9.10坂本集会「こころざしは時を超えて」

(2005年9月10日開催)

 

坂本弁護士一家がオウム真理教幹部に殺害され、富山、新潟、長野の三県でご遺体が発見されたのが1995年の秋でした。あれから10年。


坂本事件が私たちに遺したものは、堤さんと都子さんが目指していたものは何だったのか。その後も繰り返される弁護士への業務妨害、犯罪被害者のおかれている現状などをテーマとした集会が、9月10日午後、横浜市教育文化ホールで開かれました。


第一部では音楽を愛し、自らも楽器演奏を楽しんだ二人にちなみ、アリュールによる弦楽四重奏。次に都子さんの両親宛の手紙の朗読。この手紙は8月16日から21日まで行われた飯村さんの書展でもメインにした展示でした。全文は次のページです。

[都子さんのご両親あての手紙全文]

続いて坂本都子さんの生前の思い出と人柄、そして<都子基金>の活動について話があり、また、堤さんの高校時代の同窓生から堤さんの人柄と思い出の話がありました。 そのあと、堤さんの同期の「歌う弁護士」、中村裕二さんらによるSATOKOなどの歌と演奏が続き、一部は終了。

第二部ではオウム裁判を追いかけ続けている朝日新聞の降幡論説委員より「オウム裁判の10年」と題する報告のあと、中村弁護士、木村晋介弁護士らによる「弁護士に対する業務妨害、オウム犯罪の被害者問題」というテーマでトークが行われました。


第三部では都子さんのお父様である大山友之さんが話されました。坂本事件の捜査にあたり、県警の捜査がいかにずさんであったか、特に殺人を犯したことを供述している岡崎(被告)と神奈川県警の関係など、坂本事件の捜査がきちんと行われていれば、オウムの暴走も、松本サリン、地下鉄サリンも防げたこと、娘たちの死が全く活かされていないことを強い憤りをこめ話されました。


最後に日弁連の梶谷会長から「日弁連は坂本事件を永遠に忘れることはない」という力強い挨拶があり、閉会しました。


多くの問題提起を含むすばらしい内容の集会でしたが、参加者が200人程度とやや少なかったこと、坂本堤さんのお母さんのさちよさんが体調を崩され、欠席されたことが残念でした。 坂本事件がその後の私たちにもたらしたものは多く、それだけに時とともに風化させてはならないと強く感じました。


人と人とが結び合える=信頼し合える社会、そのためには一人一人が心を開いていこう、という都子さんからのメッセージを、これからも多くの人に伝えて行きたいと思います。

[2005年09月10日 20:59<都子基金>スタッフ K.H.記]

 

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