飯村蒼丘書展「天国へeメール」報告

飯村 蒼丘(そうきゅう)

 2002年5月8日〜12日、横浜市関内にある神奈川県立県民ホール内の県民ギャラリーにて、〈都子基金〉との共催で開催しました。
3年前、私は坂本堤弁護士、妻都子さんが遺した優しい言葉や遺族の想いをつづった「慟哭、無念の叫び書展」を開きました。
「人間の命って地球より重いんだよね、お母さん」(都子さん、子どもの時の言葉)
会場には犯罪や事故で我が子を失った人が多数訪れました。それがきっかけで、和歌山毒物カレー事件で亡くなった女子高校生、海外で殺害された女性、いじめにより自殺した遺族の方たちと知り合い、「事件を風化させてはいけない、二度と悲惨な事件が起きないように亡くなった人の思いを伝えるのが生きている人の使命」との要望で第2回目の書展「やさしさをありがとう」を開きました。書を通して、多くの方が、命の大切さ、尊さを感銘され、遺族との交流は次々に広がり、今回の「天国へeメール」書展へと発展しました。
  志半ばに突然命を失った11人の方たちの言葉。
『両親にとっては僕の誕生はこの上ない喜びだっただろう。自分の命を大切にして生きていきたいです。』(同級生から暴行を受けて死亡した岡崎哲君(14才)の語)
『何よりも人間が好き』(都子さんの語)
『社会人になったら人を助ける仕事がしたい』(沖縄県波照島で絞殺された門田久美さん(26才)の語)
 この他、ストーカー行為の末に殺害された猪野詩織さん(21歳)、交通事故死、病死、七人の遺族が全国から訪れて、我が子の言葉が形になってよみがえった感激を語ってくれました。亡くなった方たちの「生きた証」を形にし、また天国にいる彼等へeメールを出すつもりで呼びかけた書展でした。
 NHKテレビ、TV神奈川、読売新聞、朝日新聞、神奈川新聞が全国の人に書展の意義を伝えてくれました。多くの人が訪れて、亡くなった人の想い、遺族の無念さに共鳴され、心温まる励ましのメッセージをたくさんいただき心より感謝申し上げます。そして、遺族の方が一日も早く強く生きる力を取り戻してくれることが私の願いです。

<都子基金>通信第4号の文章から

当日の会場の様子

都子さんの詩「赤い毛糸に」

都子さんの言葉から

 

 

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