おもいをつなぐ「虹のコンサート」(2005年8月24日開催) 

8月24日、都子さんの出身地、茨城県ひたちなか市で開催された都子さんのメモリアル・コンサートに基金のスタッフ3名、会員3名で参加しました。


このコンサートの主旨は、命を奪われた三人を追悼し、人と人との結びつきを願った都子さんの思いを音楽を通して伝えることです。

8月19日に長野県大町市で開かれた「龍彦ちゃん追悼コンサート」、21日富山県魚津市での「都子さんメモリアル 愛とヒューマンのコンサート」に続くものです。


会場は那珂湊の駅に近い「しあわせプラザ」です。500人ほどの会場はほぼ満席の状態で、クラシック音楽ファンだけでなく、この事件を風化させまいとする市民の熱気を感じました。


出演者はフランス国立パリオペラ座交響楽団に所属するヴァイオリンのアラン・ペルシオさんとピアノのベッセラ・ベロフスカさんご夫妻と日フィルのバイオリン奏者で都子さんと堤さんの友人だった松本克己さん、水戸市を活動の中心としているあひる会合唱団、そして地元のひたちなか少年少女合唱団です。


オープニングはアランさんとベッセラさんの9歳の長女さんのピアノ演奏。


その途中からバイオリンの音色がどこからか聞こえて来て、会場の人たちは左右をきょろきょろ。すると会場の後方からアランさんが歩きながらバイオリンを弾いて登場しました。

 

その後はベッセラさんのピアノ、松本さんとアランさんのバイオリンで、シューベルトの「アヴェ・マリア」やショパンの「ノクターン」など皆が良く知っている曲が続きました。


ベッセラさんによる圧巻のベートーベンのピアノソナタ「月光」で第一部が終了。


休憩をはさんで第二部は、ひたちなか少年少女合唱団が登場し、途中からあひる会合唱団が加わり、都子さんの詩に川崎祥悦さんが曲をつけた「あなたの心に」などの合唱曲が続きました。

第二部の後半には再びアランさん、ベッセラさんによる「チゴイネル・ワイゼン」など私の大好きな曲が演奏されました。

すばらしい演奏と心のこもった合唱曲を聞く中で、参加者は安らぎと元気をもらったと思います。

また、よい音楽を聴く事が私たちの明日からの活力の糧となることを感じました。

上の写真はコンサートの最後に参加者へお礼のご挨拶をする大山さん夫妻です。


アランさんのご家族による演奏、子どもと大人のそれぞれの合唱を聞いていて気づいた事は、親と子、家族の結びつき、国境や世代間を超えた価値観の共有、人と人との出会いと仲間づくりの大切さなど、全て私の知る都子さんが願っていたことだということです。


21世紀になっても民族や文化の対立、戦争、核の保有にこだわる国々、児童虐待、差別や偏見はなくなっていません。むしろ深刻化しているのが現状です。


それだけにこのコンサートは、三人の慰霊にとどまらず、人と人とが家族のように、仲間のように信頼できる街=社会にしていこう、という都子さんからのメッセージだと感じました。

[2005年8月24日 スタッフK.H.記]

コンサートのチラシはこちら

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