北八ヶ岳・蓼科山

最終更新日 2015年8月6日

蓼科山
麦草ヒュッテ


(3) 2015年 8月1日(土) 北八ヶ岳
(2) 2013年 9月22日(日)〜23日(月) 北八ヶ岳
(1) 2010年 8月20日(金)〜22日(日) 蓼科山



(3)2015年 8月1日(土) 北八ヶ岳

北八ヶ岳へ 1

 投稿日:2015年 8月 3日(月)17時35分21秒

   8月1日(土)と2日(日)の天気は良さそうだったので、7月30日(木)に電話で麦草ヒュッテに8月1日の宿泊を予約。2013年9月23日に麦草峠−茶臼山−縞枯山−雨池−麦草峠(コースタイム6時間)を歩いているので、今回はその南側の麦草峠−丸山−高見石−中山展望台−にゅう−白駒池−麦草峠(コースタイム5時間10分)を予定、楽勝のつもりでした。

 しかし、中山展望台への単調な登りが続く悪路で、(た)の足が引きつり、途中撤退し最短コースで白駒池−麦草峠に戻る、屈辱の登山になりました。







8月1日(土)
 (て)は前夜の会議疲れで全く眠っていないという。しかし、(た)は十分に睡眠はとっているので2時に出発。名神−中央道は車は多いものの順調に流れていたので一気に諏訪湖SA(5時半着)まで走る。7時15分まで車内で寝る。朝食をとり8時15分にSAを出発、1時間ほどで麦草ヒュッテに。ヒュッテで宿泊手続きをすませ登山に。

9:50 出発


10:10 丸山頂上(2329m)
ここまでは(た)は順調、(て)が珍しく
遅れ気味睡眠不足のせいか?



11:40 高見岩
大きな岩塊でペンキ印に従ってよじ登ると、北の正面に
蓼科山、茶臼山、縞枯山があり眼下には白駒池の絶景が。













13:00 中山展望台への途中で疲れ昼食休憩。高齢登山者の遭難などのニュースが頭を横切り、迷ったが撤退を決めた。高見岩まで戻り、白駒池にでるコースを選択した。高見岩への帰路、足が引きつり冷やっとしたが5分ほどで回復した。14:00高見岩、14:50 白駒池、そして16:00に麦草ヒュッテに帰り着く。
 風呂に入り、18時から食事。イワナがついた前回とたぶん同じメニュー。信州の井筒ワイン一本(白)を頼む。食後、パタンと寝てしまう。

白駒池



19:21 ヒュッテの部屋から






8月2日

3:55
満月だったが星も綺麗に見えた。朝焼けの気配も。



5:16



5:19














 

北八ヶ岳、入笠山へ 2

 投稿日:2015年 8月 4日(火)09時12分42秒

  8月2日(日)
 前日の体力不足による途中撤退はこたえた。無理をしない山登りを楽しんできたのに、加齢による体力減退が予想以上の速さで進んでいるのを実感。今後どうなるのか、現実と向き合うのが怖い。で、今日はどうする? 八ヶ岳はパス、となると美ヶ原・霧ヶ峰 or 入笠山。麦草峠に近いのは霧ヶ峰・美ヶ原、帰宅が楽なのは入笠山。3日に(て)は仕事が入っているので早めに帰宅したい、というので入笠山に決めた。

4:30〜6:00 4時30分過ぎに出発する出発するグループが複数あった。日の出を観るために麦草峠のお花畑を散歩した。素晴らしい景色だった。麦草(イワノガリヤス)が朝日を浴び美しく光っていた。山野草も多数あり楽しかった。


麦草(イワノガリヤス)
白っぽくみえるのが麦草




6:00 朝食、6:30 カーナビを富士見パノラマリゾートに設定(37km)し出発。
7:00 日向木場展望台着、南八ヶ岳、南アルプス北部、中央アルプスの展望が素晴らしい。


南八ヶ岳
硫黄岳、赤岳、西岳などがあるが同定できない。




南アルプス北部



中央アルプス






7:50 富士見パノラマリゾート着。ここはいつもMTBのeventが開催されていて広い駐車場(無料)が用意されている。入笠山周辺はマイカー規制中(4月25日〜11月3日)なのでゴンドラに乗る。ゴンドラは8時から運転開始だった。
9:00 ゴンドラ山頂駅着、入笠湿原を経て、入笠山山頂へ。
 入笠湿原は多数の山野草が咲き乱れ、団体さんも多い。あまり山に慣れていない団体さんと一緒になると煩わしい。
10:00 入笠山山頂着。良く整備された楽な山道で、確かにお手軽ハイキングコース。雲が多くいつもはよく見える諏訪湖がみえなかった。しかし、中央アルプスや槍ヶ岳などを確認できた。











