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緞帳・舞台幕のメインテナンス 修理、クリーニング、防炎加工    
       

・緞帳の修理、諸幕の修理

・緞帳のクリーニング、諸幕のクリーニング

・緞帳、諸幕の防炎加工、再防炎加工について

1970年代に始まる、会館ホール建設ラッシュから40年近くがたち
緞帳の補修やクリーニング,再防炎といったメインテナンス系の要請が多くなってきています。
緞帳は特殊な注文制作品なので、メインテナンスには特別の注意が必要です。

例えば、緞帳の素材はレーヨンが主流ですが、ウールや絹などを使うこともありそれらを混用することもあります。
また特殊な装飾素材(例・金糸、銀糸、ラメ糸、リング糸等)を部分的に用いて制作されます。
これらの素材はクリーニングの際取り扱いに注意しないと
緞帳を台無しにしてしまう恐れがあります。

裏打も、カーペット等の一般品は耐水性のあるラテックスを用いますが、
完全な注文制作品である緞帳の場合は製造元により使用する素材がまちまちです。
古い時代の緞帳では、水溶性の糊で裏打したものもあり、
水分を使用するクリーニングが不可能なケースもあります。

このように、緞帳のメインテナンスは緞帳の素材や性質を見極めたうえで
慎重に行う必要があります。

緞帳・舞台幕のメインテナンスに関して、ご質問やお問い合わせ等がございましたらこちらにどうぞ。

緞帳の耐用年数

綴織緞帳やフック緞帳は、緞帳素材が丈夫で分厚い上に、さらに裏打仕上げを行うため
通常の使い方をする限り、台生地が破れたりすることはほとんどありません。

吊りひもパイプ袋といった安全機能にかかわるパーツを適時に取り替え、
定期的に再防炎や修理、クリーニング等のメインテナンスを施せば
何十年でも使い続けることが可能です。
古い緞帳を「美術工芸品」として大切に扱っているホールもたくさんあります。

一方で緞帳が「消耗品」として扱われる場合もあります。
例えば、歌舞伎座や宝塚劇場などの緞帳はわりと頻繁に新しいものと取り替えられます。
これは緞帳を広告媒体と考えるスポンサーと劇場の契約等によるもので、
緞帳が古くなって使えなくなったから交換するわけではありません。

綴織緞帳やフック緞帳は重量があるので、廃棄処分するのが大変です。
大緞帳の場合、新しい緞帳が届くと古い緞帳を舞台上で細かくカットして廃棄します。
(古い緞帳の一部分がタペストリーになって残されたりする場合もあります。)


舞台諸幕類(別珍幕、ホリゾント幕等)の耐用年数

裏打加工を施していない舞台幕類(別珍幕、ホリゾント幕等)は、
生地が劣化してくると「幕」として使えなくなってしまいます。
このような意味で、舞台諸幕類は「消耗品」といえます。

諸幕類の耐用年数は舞台の環境により異なりますが、
別珍の諸幕類の場合、新調後10年〜15年で生地の劣化が著しくなることが多いようです。

出来る限り修理して使うのが望ましいのですが
生地の劣化した諸幕類の場合はクリーニングが出来ないことが多く、
衛生面や安全面から、ある程度の段階で新調していくのが望ましいと思われます。

緞帳・舞台幕のアスベスト問題

アスベストが盛んに使用された1970〜80年代は
日本各地に公共の会館や劇場ホールが次々に建てられた時期でもあります。
この時期に建設された舞台施設の中には、アスベストを使用している箇所も多いことと思われます。
舞台は客席と空間がつながっているので、早急の対策が必要です。

アスベストが使用された舞台施設に長年設置されていた緞帳や舞台幕には、
ホコリに混じってかなりのアスベスト繊維が付着しているものと予想されます。

その対策方法としては、クリーナー等を使ってアスベストを除去していくしか無いのですが
この方法でアスベスト繊維を完全に除去するのは容易なことではありません。

そもそも、大きな舞台の諸幕類は生地に換算すると1,000メートル分にも及ぶこともあります。
そのような大量の幕類をクリーニングする作業はかなり困難なものである上に、
アスベスト除去作業に伴い、作業現場及び作業人員に対して
アスベストの二次汚染が引き起こされる危険があるからです。

アスベスト濃度測定などの結果によっては、
汚染された緞帳や舞台幕の使用を中止する必要が出てくる場合もあろうかと思われます。

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