97/04/03

鹿児島のイモ焼酎・・・・・

 鹿児島県には日本酒をつくっているところがありません。焼酎は200近い銘柄があります。主にイモ焼酎で,原料は「さつまいも」と「米麹」です。アルコール度数はほとんどが25度です。宮崎県のイモ焼酎は22度前後と少しアルコール度の低いものが多いようです。もっとも最近は女性向きとかで16度前後のものもつくられています。

 これを普通は湯割りにして飲みます。「湯が先か」「焼酎が先か」意見が分かれます。私は焼酎を先に入れてしまいます。6:47:3かはその日の体調と飲んだ量でかってに調整します。

 全国どこでも手に入るのは「薩摩白波」ですが,ここはいわゆる桶買いをしていて,混ぜているようです。そのせいか,鹿児島で飲む焼酎くらべると,イモ焼酎独特の香りや味がやや薄められている気がします。

 今までに飲んだイモ焼酎で名前を覚えているのは,「薩摩すんくじら」「黒伊佐錦」「伊佐錦」「島美人」「七夕」「伊佐美」「一どん」「森伊蔵」などです。特に後ろの3つは美味しく,評判の焼酎で地元でもなかなか手にはいりません。

 鹿児島の面白いのは,結婚式でも葬式でも日本酒ではなく焼酎がでてくることです。安くて美味しく体に良いと鹿児島生まれの妻は信じ切っています。

「薩摩すんくじら」

”すんくじら”とは,鹿児島の放言で,”片隅”または”隅っこ”のことです。この焼酎を製造販売している「杜氏の里笠沙」のある鹿児島県川辺郡笠沙町が薩摩半島の西南端に位置していることからつけられた名前です。

笠沙町の黒瀬杜氏は,焼酎づくりの技術集団として広く県内外に知られ,各地で焼酎づくりに活躍しているそうです。

この地に「焼酎づくり伝承展示館」というのがあります。「この黒瀬杜氏の伝統技術を文化遺産として,後継者を育成しながら,保存継承を図るとともに,地域おこしの一環としてこの展示館を建設した」そうです。

この展示館で焼酎の販売もしていました。「薩摩すんくじら」「黒瀬杜氏」「一どん」の3銘柄です。「一どん」が目当てでいったのに予約者にしか売れないということでした。残った2つでは,「すんくじら」の方がすっきりとした辛口で私たちはこちらを選びました。

芋焼酎は湯割りで,一番美味しいと思える湯かげんで飲むためか,なかなか味の区別がつきません。「薩摩白波」でもそれしかないときは,結構うまいと思って飲んでいます。しかし,比べて飲むとさすがに味の違いが分かります。「一どん」が格段に美味いのがわかりました。「黒瀬杜氏」は女性に好まれるという説明を受けましたが,妻も「薩摩すんくじら」を支持しました。やはり彼女も酒飲みでした。

「こけけ王国」

鹿児島県日置郡市来町湯田に「こけけ王国遊園地」があります。その中に町営国民保養センター「江口浜荘」があって,東シナ海の夕焼けと温泉が売りのなかなか良い宿でした。食事の時,焼酎を頼むと何合瓶か尋ね,5合瓶と頼むと,土産物売場から「こけけ王国」というラベルをはった5合瓶を持ってきました。なんか素朴でいいなと感激しました。焼酎は地元の「七夕」ですが観光用にこんな名前を付けたようです。「こけけ」というのは「おいでください」という意味だそうです。湯あがりに気分良く飲んだためか美味しかった。