第5回飯村蒼丘書展「あなたの心に」(2005年8月16日〜21日)

8月16日より、飯村創丘さんの第5回書展が開催されました。都子さんのお人柄を伝える活動の一環として<都子基金>も共催しています。

会場は横浜市中区の神奈川県民ホール地下のギャラリーです。坂本弁護士の妻、都子(さとこ)さんのご両親にあてた手紙を書にした作品を中心とした展示です。

会場には生前の都子さんや堤さんの写真もありました。

やはり圧巻なのは、会場中央の、都子さんのご両親あての手紙全文を書いた作品で、長さ19メートルの大作です。
書かれているのは、まだ事件が3人を襲う前、都子さんが龍彦君と過ごした一日の後、家に帰ってご両親に宛てた手紙(1989年7月20日付)です。都子さんらしさがとても溢れている文章です。

 

少し長いものなのて、全文はこちらをご覧下さい。

正面向かって右手には「赤い毛糸に」ではじまる作品が展示されています。

赤い毛糸に だいだい色の毛糸を結びたい
だいだい色の毛糸に レモン色の毛糸を
レモン色の毛糸に 空色の毛糸を結びたい
この街に生きる 一人ひとりの心を結びたいんだ


この詩は作曲家の国安修二さんが曲をつけ「SATOKO」という歌になりました。
CDにもなっている作品です。
オリジナルバージョンに加え、2002年秋には弦楽四重奏バージョンもできました。
これらのCDを販売した収益は地下鉄サリン事件など犯罪被害者の支援に役立てられています。
詳しくは、チャリティCD「SATOKO」のプロモーションサイトをご覧下さい。
http://www6.ocn.ne.jp/~nina/

上の作品は都子さんの小学校時代に話した言葉をお母様が覚えていて、
それを書にしたものです。
「相手の立場になって考えるといろんなことが判る」
とても小学生の言葉とは思えませんが、だからお母様にも印象に残っていたものでしょう。
会場に来てくれる方は、書道をやっている方、
新聞をみて興味があってきたという方
ご自身も肉親を失った経験をして、そのことが共通しているとおっしゃる方、
たまたま隣の会場に来たのでここものぞいてみようという方
主催者である書道家の飯村さんのご近所の方
などです。

これまでの開催期間中、坂本弁護士の高校の同窓生だった方や都子さんと同じ法律事務所で働いていたという方もみえました。
また、自分も事故や病気で肉親や家族を亡くしたという方も多くいらっしゃって、書とそこに書かれている言葉に感動する姿もありました。
読売や朝日の新聞報道をみて来たという方も多く、市民の民主主義や人権を守っていこうという思いはまだまだ健在だと感じました。

[2005年8月22日 <都子基金>スタッフK.H.記]

 

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