10:30 下山開始。入笠山のお花畑は獣防止柵でよく護られていてヤナギランやシモツケソウが綺麗だった。入笠湿原には早くもホソバトリカブトが咲きだし満開のサワギキョウの群生がみられた。また、多数のアサギマダラが飛び交っていた。
12:00 駐車場に戻る。諏訪南ICから中央道に、諏訪湖SAで20リッターだけ給油(3000円)、駒ヶ岳SAで昼食(ざるそば)、
18:30 茨木着。

八ヶ岳の山野草

ハクサンフウロ



コバノイチヤクソウ



ズダヤクシュ



シュロソウ



コケ類が綺麗・豊富なので有名なのですが・・・



キバナノヤマオダマキ



ワレモコウ





 
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(2)2013年 9月22日(日)〜23日(月) 北八ヶ岳

9月22日 北八ヶ岳へ1

  9月22日(日)
 22〜24日の3日間、二人とも予定はなく天気も良さそうなので、山に行くことに。紅葉には少し早く、花もあまりない時期なので、たぶん、どこも空いているはず、でどこへ。蓼科山しか登っていない八ヶ岳や登ったことのない南アルプスに行きたいと思って調べたが、土地勘がまったくないので登山口までの道順を考えるのが大変、それで今回は北八ヶ岳で妥協(?)した。
 麦草峠の麦草ヒュッテに泊まれば、複数のコースを選択できそうなので前日にヒュッテを予約、個室がとれた。
 22日は2時間ほどかけて白駒池−ヒュッテを往復した。23日に麦草峠から茶臼山を経て縞枯山、雨池を経てヒュッテに戻るコースをガイドブックのコースタイム5時間で歩いた。

4:00 出発。名神茨木ICから中央道諏訪ICに向かう。
 走り出して直ぐ車の後ろの方からでる異音が気になる。8月26日にマツダでオイル交換した時、「夏の点検」を薦めるのであまり気乗りしなかったが実施し、結局、点検や消耗品代金約1万円をとられてから現れた現象で、荷物の積み方が悪いのかなと思っていたが、一般道では他の音も色々混じるのであまり気にしなかった。しかし、高速道ではヤケに異音が気になる。100km/h以上になると余計に耳につくので、なんとなくスピードを落として走る。たまりかね大津SAに入り、後部座席やトランク部の荷物を積み直す。しかし効果無し。走っている内に、タイヤ周りの音のように思えて、昔、ホンダの代車でタイヤが一つ外れたことを思いだし、急遽、多賀SAに入り、後タイヤ・ホイールのナットを締め直す。まあこれで最悪の事故はないだろうと気を鎮め、走り出す。なんと異音が消えた! たぶんマツダが空気圧の点検をしたときホイール・キャップはずしてタイヤ圧の調整をし、その後、ホイール・キャップを中途半端に取り付けたのだろう。原因が特定できてほっとしたが、マツダの中途半端な仕事に腹が立つ。これからはマツダを利用しないぞとさえ思う。

 これ以後、順調に高速道を走行。
8:00 駒ヶ岳SAのレストランで朝食。メニュウは和定食とパンのモーニングぐらいしかなく寂しいが、ドリンク(コーヒ、牛乳、ジュース)は自由に飲むことが出来た。
8:55 諏訪湖SA着。このSAは人気があり、いつも利用客が多く、駐車スペースを探すのがいつも大変。諏訪湖や、天気の良い日は八ヶ岳や車山が眺められる。車山、蓼科山、八ヶ岳がよく見え嬉しくなる。SAは改装され面白そうな店が増えていた。

