10.6集会の様子

 上九一色村でオウム反対運動の竹内さんさんは、オウムによるサティアン建設に伴う騒音・振動・悪臭・事故などの実害や法令違反があるにもかかわらず、警察や行政が全く動かなかったこと、住民からの訴えや数々の法令違反に対しきちんと対応していたなら松本サリン、地下鉄サリン事件は防げたはず、と警察や行政を厳しく批判しました。

竹内精一さん

 仮谷事件遺族の仮谷実さんは、日本では刑事裁判では被害者は加害者に対して直接尋問できない。そこで、加害者に直接会ってみようと思い、井上・中川に接見を求め実現した。また、被害者の置かれている状況として経済的負担(経済的被害回復は3割にとどまっている)、メディアによるニ次被害、警察によるニ次被害(お前に落ち度があったのでは)の問題がある。 犯罪被害者あすの会で被害者の権利の確立や司法参加に向けた活動を行っている、と述べました。

 坂本弁護士の妻、都子さんの父である大山友之さんは、犯罪被害者は事件の真相を知りたいと強く願っている。しかし、真実を被害者が裁判で追究するのはむずかしい。それは、警察の捜査段階ではっきりさせなければ栽判では全く真実が明らかにならないことがわかった。神奈川県警と岡崎の関係を例に挙げ、警察の捜査がなっていないと批判しました。(一家殺害から5年4ヶ月後、)オウムに殺されると感じた岡崎は警察に守ってもらうため自供した。その際、警察と相談の上、手帳を改ざんしているのではないか、自供後、坂本の首を締めたと自供調書ができたのは1ケ月もあとで、その間岡崎を逮捕せず、中国へ行くことも許可している。国家権力が犯人を隠匿している。と、裁判と警察の捜査に対し強い憤りを持っていることを語りました。

大山友之さん

 松本サリン事件で大学生の息子を亡くした阿部さんは、事件では7人死亡し、そのうち4人の遺族が民事裁判を起こしている こと、松本サリン事件では河野さんが犯人扱いされ農薬をまいたとされ、いつまでも逮補されない状態が続いていた。上九一色でサリンがまかれ、地下鉄サリンが起きてはじてオウムであることがわかった。これは地方で起きた事件でとり上げられなかったからではないか。加害者の人権は守られ被害者に人権はない。自分も千葉県警から120万円もらい民事で3割のみ。誰もが突然に被害に会うかもしれないのだから国はきちんと対応してほしい、と述べました。

阿部和義さん

 夫を地下鉄サリン事件でなくした高橋シズエさんは、この7月にニュ一ヨークヘ行き、9.11の同時多発テロで被害にあった人たちの状況を報告されました。グランド・ゼロが見渡せるビルの20階にファミリールームと呼ばれている部屋があって、そこには亡くなった人たちの写頁がたくさん貼ってある。遺族が交流したり一人静かに涙を流すことができる。また、心理学者のマイケルさんに会い、被害者の心理面の支援の訓練を高校生にやらせるプログラムがあること、ニューヨーク市衛生局では健康被害の追跡調査を行なっているという話が紹介がされ、地下鉄サリンの被害者にはそういった支援や援助が不十分と、国や東京都の態度を批判しました。

高橋シズエさん

 94年5月に被害にあった滝本太郎弁護士は、詳細なレジュメを示しつつ、坂本事件にきちんとに対応していたら一連のオウム事件は防ぐことができたこと、数々のオウムの違法行為を放置してきたことが地下鉄サリンなど重大な事件を防げなかった根本原因。特に、地下鉄サリンがあつたから強制捜査が行われたのはなく、強制捜査があるから(それを察知した)オウムが地下鉄サリン事件を起こしたと述べ、オウム事件に対する警察や国家の責任を指摘しました。

滝本太郎弁護士

 休憩後、中村祐二弁護士をコーディネーターに、上川陽子衆議院議員、高橋シズエさん、長井進常磐大学教授、オウム真理教被害対策弁護団の小野弁護士をパネリストとしてシンポジウムが行われました。最後に、国が教団に代わって被害者に補償する特別立法制定を求める集会アピールを採択し、閉会しました。

 

第2部の司会を担当した中村弁護士

シンポジウムに先立ち問題提起の発言をする長井教授

シンポジウムのパネリストたち

 

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