
- フランスから核燃料廃棄物処理品が届いた。有り難かろうが有り難くなかろうが、契約通りの返送だからフランスに文句を言ってもしかたない。最終処理地がないつまり便所無きマンションの状態が今も続いている。結論を後送り後送りにしたつけだとマスコミは言う。地層処分は最有力視される方法だが、調査即処分地化とみなされて地層調査も進展しない。化石燃料を主因とする地球温暖化が、現実にどんどん進行するのに悠長な事だ。温暖化のシナリオがどうなのか詳しくはないが、海水面の上昇で海岸沿いの都市農村が失われるのは1ー2世代後である。地層処分が最悪の結果をもたらしてもそれは1000年後だろう。それも日本海沿岸のロシヤの原潜よりはずっと始末がよいだろう。今の生活レベルを江戸時代に戻す決心がつかなければ、世界を挙げて原子力発電による化石燃料発電の置換を進めるべきである。
- それは分かっていても、今のやり方ではなし崩しに危険分担だけが異常に高くなる僻地の民からみれば、恩恵に預かる分だけの負担にして欲しいと願うのが当然である。平たく言えば、東京の真ん中に応分の原子力発電所を造りその脇に廃棄物処理場を置く。地層処分は宮城地下深くでする。結局こう都民が表明しなければ誰もババはひかない。私は少なくとも原発を東京に置く事は現実味があると思う。
- この核燃料処理は化学の分野である。講義に時事化学を標ぼうする人としては避けて通れぬ問題である。処理技術を詳細に説明するだけで判断は各個でどうぞと言ったとしても、技術の説明自体にもうこちらの判断があるから、先にこちらの技術観を言って客観ブリッコはやらない事とする。正反対に考えても勿論結構、技術の社会性をどう評価するかの訓練と思って欲しいと言っている。ともかく扱いにくい問題である。私と似た意見の、と言うより私が影響を受けたこの方面の専門家である某教授が、自身の中学の子息がこの問題で赤点を貰った話を雑誌の座談会でなさっていた。子息の中学の先生は原発何がなんでも反対の意見であったが、子息は父親の説を唱えたためと書かれていた。洗脳されざる生徒は敵と言うのなら旧ソ連、旧?中共、オームとかわらん。寒々とした風景である。皆さんがたはこんな立場はどう処理されていますか。
('95/05/27)