(1) ガットの張り方についてい
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    コートサイドでラケットをご注文されたり、ガット張りを頼んで
   いただくと、ショッピングカートで張り方を選択する欄があります。
   
    「標準の張り方」「1本張りの変形」「普通の2本張り」「2本
   張り・50/50」の4種ですが、その差がよくわからない、どう指定し
   たらいいの?
 
        「2本張り」が一般スポーツ店さん(やホームストリンガー)、
   量販店ではポピュラーな張り方だと思います。(縦糸と横糸の2本
   にストリングを切り分けて、まず縦糸を張り、その後横糸を上から
   張っていく張り方です。)

    メリットは、比較的“簡単に”張れることです。

    1本張りですと、長いガットを通す必要があり、ガットにキズを
   つける可能性も増えますが、2本張りでは長くても4m強通すだけ
   ですみます。
    ガットも節約できます。

    ロールガットを使っているときなど、残りが5mあれば横糸に使
   うことができます。(1本張りですと最後は11m以上残っていない
   と使えません。)

    そして、ガット張りの最中にフレームへ与えるストレスがもっと
   も少ない張り方でもあります。

    ラケットのフレームは、縦糸を張っただけのときは中央部が1cm
   以上も広がってきます。
    そして、横糸を張るにしたがい、また元の形状に戻っていくんで
   すが、上から張ると徐々に戻っていくだけなのに、下から張ると途
   中で原型より痩せて、その後また広がるという複雑な動きします。

    その分だけ、ストレスが大きくなります。(そのストレスを減ら
   すためには手早く張るなど、経験が必要になります。)

    だから、コートサイドは、ホームストリンガーの方には「一般的
   な2本張り」で張ることをお勧めしています。
    
    でも、ほとんどのプロショップやトーナメント会場では「1本張
   り」が普通です。(うちも1本張りを標準にしています。)

    1本で張るメリットは・・・

    結び目(ノット)を減らせるので、ストリングにかける負担を減
   らせます。
    結び目を作るとガットはその位置で切れやすくなり、結び目ので
   きたガットはインパクトの瞬間、他の糸とは違った振動となり、打
   球感をそこなう可能性があります。
    また、結び目を作ると、そこで糸が緩む可能性が増えるので、そ
   れを避けるためなどです。

    ほとんどのトーナメントストリンガーは、ガットを留めるときに
   オール(目打ち)を使わないでいます。(スポーツ屋さんで見てい
   ると最後のガットを引っ張って、緩まないように目打ちを差し込ん
   で、それから結んでいます。)
    また、ガットの通り道を作るときもオールの使用は最小限にして
   います。

    ストリンガーで防げるガット切れの原因は極力なくす、そういっ
   た工夫のひとつとして「1本張り」をしています。
   
    
    【1本張りの変形って、なに?】
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    1本張りにメリットがあっても、ラケットによっては下からガッ
   トを張っていくと(広がった部分を下から上に絞り上げていくわけ
   ですから)、変形がひどくなるラケットもあります。

    そういったラケットのばあい、1本張りでも、横糸は上から張っ
   ていくようにします。

    縦糸の最後が上で終われば問題ないんですが、下で終わるラケッ
   トのばあい、縦糸を最後まで張らずに、途中で上の方から横糸を張
   っていって最後に縦の残りと上と下の横を張り上げます。

    チョッとだけ面倒ですが、変形のおきやすいラケットで1本張り
   をするには必要な技術です。
   (でも、張る回数の少ないホームストリンガーの人なら、普通に2
   本張りをしたほうがいいと思います。)
    
    【2本張り・50/50って?】
     ~`~~`~~`~~`~~`~~`~~`~`~
   『ガット張り方法の指定で重要』なのは、横糸のスタート位置です。

    横糸を上から張ったのと、下からのを打ち比べてみれば、100%
   差を(技術のうまい・下手に関係なく)感じるはずです。

    以前、40名ほど(初級からセミプロクラスまで)の人に同じラケ
   ットに同じガットを、同じテンションで、(すべて2本張りで)横
   糸の開始位置を上、真ん中、下からと変えて張ったのを用意して、
   打ってもらったことがあります。

