【10】ライン川.大陸の水
 

ライン川中流(マインツ付近)
マインツ(ドイツ)を流れるライン川
 
ライン川は、スイスに源を発して北海に注ぐ、全長1320キロメートル(日本最長の信濃川の約3.6倍)の大河です。
山から急流となってすぐ海にそそぎ込む日本の河川とは違い、時間をかけてゆっくりと流れる大陸の河川は、長時間陸地と接触するためその中に溶かし込む物質の量が多くなります。
従って、一般的に大陸の河川水は塩類などの溶解固形分濁度成分が多く濁っています。例えばライン川中流の水は、平均的な日本河川の約2〜3倍の溶解固形分 (約600〜800μS/p)があります (電気伝導率による測定)。また、硬度成分(カルシウムやマグネシウム)は日本の平均的な河川 (約50mgCaCO/l )よりもずっと多く約300〜400mgCaCO/l もあります。
しかし、どの大陸の河川水も溶解固形分や硬度が多いわけではなく、例えばアフリカの大河ナイルでは、下流のカイロ市付近での硬度成分が100mgCaCO/l 前後と言われています。また、大陸でも海岸に近い小河川では硬度の少ないところが多くあります。
 
蛇行するミシシッピ川下流
延々と蛇行するミシシッピ川下流
 
大陸の中でもヨーロッパの水は特に硬度成分が多く、日本人にとっては美味しい水とは言えません。それどころか、硬度の低い水になれている我々にとっては下痢をおこす原因になることがあります。
 

日本の河川水

竜王峡(鬼怒川上流、栃木)
竜王峡(栃木)
日本の河川水の特徴は、塩類や硬度 成分が少なくシリカが多いことです。人為的な汚染がなければ、我が国の河川水や湖沼水(地表水)は、山紫水明の言葉通りの清澄な水です。(1998.8.8)
 

              
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