


マジックアイの新品は、現在秋葉原で1本5,000円以上と、大変貴重で高価です!!!
(マジックアイは、当方では販売はしておりません。)


<代用マジックアイ>

 マジックアイは前述の様に、寿命が大変短く、中古のラジオを入手してもほとんど薄暗くしか光りません。ラジオのレストアを依頼されると、マジックアイを交換して欲しいと良く言われるのですが、最近は新品が品薄で価格も1本5,000円程度まで高騰してきました。(10年前は1本800円だったんですがねぇ!)そんな訳で、現在比較的まだ安価で入手出来るマジックアイをご紹介しましょう。

 EZ−6E5は、最もポピュラーなマジックアイです。ST管からmT管までのトランス付きのほとんどの5球スーパーラジオに搭載されていますので、需要が高いです。僕はこのマジックアイと互換のある、半導体式の「なんちゃってマジックアイ」を開発しましたが、やはり本物には勝てません!そこでこの代用には、現在でも比較的入手し易く互換性のあるGT管の6E5Cをお勧めします。これはGT管なんで、全長が少し短いのと、ソケットがGT管用のオクタルソケットなので、ソケットを交換したり、取り付けに少し工夫を要するのですが、取り付けてしまえば通常の6E5とほとんど見分けが付きません。現在は中国製の安い物が、入手できます。またソケットを交換するのが、面倒な場合は、下記の様な変換ソケットを作製すれば、取り付けも簡単です。ただしUZプラグは、絶滅危惧部品で入手が難しいです。
 12Z−E8は、トランスレスラジオの最もポピュラーなマジックアイです。この代用にはやはりGT管ですが、1629というマジックアイが使用出来ます。厳密にはトランスレスラジオではターゲット電圧がやや不足しているので、輝度が少し暗いかもしれませんが、その分長寿命が期待出来ます。
 この2つの代替管は、現在1本2,500円程度で入手出来ますし、ピンアサイメントはターゲットが1つ異なるだけですので、両方に使える変換ソケットを作製することも出来ます。どこで入手出来るかをここで書くと、買い占められる可能性が有るので書く事はできませんが、捜してみてください。僕にメール送って頂いても販売店はお教えできませんのでご了承ください。なお、当方に修理依頼のラジオのみ、交換は可能です。

<お願い>

 HP開設以来、たくさんのアクセスやいろいろな質問やご感想等を頂きありがとうございます。真空管ラジオ修復には、真空管や古い部品などが必要です。最近は真空管を売っている店も少なくなり、入手が困難な物も多数有りますが、全国にはまだまだ発掘されていない店に真空管などが眠っています。そこで是非こんな店で、真空管を売っているとか、古くからある町の電気屋さんに眠っているラジオ用ST真空管在庫がたくさんあるなどの情報をお持ちの方は、教えて頂けないでしょうか?当方も修復の為の部品を捜しているものが多数あります。是非とも御協力を御願いします。また譲ってもいい、いらないラジオ用ST真空管をお持ちの方もお譲り頂けませんか?メールにてお知らせください。よろしくお願いします。貴重な歴史の遺産を後世に残していく為にも・・・?