| 第25回鬼平ゆかりの地巡りツアー 【品川宿見廻り】 第3部 |
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【土蔵相模跡】 |
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品川浦に残る(かすかな)汐の香りを楽しんだならば,再び旧東海道に戻ります。 旧道をやや北上しますと,街道沿いの便利煮売屋さんが入っている,ちょいと古びたマンションの前に,ちょっと気をつけなければ見落としてしまいそうな小さな碑が一つ。これが土蔵相模跡の碑でございます。 土蔵相模というのは,正しくは「相模屋」という旅籠(貸部屋)のことでして,外壁が土蔵造りだったために,こう呼ばれたのだとか。江戸時代から続く旅籠だったわけですが,幕末にかの高杉晋作や久坂玄瑞らが度々会合を開いていたところとして知られています。有名な「桜田門外の変」でも,浪士たちはココから出発したとのだとか。 つまり,幕末という動乱の時代の中で暗躍活躍する勤王志士たち,その裏側をずっと見ていた旅籠だったということでございますね。現在は弁当を買う若者をずっと見ているお店になりました。 |
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【問答河岸跡】 |
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土蔵相模跡からほんのちょっと先には「問答河岸」跡の碑が建てられていました。問答河岸は三代将軍家光と沢庵和尚の問答が行われたという故事により付けられた通称とのこと。家光の「海近くして如何か是東海寺(遠海寺)」に対し沢庵は「大軍を指揮して将軍(小軍)というが如し」と返したのだとか。いったい誰が聞いていたんでしょう(笑) 鬼平では,かの「誘拐」の中で,おまさが閉じ込められたであろう日野屋を探索する平蔵,佐嶋与力は「小房の粂八は問答河岸のあたりへ舟を出しております」(引用)と報告しています。平蔵は「そうか,それは何よりだ」(引用)と応えてますから,品川宿の探索において小舟をバックアップさせるには丁度良い河岸場だったのであろうと思われます。ちなみに粂八,この前に誘拐されたおまさの尾行に失敗しています。「今度こそは!」と気合十分だったことでしょう。 問答河岸跡を過ぎれば,北品川駅もすぐ。宿場の通りも途切れて八ツ山橋に合流。左手には高層ビルも哀れな御殿山,更に進めば高輪大木戸へ・・・はちょいと遠いか。(笑) |
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ともあれ,ここまで一通り品川宿を歩いたわけですが,実は鬼平犯科帳には品川宿のお店が何度も登場しています。でも「品川宿の○○」くらいの記述が殆どでして「このあたり」とか特定するのは非常に困難。そんなわけで「鬼平に登場していたあのお店はどこだろう」というのも特定出来ずにいるわけではありますが,それでも「今日歩いた品川宿にあったこと」だけは確か。宿場の風景を見ながら各自「このあたりかなぁ」なんて思って頂ければと思います。 |
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【「土風炉・夢町小路」品川店さんで兎忠】 |
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というわけで旧品川宿の見廻りも終了,ここから先は高層ビルの林立する「現在の品川」にての兎忠でございます。北品川の先で旧道をはずれまして,八ツ山橋の東側の小路から品川駅裏の再開発エリアへ。それにしても品川駅東側の再開発というのはいつごろから始まったものでしょうか。現在では新幹線駅も出来まして,とてもじゃないですが「当時は海だった」なんて考えられません。 八ツ山橋手前の道路を北に潜れば,もはやそこは別世界。銀色に輝く高層ビルの真っ只中でございますが,それにしても土曜日の夕方だったからでしょうか,おそらくオフィスが中心であろうこの近未来都市には,とにかく人もまばら。建物がスゴイだけに,この人の少なさには気持ち悪さすら覚えます。空中回廊(?)沿いにVタワーからキャノンビルの前を通ってインターシティへ・・・この間すれ違った人はほとんど皆無なんですもん。 で,今回の我々の目的地はインターシティ地下の「味一献土風炉・夢町小路品川店」さん。ビルの中に入ってなお人の少ない,吹き抜けのだだっぴろい空間。「おいおい,場所が間違ってるんじゃあねぇかぃ?」なんて声も聞こえる中,お江戸情緒もたっぷりの入口を発見。「さぁて,行くぞぃ」とばかりに突入です。 |
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![]() SF映画でも撮るんでしょうか。 |
![]() こういう店構えを見ると安心しちゃいます。 |
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小振りながら奥には坪庭(坪も無いか・笑)のような設えもある小部屋に通されまして,まずは着席。今回から導入した掟に従って「酔う前に集金」しましたならば,早速おビールなどを注文。今回は遅刻せずにお越し下さったことを記念して(笑)みかさんの乾杯でございます。 いや〜,暑かろうが寒かろうが歩いた後のおビールがこれほど美味しいのは何故なんでしょう。例によって本日も飲み放題でございますので,空瓶はどんどん交換して「熱い酒(の)」「冷やい酒(の)」どんどん行っちゃって下さいまし。 |
