山場をむかえた三番瀬


千葉県自然保護連合 代表 牛野くみ子



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 三番瀬の山場がついにやってきました。
 5期20年務めた沼田知事が引退します。そして、三番瀬を環境面から審議してきた県環境会議が、新知事誕生後に見解を発表すると報道されています。どのような見解が出されるのか、固唾をのむ思いです。
 環境会議の下部組織である環境調整検討委員会は、県が縮小してきた101ヘクタール計画案について、9回にわたって環境への配慮を審議してきました。その結果、この1月、縮小案でも必要最小限な面積かどうか、まだ配慮すべきことがある、と報告しています。また、三番瀬を視察した環境省の川口大臣も、三番瀬はラムサール条約の登録湿地基準を満たす重要な干潟で、縮小案でも渡り鳥の生息などに影響が大きい、全面見直しを、と言及しています。
 先日、「3・11 ムダな公共事業ストップ」の集会が三番瀬を守る署名ネットワーク主催で開かれました。講演者の小川明雄さんは、三番瀬の埋め立てはやめさせなければならない。公共事業という言葉は利権や財政赤字ということばにおきかえられる。本当に必要な事業だけをやらなければ、借金が県民を苦しめる──と話されました。千葉県の借金は1兆8千億円です。船橋市、市川市でも大型プロジェクトが財政赤字を急増させていると報告がありました。三番瀬は環境面からも財政面からも埋め立て中止を求められているのです。
 また、三番瀬を守る署名ネットワークは3月15日、埋め立て計画の撤回を求める5万人の署名を沼田知事に提出しました。累計では27万人に達しました。知事はこの重みを真摯に受け止めるべきです。今回の提出は5回目になりますが、知事は一度たりとも私たちの前に姿を現していません。あの開発大明神といわれた友納知事さえ、埋め立て反対を叫ぶ私たちと一緒のテーブルにつき、カンカンガクガクやったことを思い出します。
 新しい知事には、県民の声を聞き、県民の健康・安全を本当に考えてくれる人を望みます。署名ネットでは、今回の知事候補5人に公開質問状を発送し、回答を求めました。それによれば、三番瀬埋め立て計画は中止、撤回、凍結、環境会議の見解を尊重するなどさまざまでしたが、三番瀬が争点になると考え、慎重な回答が寄せられました。
 「千葉の干潟を守る会」に入会し、干潟保全を叫んでちょうど30年になります。この3月は、三番瀬にとっても私個人にとっても一つの大きな節目になります。三番瀬を守るために、ひきつづき頑張りたいと思います。

(2001年3月)





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