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今、借りている本は「次郎物語(第一部)」、「メルトダウン」、「空也上人がいた」、「阪急電車」、「江藤さんの決断」。
「江藤さんの決断」は2,3頁でやめた。いまさら読むべき意味は無いと放棄。
「空也上人がいた」は、最後まで読んだ。読み返したいとは思わない。
「次郎物語(第一部)」は児童書として注釈がいっぱいあり煩わしいが、流石に中学時代の愛読書なのですぐにのめり込んだ。中学時代は次郎に感情移入して読んでいたように思うが、今回は周囲の大人達の感情もよく分かるため、読み返してよかったと思っている。第五部まで読み続ける予定。
「阪急電車」、著者の有川 浩(ひろ)は男性かなと思うような名前だが女性。文も女性らしい。少し昔のベストセラーで本屋に山積みされていたのを覚えている。女性らしい細やかな感情が良く表現された本。良く出来た映画を見た後、あの場面はどうだったともう一度たしかめるため続けてもう一度鑑賞したいと思うことがある。読後そんな感覚が湧いてくる本。前に買って読んだ「植物図鑑」も楽しかったので、もう少しこの著者の本を読み続けてみようかなと思う。
さて「メルトダウン」は、予約してから随分待たされてやっと手にした本。大鹿靖明による原発事故のドキュメント。あとがきの「――「メルトダウンしていたのは、原発の炉心だけではないのだ。原因企業である東電の経営陣たち。責任官庁である経産省の官僚たち。原子力安全委員会や保安院の原発専門家たち。原発爆発企業の東電に自己責任で2兆円も貸しながら、東電の経営が危うくなると自分たちの債権保全にだけは必死な愚かな銀行家たち。未曾有の国難にもかかわらず、正気の沙汰とは思えない政争に明け暮れた政治家たち。
いずれもメルトダウンしていた。エリートやエグゼクティブや選良と呼ばれる人たちの、能力の欠落と保身、責任転嫁、そして精神の荒廃を、可能な限り記録しよう。それが私の出発点だった。」ですべてが表されている。期待した通りの力作だった。
著者のブログに、「大鹿靖明 『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』を執筆して/ジャーナリズムを考える」があって、メディアもメルトダウンしていたと指摘している。一部だけ抜き出すと
記者がまるでタイピストなのだ。原発が相次いで爆発したというのに。・・・・・
だから「大本営発表報道」などというありがたくない批判を頂戴したのだ。メルトダウンしていたのは原子炉だけではない。報道の現場でも起きていた。揚げ足をとられないように気遣う東電本店の広報担当者と、それをもとにパーツ原稿を書く記者たち、私にはどちらも同じ「種族」に見えた。
TNは「脱原発」が正しい選択と確信しているので、この本の意味、価値をその立場から高く評価し、嫌われ者の菅前首相にもそれなりの評価をしている。
一方、菅嫌いや原発推進派の人がこの本を読むと「菅内閣“御用達”の原発事故てんまつ記」となるらしい。難しい世の中だ!
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