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2001-11-05 作成

10月18日に発売になりました最新刊『狼は気をつけて(3)』のページです。

『ヘヴン2』から、2ヶ月おいての遠藤先生の新刊です。

 今回も、アレクサンドラキース・フォレストが大活躍しています。ちょっと切なくなったり、胸が詰まったり、笑ったりの盛りだくさんな内容はいつも通りという気がします。

表題シリーズの他、読み切り作品でちょっとファンタジーな作品「星の大王様」や、遠藤先生の近況(おもに引っ越し)の書き下ろし「こんな話」など、傑作が詰め込まれています。

それでは、またまた、おこがましいですが、私の感想を書きます。
「第11話」
 サスペンスたっぷりな内容に、ちょっと興奮してしまいました。アメリカの刑事ドラマなんかにこんなシーンがあったような気がしますが、それらを集めてこねくり回して形を整えると立派な遠藤作品に仕上がるのでした。
 キースの言うとおり殺し屋が一瞬でも罪悪感を感じたのなら、それはアレクの「パパ、ごめんなさい」の一言が引き金になったのだと思います。
 子供が死の直前に父親に謝る、その姿はアレクの家庭環境を知らないものにはすくなからず混乱させる効果があると思います。本来なら「パパ、助けて」が普通の子供の姿なのに。
 というわけでキースは病室のアレクの側でボディガードをすることになったのでした。
 ところで、夢のシーンが、川原泉先生の「フロイト1/2」みたいだと思った方はいらっしゃいますか?

 

「第12話」
 これもアメリカの探偵もののTVドラマにありそうな内容なんですが、実際のところはどうなのかはわかりません。
 ただ、真実は人それぞれにあるものなんだなあ、と考えさせられました。
 しかし、キースがカッコ良すぎる。

 

「第13話」
 ダナ・オニールが出てきたとき、「あ、ついに出たな」という印象を受けました。
 遠藤作品のシリーズものが長くなると途中で主人公に絡む黒髪の女性が出てきます。
 エヴァンジェリン姫シリーズではジプシーのサラ(「星は何でも知っている」)、マダムとミスターでは女優志望のダイアン(第18話)がそうです。彼女たちはたいてい主人公とかけ離れた立場にいます。
 今回のダナは、アレクと同じような「天才」ではありますが職業はモデルでアレクより数段大人っぽく見えます。
 そんな二人が反目しあい協力しあって、次のステップに進んでいくのが、遠藤先生の十八番でした。

 

「第14話」
 と思ったら↑、しっかりダナ・オニールが再度登場しました。(このまま準レギュラー?)
 この話の中心が、アレクのヤキモチか、それともダダをこねている姿なのか、私は判断に苦しみました。
 ラストシーンの今はなき世界貿易センタービルの絵が、ストーリーとは別でちょっと重かったです。

 

「第15話」
 14話で判断に苦しんだもののヒントがここにあるような気がします。
 また、13話からのアレクの成長がわかる作品でもあります。
 そう考えていくと、このシリーズの終着点も見えそうな気がします。 

 

「星の大王様」
 胡散臭いトカゲと星の大王様(というか星の王子様)が登場。なんと地球を破壊しに来たとか。
 そんな非日常の部分と会里の日常生活の部分がみごとにつながっている不思議な作品です。
 お父さんのくさい台詞を「自己陶酔」とトカゲに言わせてしまうのは、遠藤先生の照れでしょうか。

 

「こんな話」(書き下ろし)
 遠藤先生の引っ越し顛末記、というところでしょうか。
 一緒にいる犬に関しては、「犬ぐらし」が『ヤングアニマル嵐』で連載中(?)ですので、そちらをご覧下さい。
 ただ、「違う私がもう一人いる!?」のコマが、「愛のアランフェス」のパロディなのか、「スワン」のパロディなのかがわからなくて、ちょっともがいています。

 それでは、あなたも、『狼には気をつけて(3)』に関して、いや、アレクサンドラやフォレスト君に対してでも結構ですから、なんでも次のページで書いて出してください。次のページは、(『狼には気をつけて(3)』に)「ひとこと」です。
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