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わたしの好み2(その2)
1997.11.28作成
2004.07.19更新
遠藤淑子ワールドの公式
(決めつけるのはどうかと思いますが「チャート式」というタイトルから、つい)
物語 = ( 事件を起こす女性 + 冷静に対処する男性 ) × ギャグ + 感動(1ページにぎっしりと)
第1章 「だからパパには敵わない」(花とゆめCOMICS)
いきなりなんですが、最初にこの話をご紹介します。
基本事項(主な登場人物)
- 植村十子
- 本編の主人公。女子高生。中学時代は盛大にグレていたらしい。今はまともになったが、喧嘩っ早くて問題を起こしやすい。
- レイモンド・植村
- 十子の義理の父。十子の母と再婚したときは、十子はまだ小学2年生だった。アメリカ人でフランス料理のコックだが、イタリア人に料理を習ったという、ややうさんくさい男。結婚して1週間で妻と死別するとは運もない。
- 祖母
- 十子にとっては祖母。レイモンドにとっては義母。我関せずの姿勢がギャグを誘う。単にものぐさなだけかも。別名、鬼姑。
- 植村一子
- 十子の母。レイモンドと最初のデートで縁切寺へ行ったという、お茶目(?)なお母様。それでも、外人には通用しなかった。ついに根負けしてレイモンドと結婚してしまう。
例題1(ギャグ)
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軽いジャブ |
「パパと踊ろう」より
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- 男子学生
- 「俺も助けてくださ〜い」
- 十子
- 「男なんか助けたっておもしろくないもん」
- 男子学生
- 「そっ、そんなあ」
- やくざ1
- 「そうだぜ。兄ちゃんはすっこんでな」
- 十子
- 「兄ちゃん…?」
- 十子
- 「この愛らしいセーラー服が目に入らねえのかー!!」(効果音:どかーん)
【考え方】
主人公の手の早さが、事件を引き起こすという典型的な例です。やくざを張り飛ばすのはギャグだとしても、男なんて助けなければよかったのに。
例題2(ギャグ)
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ストレート |
「うちのパパにかぎって・2」より
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- 十子
- 「オヤジの店を、最悪の場合は、ガス爆発させようとした奴がいるんだぜ。心当たりは?」
- レイモンド
- 「まったくナイ」
- 十子
- 「オヤジの店が出来たお陰で、閉店せざるを得なくなった同業者とか」
- レイモンド
- 「ビジネスはシビアなものなんだよ。十子」
- 十子
- 「フランス料理店だからって、単純にオヤジをフランス人だと勘違いしたOLなんかを調子よく口を合わせてダマしたとか」
- レイモンド
- 「それは、食事を楽しくするスパイスさ」
- 十子
- 「みかじめ料を払えと言ってきたヤクザを包丁ふり回して追い払ったとか」
- レイモンド
- 「世の中の不正には正面から戦うよ」
- 十子
- 「心当たりだらけじゃないか!!」
【考え方】
テンポのよいコマ運びが気持ちのいいギャグ。自分の店が被害にあってしょげていながらも、十子の質問には堂々と答えるレイモンドがかわいい。
《解説》
本当はもっと面白いギャグもあるんですが、紹介すると物語の核心に触れてしまうので、この辺で勘弁して下さい。
例題3(シリアス)
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(ダウンをうばわれる) |
「うちのパパにかぎって・3」より
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- レイモンド
- 「進路の事は十子が好きなようにゆっくり決めるといいよ。武闘家も悪くないけど、ほかのミンナが決めてるからって自分もいそいで決めることはない」
- レイモンド
- 「新しい事を始められる時間はまだいっぱいあるんだから」
- レイモンド
- 「アセらなくたって大丈夫」
- レイモンド
- 「どんな回り道をしても君は必ずやりたい事をみつけるはずだ」
- 十子
- 「ときどき」
- 十子
- 「一番、言ってほしい事を言ってくれるから」
- レイモンド
- 「から…?」
- 十子
- 「そんなに悪い父親じゃないよ」
【考え方】
うーん、親子の会話ですね。その前の段階でおばあさんが、レイモンドにさりげなくアドバイスしているところがまたほのぼのとさせますね。
《解説》
詰まるところ、このお話は血のつながらない親子が親子として成長していくお話だったんですね。
いやあ、ついつい数珠つなぎのギャグに読み続けてしまうんですよ。
さあ、この単行本が欲しくなったなら、本屋へ行こう