三番瀬公金違法支出訴訟

提訴にふみきった理由


三番瀬公金違法支出訴訟原告団 代表 牛野くみ子


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 私たちが裁判に踏み切った理由は、大きく分けて2つあります。
 一つは、裁判を通して、千葉県のこれまでのあやまった姿勢を正していきたいということです。
 すなわち、行徳漁協が「潮まわりが悪くなったので何とかして欲しい」と要求をしました。本来なら、漁場の回復・改善をし、水産業の振興をはかるのが県のつとめです。まして、三番瀬埋め立て計画は凍結中であるのに、県はお金をちらつかせて漁民を転業へと追いやりました。
 その先には、大規模埋め立てによる土地転がしや、土地造成に伴う利権という構造が待っているからです。東京ディズニーランドも例外ではありません。金権千葉といわれる所以です。が、こういった構図は断ち切らねばなりません。それには、埋め立てと手を切ることです。
 “過去に目をつぶるものは、将来においても盲目である”というのは、ドイツのヴアイツゼッカーの言葉ですが、不正やあやまちを知ったとき、黙っているのは、人間として生きている意味がないとさえ私は思っています。
 地方分権が現実のものとなった今、これまでの千葉県のあやまった姿勢を明らかにし、正してゆかねば、県に未来はないと考えます。

 そして二つ目は、三番瀬を守ろうということです。
 三番瀬は、東京湾で数少なくなった渡り鳥の渡来地として、世界中から注目されている湿地です。とくに、オーストラリア、ニュージーランドからわたってくるシギ・チドリ類。これらは、大半が泳げないのです。ですから、干潟、浅瀬が重要で、外国で手厚く保護されても、日本の干潟、浅瀬が開発の危機にあれば、鳥の減少につながります。
 いま、世界の動きは、すでに埋め立てたところの回復をはかるのが先決で、新たなる埋め立てはしないという方向にあります。このことは、昨年、コスタリカで行われたラムサール会議で、2000年には今まで埋め立てたところの面積の目録を提出すること、その3年後には現在の登録地を倍にするという「潮間帯湿地保全の決議」が採択されたことが証明しています。
 世界的視野で物事を進めていく千葉県にならないと、世界の恥となるでしょう。
 三番瀬の自然を守っていきたい。自然を食いつぶして借金だけを子孫に残すことにならないように。そんなことが、裁判に踏み切った二つめの理由です。

 千葉県民でないから原告になれなかった方、また、千葉県民であっても原告になる機会のなかった方は、どうか支援する会にお入りになってください。
 千葉県に立ち向かっていくという点では、原告団も、弁護団も、支援する会も一つです。
 なんとしてでもこの裁判を勝ち抜くために、力を合わせましょう。

(2000年7月)   





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