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第19章

9月5日に発売になりました最新刊『ヘヴン2』のページです。

『狼には気をつけて』の第2巻以来、1年1か月をおいての遠藤先生の新刊です。

「遠藤先生初の大長編」となる、傑作の1本です。ここで「おや」と思われた方もいるでしょう。連載で長いものはあるのですが、そのほとんどは1話よみきりの形をとっています。
 これまでで一番長かったのは、「ハネムーンは西海岸へ」で100ページ。次に「山アラシのジレンマ」で92ページ。「スイートホーム」は80ページでした。

 わたしは、『メロディ』での連載中からチェックしていたのですが、予定の120ページでも話が完結しなかったとき、当然続編が出るだろうと予想はしていました。そして、予想を上回るすばらしい作品に仕上がりました。
 コミックスでは、冒頭に、これからのストーリーの何コマかが紹介されていて、アメリカのドラマの影響を受けた遠藤先生らしい構成になっています。ちなみに、本誌掲載中も、予定の120ページ(コミックスでいう「ACT3」まで)で終わらなかったとき、2ページ(だったと思います)の予告編が付いていました。
 連載をチェックされていた方も、コミックスで初めて読まれた方も新しい「遠藤ワールド」を堪能して下さい。


それでは、おこがましいですが、私の感想を書きます。
「ヘヴン2」
 前作「ヘヴン」のテーマを包み込むように、久々にテーマを前面に押し立ててくる遠藤ワールドでした。
 何に感動したかとか、どこで涙を流したかは、たぶんみなさんと一緒だと思いますので、ちょっと別の点から「ヘヴン2」について述べてみます。

 巻末の「裏のはなし」にあったように、予定の120ページが延びて1巻分の198ページにまでなってしまったのですが、もしこのお話が当初の予定どおり120ページで収まっていたらどうなっていたでしょう。
 おそらく遠藤先生は私たちを感動させてくれるでしょうが、その裏に削られていった数々のエピソードが78ページにもなていったことでしょう。コミックスを読み返してみて、意地の悪い想像ですが120ページだったときの構成を考えてみます。
 ベッキーが睡眠不足になるほど働いている様子や、普通は聞き逃しそうな、けがをした犬の鳴き声を聞き分けたデイビーや、ジョナサンがフィルに調査を依頼するシーンなど、ドラマの中心ではないにしても、ドラマを支える脇役が光るシーンが消えていったかもしれません。
 120ページの予定が198ページになるのは商業的には「失敗」です。しかし、「裏のはなし」にもあったように「エピソードを山ほど考えあれもこれも盛り込んだ」成果は、一大傑作になりました。おそらくまだ、遠藤先生の引き出しには書かれなかったエピソードがたくさんあるのでしょう。(それは今後の作品の中で生かされると信じて)
 あと、今回、一つ気づいた点があるのは、「涙」です。これまで、遠藤作品に登場するキャラクターは、比較的涙を流すことが少ないキャラクターばかりでした。例外は「7月」(『心の家路』収録)の工藤鈴香ぐらいしか記憶になくて、キャラクターが泣いているシーンはほかにもたくさんあるのですが、実際に涙を流しているシーンは「ヘヴン2」が際だって多くなっているような気がします。
 余計なことを長々と書いてしまいましたが、遠藤先生は短編ばかりを描いているので長編は苦手なのではないかと思われた方もいらっしゃるかもしれません(このページを読んでいる人でそういう人はいないだろうと思います)
 それが予定を超えても代表作(と言える作品)になったのは、まだまだ盛り込めなかったエピソードが先生の引き出しの中に埋もれているからかもしれません。

 最後に、つい先日(2001−09−11)、アメリカで大規模なテロが起こりました。「人は人を殺さない」というのは「人間が何千年もかけて学んだこと」だったはずなのに、怒りや悲しみをこえて、私は不安になります。今の時代はひょっとしたらルークが誕生する時代に合っているのかもしれません。でも、できればホンダやソニーの作ったロボットが、暗殺用ではなく人を守るロボットになってほしいと思います。

 

金物屋のルークくん(2)
 「合体して空を飛んで、海から発進。」これが今回の私のつぼです。
 それって、コンバトラーVかな? マグネロボ・ガキーンかな?(だれがそんな超マイナーな作品を知っているんだ?)
 目が光るところは、「鉄腕アトム」。目からレーザー光線というと、マンガの「人造人間キカイダー」を思い出してしまふ。

 それでは、あなたも、『ヘヴン2』に関して感じたことを次のページで書き出してください。次のページは、「『ヘヴン2』でひとこと」です。
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