[3] 飽和指数(SI )の求め方
pHsは計算グラフによって簡単に求められますが、グラフが複雑なので本文ではこれを省き、下記のB式とその係数換算表によって求める方法を述べることにします。
この方法は、上述のNordellやFitzpatrickの方法によるものです。
pHs = (9.3+A+B) - (C+D) ……B
A……蒸発残留物係数 B……温度係数
C……カルシウム硬度係数 D……アルカリ度
A、B、C、Dの各係数は、対象となる水の分析値と換算表から求めることができます。
次に各係数の換算表を示します。
A、B、C、Dの換算表

| 蒸発残留物=190mg/l | カルシウム硬度=65mgCaCO3/l | アルカリ度=38mgCaCO3/l |
| 温度=20℃ | pH=7.1 |
※.日本の水は一般に腐食傾向にあると言われますが、実際にSIを求めてみるとSI<0の水が非常に多いようです。
水道水もその例外ではなく、1992年(平成4年)に厚生省生活衛生局水道環境部長通知「水道水質に関する規準の制定について」で、快適水質項目とその目標値を定めました。その中の腐食性に係わる項目の一つとして「ランゲリア指数(腐食性)」を設け、目標値は「-1程度以上とし、極力0に近づける」としています。
このための改善を行うのにアルカリの注入やエアレーション(気曝)などがありますが、その中で「消石灰注入法」や「消石灰・炭酸ガス注入法」が最も適しており、実際にそれらの設備が販売されています。(2000.6.7)