諏訪湖






9:30 諏訪ICを出て、国道299号線(メルヘン街道)で麦草峠へ。

9:54 北八ヶ岳







 今日は長距離(約400km)移動なので本格的な山歩きはしんどいかなと、観光しながら
草麦峠に向かうことにした。

10:10
 最初に茅野市にある尖石縄文考古館(http://www.city.chino.lg.jp/www/contents/1000001479000/)へ。期待した国宝「土偶」(縄文のビーナス)は素晴らしく、入館料500円は安いとさえ思う。
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 尖石縄文考古館は、国特別史跡「尖石遺跡」を中心とする史跡公園のセンターとして建設されました。
 館内には、美的感覚の優れた国宝「土偶」(縄文のビーナス)を中心に、たくましい力動感あふれる豪壮な土器や黒曜石で作られた精巧な石器など2000点余りの縄文時代の遺物が展示してあります。
 また、体験できる場や映像、図書などによる学習や研究など、来館者に広く親しまれる施設が整えられています。
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国宝「土偶」(縄文のビーナス)




重要文化財「土偶」(仮面の女神)




与助尾根遺跡の復元住居





10:45 次の観光目的地 横谷峡遊歩道に。


11:03 蓼科山




11:26 アカソバ









11:30 横谷峡入口にある信州手打ちそば工房「遊楽庵」でおろし蕎麦を食べる。手打ち、10割蕎麦というので期待したが注文を間違えた。蕎麦は美味しいが、おろし蕎麦はやはり本場の福井の方が絶対に美味しい。何回も経験しているのにまた失敗した。

12:00 横谷峡遊歩道(http://www.tateshinachuoukougen.com/yokoyakyo.html)を歩く。マイナスイオンが売り物で、紅葉になれば綺麗だろうなと思う。

乙女滝




横谷峡遊歩道





ヤクシソウ



ナンバンハコベ



アキチョウジ



 

9月22日 北八ヶ岳へ2

  9月22日(日)
14:00〜16時 麦草峠着。麦草ヒュッテの駐車場に入り、チェックインを済ませ、白駒池まで散策する。

麦草ヒュッテ






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麦草峠(ウイキペディア)
麦草峠(むぎくさとうげ)は、長野県茅野市と佐久穂町の間にある峠で、北八ヶ岳の丸山と茶臼山の間に位置する。県内の南信地方(諏訪地域)と東信地方(佐久地域)との境でもある。標高は2,120mで、国道299号(メルヘン街道)の最高地点(標高2,127m)は、本来の麦草峠よりも佐久穂町側に数100m寄った地点にある。この地点は、国道では渋峠に次いで2番目に標高の高い場所である。峠付近は比較的なだらかであるが、それを過ぎると両側とも勾配が厳しく、狭いヘアピンカーブが続く。

峠付近には白駒の池があり、八ヶ岳へのハイキングも可能。駐車場とトイレは有料。また峠をはさんで茅野市方面には蓼科高原、佐久穂町方面には八千穂高原がある。 冬場は国道299号が閉鎖され、ノルディックスキーのコースとなる。

白駒池(http://yachiho-kogen.jp/sightseeing/shirakomaike/
 北八ヶ岳の広大な原生林の中に、満面に清水をたたえた神秘的な湖。標高2,100m以上の湖としては日本最大の天然湖で、国道299号線沿いの駐車場から歩いて約15分程度で白駒の池まで行けます。湖までの歩道の回りは樹齢数百年の時を刻んだツガ、トウヒ、シラビソの原生林で、地上はまるで緑のジュウタンを敷きつめたような苔が一面を覆っています。 春は遅く5月でも雪がみられ、可憐なピンクの花をつけるイワカガミが遅い春の訪れを知らせ、ナナカマドが赤い実をつける晩秋まで急俊な高山を登らなくても子供からお年寄りまで、気軽に高山植物や大自然の織りなす季節の移り変わりを見ることができます。 また、秀峰八ヶ岳の登山やトレッキングの玄関口としても有名です。白駒の池の伝説あり。
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14:11 シラタマノキ




コケたち
このあたりで485種類のコケが確認され、貴重な「コケの森」に
認定されている。しかし、ヒュッテのオーナーによれば最近は
かなり荒れているという。私たちには「猫に小判」的な貴重なも
のなのでしょうが、名前もわからない、まあ写真でも・・・・・。









ムツデチョウチンゴケ?




イワダレゴケ?




