吉原・遊女の風俗

[吉原・花魁][登楼][廓内][遊女の生活][年中行事]


新吉原の遊女の風俗の移り変わり
古い時代ほど髪、衣裳が質素で地味であった。
見づらい図ですが悪しからず、なかなかカラーのものが見つからないんです。
いいのが見つかるまでのつなぎ、見つけ次第差し替えます。

万治の遊女










この頃は櫛も笄簪もさしていません。後世の花魁からみると
地味ですが、格式、教養ともに非常に高く、たいへんな違い
でした。
帯はまだ前結びはみかけない。







寛文の遊女 この前後の遊女の髪は立兵庫が多かった。
元禄の遊女








松の位の太夫職、小紫。最高級
当時の遊女は外出のとき仕掛けの上から帯びをした。これ
は礼装用ではなく、常着だったため、後の花魁道中の仕掛
けとは意味も違っていた。
兵庫髷、前髪は紙で結んで立てて、つとは後ろへ長く延び
ている、これは鶺鴒(せきれい)づとといわれるもの。
右手を懐手に、左で軽く褄をとって草履をはいている。
この前後の時代は下駄ではない。
新造の髪は玉結び。
正徳の遊女
1711-1716
遊女、禿ともこの時代になって櫛一枚をさしている。
この絵ではわからないが、古来兵庫という髪型。
勝山髷は勝山太夫が創作した髷で後の丸髷の前身
この時代になると前帯仕掛け姿になり草履ばきです。
禿は奴島田で振袖、広袖に大角豆(ささげ)をつけて後世の
禿の形に近くなっている。
帯も広くなり、後ろで結んでいる。まだ裾のふきはふくらん
でいないようである。
享保の遊女 あまり変化はない。遊女が櫛一枚と笄をさしている。
前髪は正徳頃から後ろへ引き付ける形になる。
ここまでは腰巻は白です。後世の吉原遊女は必ず紅い腰巻
をした。禿の衣裳が違うのは、化政以降には見られません
後世は道中のとき花魁と禿の模様は関連した図柄になる。
延享の遊女 襟元がゆったりしていて着物も長く、引き裾になっており帯
幅が広く、前帯で結んでいる。遊女と禿の頭に櫛一枚と簪
が一本ずつさしている。
手紙が巻紙でなく、一枚の紙なのも天保(1830-1844)
と時代の違いがみえる。禿が持つ三味線が小型で撥が小さ
いのも当時の特徴。
寛延の遊女
1748-1751
この時期になると、末期の花魁姿に近くなってくる。でもまだ
ピンとこない。
髪は兵庫で笄をさし、櫛一枚大振りの簪一本、つとがより
水平になる。襟先がつき襟でなく、男襟に似ている。
仕掛けを着て帯びはやや幅広になって前結び、草履ではな
く黒塗りの三つ歯の表つき末期のものより低い下駄である。
宝暦の遊女
1751-1764
髷が兵庫から島田髷になって笄をさし、簪が前に四本、櫛
が一枚後ろへ水平にでた鴎づとです。
衣裳の模様が昔のように着物の全体に流動したもでなくな
って、小柄な図の散点模様になる。
紅い腰巻、表なしの黒塗り二枚歯の下駄。
傘は天保(1830-1844)と違ってふちに家紋を入れず簡単な
もの。宝暦の末期最高級の太夫職はなくなった。
安永の遊女
1772-1781
櫛は三枚になり、小さい簪ですが前ざし六本になっている。
まだ後ざしは見られない。襟ぐりがぐっと後へ出て後世の
つき襟に近くなっている。仕掛けは二枚重ね、帯は前に下
げてある。腰巻は紅で下駄は表つき黒塗りの三つ歯。
禿は二人とも同じ衣裳で大角豆(ささげ)が袖口についてる
帯を矢の字に結び、後世の禿の姿と同じになっている。
天明の遊女
1781-1789
髪は立兵庫で櫛は三枚、松葉簪の前ざし五本、同じ松葉簪
の後ざし四本。後差しは天明になってからみられる。
鬢は張り出した灯籠鬢です。この鬢は鯨か鼈甲の髪さしと
いう細い棒を入れて張らしてある。
襟は完全なぬき衣紋で後ろへぐっと出ている。帯は前に大
きく結んで下げて、仕掛けは二枚重ね、ふきも厚くなってる
紅い腰巻で下駄は黒塗りの三枚歯。花魁、禿と揃いの衣裳
天明以降、禿は花魁の衣裳にちなんだ模様を着始める。
禿も松葉簪をさし、銀めっきの梅に短冊がついた簪をさしてる
帯はさげ下結び、下駄は黒塗りの三つ歯で袖は広袖、大角
豆がついてる。
寛政の遊女
1789-1801

髪は横兵庫で割合小さく結っています。横兵庫は化政以降
の遊女の代表的髪型でこれより大きくなる。寛政には立兵庫
がなくなり、横兵庫、丸髷、天神髷、島田髷と種類が増える。
仕掛けは三枚重ね。松葉簪の前差し七本、後差しはありま
せん。文政、天保の後差し六本の派手さはこの時代には見
られない。
文化の遊女
1804-1817
この頃の風俗がピンとくる吉原像である。芝居、映画などで
おなじみの容姿である。
この時代になると芝居の揚巻の姿に近くなってくる。
櫛は二枚さし、前ざし六本、後ざし八本です。後ざしは髪掻き
と耳掻きの間に定紋をつけてあります。髷は島田髷で、長い
笄をさして、仕掛けは三枚重ねで、表仕掛けは梅の裾模様
を細かに染め上げ、下仕掛けのふきは厚くなっています。
帯は本帯で、両端を長く下げてあります。
文政の遊女
1818-1829
前ざしを顔の縦線に沿ったさし方は、天保になって現れる。
櫛の上に垂直に簪をさすのもこの時代です。櫛も簪も笄もど
の時代よりも大形になっている。
正式には前後各八本全部で十六本差します。これは道中で
の話。普段は略すことが多い。
仕掛けは三枚重ね、本帯を前で結びます。
呼出し花魁
部屋持ち
河岸女郎
振袖新造
番頭新造
若衆禿
双禿
切り禿
けし禿
坊主禿
引込禿
お針
船宿の女房
付馬
若い者
油さし
番頭
女芸者
男芸者
野太鼓
坊主
女衒
細見売り

つづく


戻る 次へ