理論純水より純度の高い水なんてあるはずがないでしょう。そうです。あるはずがありません。ところが、水の純度の代表的指標である
電気伝導率が理論純水より低い(電気抵抗率の高い)水があるのです。
今25℃の理論純水の電気伝導率を 0.055μS/pとします。この理論純水に水酸化ナトリウム(苛性ソーダ.NaOH)を少しずつ加えていきますと、電気伝導率は次第に低下して
NaOHが約0.73ppbのところで最小になります。
さらにNaOHを加えていきますと、電気伝導率は反転して上昇し始め約 1.6ppbの濃度で理論純水と同じ0.055μS/pになり、その後は増加し続けます。
NaOHが 0.73ppbのときの電気伝導率は約0.0542μS/pです (下図参照)。
※…ppm:parts per millionの略で100万単位重量中の単位重量数。g/ton、mg/kgと同じことです。水の場合1リットルを1キログラムとしてよいですから、実用上
mg/l=ppm として計算します。
※…ppb:parts per billionの略で、10億単位重量中の単位重量数。ppmの1/1000。実用上μg/l=ppbとして計算します。