三番瀬公金違法支出問題で報告集会

〜「判決を活かす会」〜



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 三番瀬の埋め立て計画をめぐる事前漁業補償(ヤミ補償)で、「三番瀬公金違法支出判決を活かす会」(牛野くみ子・中丸素明・櫻井英博共同代表)は2009年2月8日、市川市内で報告集会を開きました。
 最初に、ジャーナリストの永尾俊彦さんが「三番瀬から市民参加型公共事業を考える」と題して講演しました。永尾さんは、この裁判や、堂本知事が発足させた「三番瀬円卓会議」「三番瀬再生会議」(円卓会議の後継組織)を最初から取材しつづけてきました。


●三番瀬円卓・再生会議の意義

 永尾さんは、こんな話をしてくれました。
     「三番瀬円卓・再生会議は、自然再生を市民参加型公共事業として行う先駆的な試みだった。円卓会議では、とにもかくも利害関係者が話し合って再生計画案をまとめた。これは諫早湾干拓や築地市場移転などを大きく違う」

     「また、円卓会議では『海域をこれ以上狭めない』という原則も確認された。これは、“脱埋め立て”につながる可能性をもつものだ」

     「さらに、三番瀬の豊かさがある程度共通の認識になった。これは、三番瀬市民調査でカキ礁を発見したり、泥干潟の価値を明らかにするなど、『市民の科学』の成果によるものでもあった」


●円卓・再生会議の限界

     「しかし、円卓会議では、干潟保全運動に対する評価と敬意が欠落していた。あたかも三番瀬が偶然に残ったかのようなとらえ方だった。過去の埋め立てに対する反省もいっさいされなかった」

     「委員構成も不平等だ。委員構成を決めた県のO部長は、『自然保護団体のトップを一人か二人くらい円卓会議の委員にし、少数派にして孤立させる。こうすれば公開の円卓会議を利用して環境保護運動の封じ込めもできる』と言ったと聞いた。私の取材に対し、O部長は『そんなことは言っていない』と答えた。しかし、実際の構成や人選、運営をみると、そのとおりだった」

     「このように、円卓会議はいい面もあったが、問題も多かった」

     「石原東京都知事は、築地市場移転にみられるように、わかりやすい“悪”を推進している。しかし、堂本知事がやっていることはわかりにくい。たとえば、『再生』(=人工干潟造成)という名で三番瀬の一部を埋めようとしている」


●三番瀬の恒久的保全を

 講演のあとは、「活かす会」の役員が「提訴から判決まで」「判決から昨年11月の県の60億円支出まで」「三番瀬の保全の現状」「今後の活動方針」を報告・提起しました。
 質疑討論では、県の対応や三番瀬の恒久的保全策などについて、意見が活発にだされました。
 なお、「活かす会」は、ヤミ補償問題の内容や裁判の経過などをまとめた『三番瀬公金違法支出裁判報告書』を発行しました。







三番瀬ヤミ補償裁判の報告書ができました


 昨年11月、三番瀬の恒久的保全は実現されないまま、県は多額の損害賠償金を支出し、この問題の幕引きをはかりました。
 改めて今、この問題の本質は何だったのかを問い直すとともに、県の姿勢を糾すことにより、三番瀬の保全を願い裁判を闘った、原告団、弁護団、支援する会の人々の記録がまとまりました。


     1冊500円(送料込み600円)
     (10冊以上注文の場合、1冊400円です)

 *連絡先
   「三番瀬公金違法支出判決を活かす会」事務局
    〒270-0005 松戸市大谷口356-46
     tel/fax 047-348-1713 細田邦子









永尾俊彦さん




報告に聞き入る参加者








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