「三番瀬円卓会議」と三番瀬問題を考える視点


三番瀬を守る署名ネットワーク 竹内壮一



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 (2002年)1月28日、「三番瀬再生計画検討会議」(仮称、「三番瀬円卓会議」)の第1回会合が始まる。101ヘクタール埋め立て計画の中止決定にもとづいて、知事に「三番瀬再生計画(案)」を提案する会議である。
 会議で挨拶されるであろう堂本知事に「脱埋め立て宣言」と三番瀬の「ラムサール条約登録湿地宣言」を、まず、述べてほしいと思っている。「脱埋め立て」と「ラムサール条約登録湿地」、この2つが「三番瀬再生」の鍵であり、「円卓会議」の基本的スタンスとなってほしいからである。

 また、「円卓会議」では「三番瀬再生計画」立案の前提として、なぜ三番瀬の干潟を埋めたのか(船橋市と市川市による埋め立て、それに続く千葉県による「京葉港一期埋め立て」「市川一期埋め立て」)、そしてなぜ、さらに「三番瀬埋め立て計画」(「京葉港二期計画」「市川二期計画」)が立案されたのか、その歴史的経緯と埋め立てを「是」とする「思想」についてもメスを入れていただきたいと思う。

 干潟の埋め立てによる工業用地、都市施設用地確保の「思想」と東京湾の環境保全思想との関係の歴史を、三番瀬の「再生」計画樹立のための前提として確認し、記録しておかなければならない。新たな埋め立てによる環境破壊を回避するためにも、この問題を避けてとおるわけにはいかない。

 そして、「円卓会議」では三番瀬がかかえる基本的課題に切り込んでいただきたいと思う。2、3指摘すれば、埋め立て前の三番瀬の「原風景」を視野に入れて、三番瀬の「再生」と何か、を十分に話しあっていただきたい。また、三番瀬周辺域の最大の破壊要因となる恐れのある第二東京湾岸道路問題に対しても検討していただきたい。さらにいえば、行徳漁協への43億円の「事前漁業補償」問題についても、避けずに議論してほしいと思う。

 また、基本的データとして、これまでの「補足調査」を基礎に、東京湾全域を視野に入れた三番瀬海域の環境調査(鳥類、魚類、底生生物、水質など)や、新たに東京湾(三番瀬)漁業調査、湾岸域の工場・倉庫や企業所有地などの現状調査なども必要となってくるのではないだろうか。

 知事は「三番瀬再生計画」を公共事業のモデルケースとしたい、という。それならば、ますます慎重に計画を立てる必要がある。短期的に対応すべき問題は別にして、三番瀬の保全、復原の構想について拙速的対応は避けるべきである。

 県立中央博物館の副館長で「円卓会議」の委員である望月賢二さんは「(三番瀬は)今の東京湾の中では相対的にたいへん良好な生態系がある」と言われている。「環境保全型開発」という名のあらたな埋め立て計画についてはどこまでも慎重でなければならない。三番瀬と東京湾の自然それ自体に依拠した保全・復原構想をたて、取り返しのつかない破壊を避ける、これが原則となる。
 これまでの東京湾の、そして三番瀬の干潟破壊の轍を踏んではならない。

(2002年1月)   






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