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地球温暖化について何らかの疑念を持つ人たちの書いた本ばかり読んでいては不公平なので温暖化を本気で心配している人たちの見解を確かめておきたい。それなら環境省でしょうと環境省のHP(http://www.env.go.jp/)を確かめる。
地球環境・国際環境協力−温暖化とリンクをたどると
「パンフレット「STOP THE 温暖化 2008」の表示/ダウンロード」がありダウンロードして印刷したがまるでNHKで科学的信頼性にとぼしいことも平気で書き連ねている。これはさすがに読む気にならない。
もうちょっとまともな資料とさがすと「IPCC第4次報告書について」のところに
気候変動2007:統合報告書
『政策決定者向け要約』
というのがあり,注意書きには次のように書かれている。
(注意
この資料は、IPCC第4次評価報告書統合報告書政策決定者向け要約(Summary for Policymakers)を、文部科学省・気象庁・環境省・経済産業省が翻訳したものである。この翻訳は、IPCCホームページに掲載 されている報告書:
http://www.ipcc.ch/pdf/assessment-report/ar4/syr/ar4_syr_spm.pdf
をもとにしている。)
日本語なのでこれなら簡単に読めるだろうと読み出した。しかし,すぐに気になる点がでてきた。しかたがないので英文の本物を読むしかないということになってしまった。
気になった点の1つを紹介すると,
「熱膨張、氷河や氷帽の融解、極域の氷床の融解により、1961年以降、年平均1.8[1.3〜2.3]mm、1993年以降、年当たり3.1[2.4〜3.8]mmの割合で上昇した。1993年から2003年にかけての海面水位上昇率の増加が10年規模の変動なのか、より長期的な上昇傾向の加速なのかは不明である。{1.1}」とあるが「極域の氷床の融解」といえば南極も含まれる。
本物の報告書には,不確かだがとことわりながら海水面上昇の原因を分析している。
There are uncertainties in the estimates of the contributions to
the long-term sea-level change. For the period 1993–2003, the
contributions from thermal expansion (1.6 ± 0.5 mm/yr), mass
loss from glaciers and ice caps (0.77 ± 0.22 mm/yr) and mass
loss from the Greenland (0.21 ± 0.07 mm/yr) and Antarctic
(0.21 ± 0.35 mm/yr) ice sheets totalled 2.8 ± 0.7 mm/yr. For
this period, the sum of these climate contributions is consistent
with the directly observed sea-level rise given above, within
the observational uncertainties.
南極の氷床の融解は Antarctic(0.21 ± 0.35 mm/yr)と書いてある。この誤差の範囲を見て下さい。結局,上昇しているのか下がっているのか分からないと言うことである。それについてもきちんと,説明している
(The large error bars for Antarctica mean that it is uncertain whether
Antarctica has contributed positively or negatively to sea level.)。
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