14:53 白駒池




15:16 白駒の奥庭





16:00 ヒュッテに戻る。
16:30 入浴。風呂には入れる山荘は嬉しい。ガスがでて夕陽は見えなかった。
18:00 夕食。イワナがついて豪華な夕食。信州の井筒ワイン一本(白)を頼む。相席の人達は風呂でも一緒になった人達で話がはずんだ。明日の私たちの予定コースを今日7時間かけて歩いたという夫婦がおられ、かなり苦しい行程だったというので少し心配。




 

9月23日 茶臼山・縞枯山・雨池

  9月23日(月)
5時 起床。ガスが出て部屋からも見えるはずの日の出は見えそうにない。残念!
6時 朝食。8500円/1泊のヒュッテだが、風呂も有り食事もなかなかよく、人も感じがよかった。

朝食





6:40 登山開始。


麦草ヒュッテ−茶臼山−縞枯山ー雨池ー麦草ヒュッテ







6:56 大石峠
7;16 中木場(2232m) ここから急坂、礫石ばかりの道。


7:51 茶臼山 2384m




7:54 天望台 ガスで展望なし。




7:57 ゴゼンタチバナ





 茶臼山から真北に進み鞍部に急降下し、樹間を上り返して
8:32 展望谷(2386.8m)に。ガスで展望できず。ここからは稜線となり縞枯れ現象を目の当たりにしながら歩く。
8:50 縞枯山 2403m
 縞枯れ現象(しまがれげんしょう)は、亜高山帯の針葉樹である、シラビソ、オオシラビソの優占林に限って見られる現象。木々が立ち枯れたり、倒れたりすることにより、遠くから見ると縞状の模様が見られる。
 山の自浄作用とも木々の世代交代や天然更新とも考えられている。大規模な縞枯れは蓼科山や縞枯山などで見られる。wave-regenerationと呼ばれる。


縞枯れ現象









 縞枯山の下りは傾斜がきつく、ガラガラした岩屑が多く厳しい歩きになる。
9:22 雨池峠

9;25 シラビソ林をしばし急降下し雨池峠分岐へ





9:56 雨池峠分岐

10:10 ナナカマド




10:19 雨池西岸





11:50 ヒュッテに戻る。5時間10分、ほとんど休まずに歩いた。疲れた!
 ヒュッテで「きのこ汁とご飯」の昼食。きのこ汁は信州の名物料理、美味しかった。
12:30 明日の予定地「美ヶ原」に向けて出発。

 
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(1)2010年 8月20日(金)〜22日(日) 蓼科山・霧ヶ峰


 

蓼科山と霧ヶ峰に

 蓼科山(諏訪富士、2530m)と霧ヶ峰に行ってきました。

20日、15時過ぎに茨木を出発、19時半に諏訪湖SAに到着、ここで車内泊。

21日、5時に諏訪湖SAを出発し蓼科山7合目の登山口へ。6時半から登り、私たちにとってはかなりきつい登りが続いたが8時半に山頂。山頂で朝食をとり、11時には下山。入園料を払い、御泉水自然園に入るが期待した花はほとんど無し。霧ヶ峰に行き八島湿原などを散策し、車山高原のペンション「こてまり」に宿泊

22日、4時に起き、4時半にエコーラインの富士見台駐車場。初めはガスが無く素晴らしいご来光を期待したが、日の出前にガスが東方の山にもかかる。しかし、日の出の直前にガスが移動し、蓼科山からの日の出を撮せた!
 8時にペンションをでて、8時半から昼前まで車山肩−蝶々深山−物見石−八島湿原−車山肩を歩く。17時半に茨木着。

諏訪湖の花火



蓼科山と白樺湖



22日、蓼科山にご来光



蓼科山山頂からみた八ヶ岳



アサギマダラはヒヨドリバナやヨツバヒヨドリが好き



オオウラギンスジヒョウモン?はアザミやタムラソウが好き



クジャクチョウは・・・が好き
と花にとまってくれるのを期待したのですが今日は石の上ばかりでした。



マツムシソウ
あちこちで群生していました。


アサマフウロ
初見でした。



ヤナギラン
こんなに花期が長いとは・・・





蓼科山と霧ヶ峰の花

ナガサルオガセ



カニコウモリ



ヒメトラノオ
葉はルリトラノオ、しかしルリトラノオは伊吹山だけ
花をよく観れば大きな花びらがあるようにみえる
これはヒメトラノオ、初見でした。



コバノコゴメグサ
コゴメグサというだけで嬉しくてよく観察していない。
葉や萼の形でミヤマコゴメグサと見分けられるそうだが
判断材料がないので、
八ヶ岳に近いという理由でコバノコゴメグサにしておきます。



アカバナシモツケ



ハバヤマボクチ



ウメバチソウ



ツクバトリカブト


ハクサンフウロ



サラシナショウマ
トリカブトやヨツバヒヨドリと一緒となると伊吹山を思い出す





霧ヶ峰

 ビ−ナスラインを車で走り、「霧ヶ峰」高原の花を楽しみ歩いている間に
ふと疑問が頭をよぎる。高山とは言え2000mより低い、それなのに
どうして樹林帯がみられないの?と。草原を護るために阿蘇山では山焼きを
していることを知った時の、なにか厭だなあっと素直になれなかった気持ちが
よみがえる。ここも????

