【3】不純物濃度と分析表


【3】不純物濃度と分析表

不純物の濃度

水中の不純物濃度の表示には、次のようなものが使われます。
 
mg/l:水1リットル中に含まれる不純物の量をrで表したものです。

ppm:parts per million の略で、100万単位重量中の単位重量数です。g/ton、mg/kgも同じことになります。
水の場合は1l(リットル)≒1kgとしてよいですから、実用上mg/l=ppmとして計算しています。
昭和52年10月にそれまで用いられてきたppmが、日本工業規格(JIS)でmg/lにに改正されました。しかし現在でも多く使用されています。

ppb:parts per billionの略で、10億単位重量中の単位重量数です。
すなわち、ppmの1/1000の濃度です。特に純度の高い純水、すなわち超純水(理論純水を越えて純度が高いと言うことではありません)などの不純物を表すのに便利です。

゜dH:ドイツ硬度の単位です。
水1l中に硬度成分(カルシウム及びマグネシウム化合物)が、酸化カルシウムCaOに換算して10mg含まれるとき1゜dHとします。炭酸カルシウムCaCOに換算した場合には17.85mgになります。

pH
水素イオン濃度指数のことで、水中の水素イオンH濃度の尺度です。
pH=7で中性、7より大の時アルカリ性、小の時は酸性です。

電気伝導率
電気伝導率を参照してください。

濁度
色度
: 水の濁りや色の度合いを表します。水1l中に、カオリン1mgを含む濁りを濁度1度、同じく色度標準溶液1ccを含む着色の度合いを色度1度とし、これらの標準濁度、標準色度と比較して水の濁度、色度を表します。

臭気度:無臭水で希釈し、無臭になった時の希釈倍数を臭気度と言います。
※.CaCOに換算した濃度 :水中の不純物を表すのに mgCaCO/l と言う単位がよく使われます。
この単位は、水中の不純物を炭酸カルシウムCaCOに換算してmg/lで表す方法で、便利であるため広く使われています。
例えば、食塩(NaCl)の濃度が58.5mg/lの水溶液があれば、この水溶液中のNaは23mg/l、Clは35.5mg/lで すから、両者を炭酸カルシウムに換算すればNaは50mgCaCO/l、Clも50mgCaCO/lと等しくなり計算が便利になります。
このような計算を当量計算と言います。

分析表の一例

イ オ ン

mgCaCO/l

分 析 項 目

カルシウム  Ca2+
マグネシウム Mg2+
  アルカリ金属 Na+ K

    57.5
    16.5 
    48.0

pH  7.50(25℃)

全カチオン

 122.0

電気伝導率 252μS/p(25℃)

    炭酸水素イオンHCO
    硫酸イオン   SO2−
    塩化物イオン  Cl
    硝酸イオン   NO

   37.0
  50.6
  29.4
   5.0

全硬度    74.0mgCaCO/l
酸消費量  37.0mgCaCO/l            

塩構成アニオン

  122.0

濁度      0.8度

   遊離炭酸  (CO
   珪酸     (SiO

  2.7
 16.7

全鉄    0.04mg/l 
 

全アニオン

141.4

過マンガン酸カリウム消費量2.4mg/l



カチオン=陽イオン。
アニオン=陰イオン。
全カチオン=塩構成アニオン。
全アニオン=塩構成アニオン+遊離炭酸+珪酸(COとSiOは塩を構成しないアニオンです)。
酸消費量:水中の全アルカリの量を示すものとして酸消費量が使われます。
通常、天然水中のアルカリ成分は炭酸水素塩{NaHCO3、Ca(HCO3)2など}で、水酸化物や炭酸塩を含むことは稀です。
したがって、普通の天然水中の酸消費量は炭酸水素イオンの量と等しくなります。 この場合の酸消費量をM-アルカリ度
いうことがあります。
全鉄=第一鉄(Fe2+)+第二鉄(Fe3+)。
(1998.5.3)

             
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