    手でガット面を押せば、どこから張ったかわかるので、触らない
   よう頼み、打ちやすかった順に、1番、3番、2番とか言ってもら
   ってまとめました。

    30%の人は、どれでもいい。(差は感じてもです。)

    30%が下からがいい。上からと真ん中からが20%づつでした。

    縦だけ張ったラケットは横に広がっています。

    そして張り始めの箇所は、横糸を張るごとにどんどん痩せていき、
   張りあがったガットも徐々に緩くなっていきます。

    だから、上から張り始めたラケットは上のほうが緩くなり、下か
   ら張ると下から1/3あたりがいちばん緩く、センターから張れば真
   ん中がいちばん緩くなります。

    緩い部分がいちばんボールが飛んでいきます。(反発がいいのと
   は違いますが・・・)
    
    非力な人のばあい、いちばんボールが当たっているポイントあた
   りから張り始めたほうが、とりあえずボールを飛ばすのは楽になり
   ます。    
    といったわけで「2本張り・50/50」という張り方をお勧めする
   こともあります。(50/50でも1本張りはできますが、フレームの
   横に長くガットを通す必要もあり緩みやすく、お勧めできません。)


    【クロスを張る位置のスタートの確認です】
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   『クロス・ガットを張り始める位置で打球感が異なる』と書きまし
   たが、その差はそれほど大きなものではありません。

    どっちかといえば、こっちがいい、といった程度の差です。

    また、メーカーがラケットを設計するときに、ある程度このラケ
   ットは下から、これは上からって考えているような気がします。

   (メーカーのクレーム担当者の立場からなら、すべてのラケットは
   2本張りで上からと言いたいでしょうが、ウイルソンのラケットな
   ど、同じシリーズのラケットでも面サイズの違いで上からと下から
   のがあって、そのラケットの打球中心点とかから見ていっても理に
   かなっている設計だなって感心するときがあります・・・ 中には、
   そうでないメーカーもありますが。)

    ですから、よほど興味のある人以外は「標準の張り方」をご指定
   いただければいいと思います。(変形しやすいラケットは「標準」
   でも「1本張りの変形」で張ります。)

    また、非力でと、お悩みの方なら「50/50」。

    そして、クロスは上からとか、下からとか、明確に好みがあって、
   しかもツアーなどで、ストリンガーが毎回変るようなシチュエーシ
   ョンにいる方限定で、

    「2本張り」でクロスを「上(とか下)から」と指定する。


    【縦・横でテンションを変えると・・・】
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    横を緩く張ると、ラケットは丸く変形して『縦が緩く、横はその
   まま』となります。

    打球感は、芯がボケた感じとなり、人によってはスイートエリア
   が広がったと感じる人もいます。

    また、ラケットは丸くなる分にはそうとう変形しても大丈夫です。
   そういう理由で、フレーム強度に問題のあるラケットは「クロスを
   落として張る」と指定していることもあります。

    そういったラケットを痩せさせると・・・
   
    想像いただいたとおりになります、短期間で。

    ガットの縦・横の決め方は、基本的には『ラケットを原型どおり』
   に張るためのもので、意識して“丸く”する“痩せさせる”のなら
   ともかく、通常は指定されないほうがいいと思います。

    また、ガット張り機によって、同じテンションで縦を張ってもふ
   くらみ方は異なります。
    横糸を張っていって原型に戻そうとするときに、張り機によって
   微妙に変える必要もあります。

    だから、あまり縦と横、それぞれのテンションを指定されるのは
   お勧めしません。

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    などなど、よくガット張りに関していただくいくつかのご質問に
   お答えするつもりで書いてみました。

    コートサイド標準の張り方も、毎年少しづつ、どこか変化いてい
   ます。
    「雑学」の中の“張り方関連”ページを少し手直ししました。

    よろしければご覧ください。


        ★↓ガットの張り方関連ページはこちらです↓★

         http://www.courtside.co.jp/zatugaku/harikata.htm

           http://www.courtside.co.jp/zatugaku/dualtension.htm