【V】水の軟化
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軟化の原理
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前項樹脂塔A内の樹脂層中のイオン分布を見てみますと図8のようになります。Ca吸着層とMg吸着層は図7における黒色部分を、Mg+Na層はNaとの交換によって樹脂に捕捉されたMgと未反応のNaとが共存するイオン交換帯(黒色グラデーション部分)に相当します。
最下層はまだイオン交換にあずからない未反応のNaのみの層です。
この上層から下層への吸着順序は、【35】[2]イオン交換の三つの基本のA.イオンの選択性の順序にしたがって、丁度クロマトグラフ的に層状に分布していることが分かります。
[4] 樹脂の再生
イオン交換帯の先端がカラムの下端に達すると硬度が漏れ始めますから、採水を終了します。採水終了は、B.T.P.に達する前にあらかじめ適当に定めた点で
実施するのが普通です。次いでイオン交換能力を元の状態に戻す再生操作に入ります。
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再生では硬度成分を交換吸着した樹脂をまたNa型に戻す必要がありますが、このためにはイオン交換の三つの基本のB.交換吸着する強さの順を逆転させるには、順位の低いものの高濃度の溶液を使用しますを応用します
。再生は図9のように再生液(通常5〜10%程度の食塩水)を上部から下降流で流すのが一般的です。このように食塩水で再生する軟化装置のタイプをNaサイクルの軟化装置と称することがあります。
※.部分再生:工業用や市販の軟化装置では、僅かですが硬度成分の漏洩があるのが普通です。これは、塔内の樹脂を100%完全にNa型に再生して使用することは、経費が嵩み実用的ではないからです。
これを説明したものが前章の図3 再生レベルと貫流容量です。
すなわち、実用的なイオン交換容量であるB.T.Cap.(換言すれば採水量)は使用する再生剤の量(再生レベル:Regenelation
Level、略称R-L)とともに増大しますが、再生効率は次第に低下します。このため、軟化装置は軟水の収量および質と再生レベルとの経済的な兼ね合いを考慮して
再生レベルを下げて運転することになります。このように完全再生に対し、再生レベルを下げて樹脂を再生することを部分再生と言うことがあります。
部分再生は軟化装置に限らず他のイオン交換装置についても採用される普遍的な再生法です。(05.3.1)