調べてみたらやはり、現在、「火入れ」が行われているようです。
2008年の記事ですが・・・・
http://pics.livedoor.com/u/yutamac1/3749468

歴史的にはどうかと検索すると次の文献がみつかりました。

「中部山岳域における半自然草原の変遷史と草原性生物の保全」

   須賀 丈
(http://www.pref.nagano.jp/xseikan/khozen/khokoku/pdf/4-02.pdf

(霧ヶ峰に関する記載を抜粋)

 八ヶ岳・霧ヶ峰の周辺には,旧石器時代から縄文時代にかけての多くの黒曜石の石器やその採掘跡が残されている.これらの石器は狩猟用の道具の刃先として使われた.この地域には特に縄文中期にも多くの遺跡が残されており,当時の日本列島における人口密集地のひとつであった.旧石器時代以来の狩猟生活を営んでいたひとびとが,気候が温暖化し植生が変化した完新世にも何らかのかたちで狩猟生活をつづけようとしたとすれば,火入れによって草原環境を維持することがそのひとつの簡便な方法として採用された可能性もあるのではないだろうか.またこの地域一帯は,中部山岳域でも特に広く黒ボク土が分布している場所である.しかし霧ヶ峰は18世紀まで一面の森林であったとする見解もある.また霧ヶ峰踊場湿原の花粉分析資料による検討からは,この付近が草原化した時代が平安時代とされている.これらの年代については,さらに微粒炭分析などを新たに加えて検討する必要があると思われる.
 いずれにしても,頻繁に生じた火災が黒ボク土の形成や草原の維持にかかわっていたとすれば,縄文時代のころのそうした草原の分布は,火山の爆発による植生の直接的な破壊のみをその成因として想定した場合よりも広い面積・長い期間におよんでいた可能性があると考えなければならなくなる.その実態を解明するためには,今後さらに多くの場所で微粒炭やプラントオパールなどの分析により草原の分布とその形成年代を推定することが必要である.
 なお,本州以南の地域で長期にわたり存続してきた草原の立地については,水分条件に注目した議論もある.霧ヶ峰を中心とするフォッサマグナ地帯や阿蘇地域,北上山地を含む岩手県などには,地形地質的に地下に透水しやすい場所が局地的に分布しており,これが植生の発達に寄与する有効水量を低下させ,草原が成立しやすい条件をもたらしたという.これらの地域には黒ボク土も広く分布している.いくつかの要因が複合的に作用した可能性を含めて,さらに詳細に検討をおこなう必要があろう















縞枯れ現象

縞枯れ現象
 北八ヶ岳の縞枯山や蓼科山でみられる。蓼科山ではじめて意識して眺めた。
 縞枯れ現象とは、針葉樹の枯れた帯が、山頂部に向かってゆっくりと上昇
する現象である。斜面下方の樹木が枯れると、その上部の森林には日光が入
るようになり、風も吹き込むから、土壌が乾燥し、ついには樹木が枯れ始め
る。するとその影響はさらに上の森林に波及する。こうして樹木の枯れる部
分は次第に上がっていく。

 どうして枯れ出すのか? 小泉武栄氏の見解はこうである。
 縞枯れの生じているところは、林床が岩塊斜面である。岩塊の直径は数十
センチから1メートル程度がほとんどである。そのような岩塊斜面では樹木
は岩塊を包むような形で根をはりめぐらせている。そこに数十年に1回とい
うような猛烈な台風が襲うと、高く成長した木は風によって幹まで大きく
揺すぶられ、ついには根が切れてしまう。その結果、樹木は数年以内に立ち
枯れしてしまい、更に時間経つと倒れてしまう。→縞枯れの間隔は、猛烈な
台風の来襲した時間差を示しているのであろう。
縞枯れ現象
上部の白く見える帯が枯れた樹木



蓼科山と白樺湖



朝焼けの蓼科山と北八ヶ岳



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