<都子基金>趣意書


設立趣旨


 私たちの友人、坂本(旧姓大山)都子さんは、中学生の頃から、社会の周辺に追いやられた弱い立場の人々と歩みを共にした人でした。そして、ひとりひとりがかけがえのない存在として大切にされ、互いに人権を尊重しあいながら一緒に生きる民主的な社会の実現をめざして、行動した人でした。
 都子さんは、大学時代にボランティア活動を通して志を同じくする堤さんと出会い、結婚しました。弁護士になった堤さんは、主に働く人や子供たちの人権を護るために活動していました。
 1989年、堤さんはオウム真理教信者の家族の方から相談を受け、「人々を不幸にするような信教の自由はありえない」と調査をはじめ、同時に入信した人たちと家族が話し合えるように、教団との交渉を進めていました。その最中の11月4日未明、都子さんは、夫堤さん、そして幼い龍彦君とともに、オウム真理教の幹部によって命を奪われました。
 しかし、当初より事件性が強く疑われる要素が多々存在していたにも関わらず、警察は捜査にあたって、一家を“失踪者”として扱い、犯行が明らかにならないまま、5年という歳月を要しました。その間、オウム真理教によって、松本サリン、地下鉄サリン等の私たちを驚愕させる数々の事件が起こされました。
 どうして都子さんたちは命を奪われなければならなかったのか?どうして一家は最後まで“失踪者”だったのか?多くの若者が救いを求めたというオウム真理教。どうして私たちの社会はこのようなカルト集団を生みだしてしまったのか?残されたご家族だけでなく、事件を見守ってきた多くの人々の中に、今もなお、多くの疑問が残されたままとなっています。
 都子さん、堤さんのご両親は、真実を明らかにしようと民事裁判を起こされました。裁判の結果、破産管財人から分配金が支払われましたが、都子さんのご両親は、「命の値段」として支払われたこのお金の一部を、私たちが生きるこの社会の在り方を問うために使うことを望まれました。
 そこで、都子さんの友人である私たちは、「ひとりひとりを結びたい」と望み、社会正義の実現を願った都子さんの思いを少しでも引き継ぎたいと、この度、<都子基金>を設立いたしました。私たちの大切な友人を奪ったこの事件が投げかけていることを問いながら、人権が尊重される社会を求めて、微力ではありますが、活動していきたいと思います。

事業内容

1.事件に関することや、人権をテーマにした公開講座の実施
2.アジアの子供たちへの支援活動
3.犯罪被害者への支援活動
4.都子さんの遺稿集等の出版

賛助会員会員資格

趣旨に賛同される方


賛助会費

年額1000円 (*会員には活動の報告を含む会報をお送りします)


入会方法

下記口座に、会費を振り込んで下さい

振込先

郵便局振替口座 00110-3-544174 都子基金


顧問

飯田徳昭立教学院チャプレン長、宇都宮健児弁護士、川人博弁護士

連絡先

〒100−8799  東京中央郵便局留 <都子基金>事務局

E-mail:satokokikin@clubAA.com

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