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![]() Photo by おはるさん |
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でもってお料理はといいますと,最初に出てきた謎の小鉢。んー,桜の葉っぱの下には・・・おっとこれはクリームチーズかな?ひんやりとしていて柔らかい食感,程よい甘味が気持ちよいでございます。煮物は鶏団子。あっさりした出汁の味が心地よいですね。籠に盛られて来たのは「ばい貝,そら豆,じゃがいも,卵焼き」・・・これまたお上品な味付けで美味しゅうございます。
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![]() Photo by おはるさん |
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サラダは季節のお野菜の歯ごたえも上々。つくね串は,やや荒めのつくね全体を湯葉で巻いて焼いたもの。これが実に旨かった。これは揚げても美味しいかもしれませんね。 っと,いつのまにやら「冷やい酒(の)」も杯が重なってきたところで,うまいぐあいに「茶碗蒸」登場。お酒と茶碗蒸ってどうしてこんなに相性が良いのでございましょうか,茶碗蒸フェチの与力でございます。上にのっかているお出汁のアンがよかったなぁ。 |
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テーブル上には次から次へと大ぶりな徳利が運ばれてきます。困ったことに冷やい酒(の)はお猪口じゃなくて「小振りなグラス」なんですよね。小振りったって,お猪口に比べれば大きゅうございます。こんなのを出されたんじゃあ,ペースあがっちゃうじゃございませんか(笑)・・・なあんて言いながら宴は続きます。
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![]() Photo by おはるさん |
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![]() Photo by おはるさん |
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お料理はまだ続きます。次に登場は鶏腿のソテーでしょうか,こちらもあっさりとした味付けではありますが,どこかホッとする家庭のお味。こちらは日本酒よりもビール向きかな,いずれ鶏好きの与力にはたまらないメニューですが,鶏がダメな方,本当にゴメンナサイ・・・(こういう展開は予想しておりませんでした・汗) いつのまにやらちまきも登場して「ぼちぼちかな」と油断した隙を突くように,締めはお蕎麦。お酒を飲んだら締めはやっぱりお蕎麦です。さらりとかきこんで満足・・・強いて言えば「蕎麦湯」があれば申し分なかったのですが,居酒屋さんですし,そのあたりはお許し願うことに致しましょう。最後にはダメ押しでデザートなんかも出てましたが,食べた記憶無し(笑)もったいなかったなぁ・・・。 しかし「ディープな品川」を満喫して,同じ池波ファンの皆さんと一緒に飲むのは本当に楽しいものです。あちこちで本日の反省(笑),池波談義に全然関係無い談義の花が咲きまして,お酒の味もワンランク上がろうというもの。皆さんのおかげで楽しい一日,本当に有り難うございました。楽しすぎて飲みすぎた与力,兎忠の写真はすっかり飛び込みのおはるさん頼み・・・写真ご提供のおはるさんに感謝です。 というわけで「品川宿見廻り」も無事終了,名残を惜しみつつも生えかけた根っこを引き抜いて「土風炉」さんを後にした火盗改メ一行も本日は解散。皆さん本当にお疲れ様でした!! ・・・って,もちろんありましたよ,二次会(笑) |
![]() Photo by おはるさん |
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土風炉さんを出ますと,人もまばらなインターシティ,赤い「素材屋」さんの看板が呼んでます。ドヤドヤとお座敷に入れて頂いたならば,再び日本酒にワインに・・・日本酒は宮城の地酒もあったりして「よし,よし」でございます。で,ここで飯撮りの伊佐寅さんも別のイベントから駆けつけて下さいまして宴を再開。 その後はとにかくワイワイ楽しく飲んだということは覚えているのですが,それ以外の詳細は殆ど記憶ございません(笑)酔った勢いで色々と失礼なことをしちゃったりしてませんでしたでしょうか,とても心配な与力でございますが,次回はきっと節度をもって・・・のつもりですので(汗)どうかお許し下さいませ。 二次会を終えますと再び無機質な金属に囲まれた回廊を品川駅へ。皆さんとお別れした与力はみかさん・孫四郎さんにお送り頂きまして無事渋谷村の旅籠へ。満足感いっぱいにチェックイン即就寝の一夜でございました。 それにしても改めて品川宿を歩いてみて「江戸時代の宿場町と」という魅力もさることながら,とにかく看板建築多数,なんとも懐かしい「昭和」を強く感じさせる町並みであることを再認識致しました。いつ再開発の波に飲まれるかはわかりませんが,少なくとも現在の品川宿はちょいとした昭和テーマパーク。 そこで,鬼平とは無関係ながら,最後に「品川宿・昭和とネーミングのワンダーランド」をば少々。お時間のある方は是非コチラもご覧下さいませ。 |
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