三番瀬を守る署名ネットワークが

第二湾岸道路、京葉港 で勉強会



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 「三番瀬を守る署名ネットワーク」は、三番瀬埋め立て見直し案についての学習会を船橋市女性センターで開きました。学習会では、外環道路反対連絡会の高柳俊暢氏が「第二湾岸道路」を、千葉港湾関係労働組合協議会の小林清吉氏が「京葉港問題」について講演しました。参加者は40人でした。
 以下は、三番瀬を守る会の田久保晴孝会長による報告です。





1.第二東京湾岸道路


 第二湾岸道路は国の地域高規格道路計画に入っている大型道路(高速と一般で8車線)計画で、東京都大田区から千葉県市原市まで約50キロである。
 当面は、それぞれの地域で既存の湾岸道路に接続し、将来は、さらに延長も考えられている。




第二東京湾岸道路の予定ルート図







(1)莫大な費用がかかる

 問題点の一つは、建設費用がばく大なことである。建設省は費用を公表していないが、同じような地質地帯を通る東京外郭環状道路(市川部分10キロ)では、本体工事のみで1兆円(全部で1.5兆円)かかるとのこと。このことから推定すれば、第二湾岸道路は、千葉県部分だけで2〜3兆円かかることになる。この費用をだれが負担するのかを、まず問題にしなければならない。
 道路公団は現在、18兆円もの借金をかかえていて、第二の国鉄になるのは必至といわれている。その穴埋めは税金でおこなわれることになるが、国財政や地方財政の借金が650兆円に膨れあがっている中では、国民の負担はとてつもないことなる。


(2)大気汚染をいっそう深刻化させ、住民の健康を阻害

 もう一つの問題点は、環境破壊である。
 川崎公害判決(1998年8月)において、自動車による大気汚染の改善が求められ、地域の交通体系の見直しが進められている。とくに、三番瀬周辺や湾岸道路周辺での大気汚染は深刻である。第二湾岸道路が建設されれば、自動車交通量がさらに増えることになり、大気汚染はいっそう深刻になる。ちなみに、千葉市や浦安市では、第二湾岸道路が住宅地のすぐ近くを通ることになる。
 こうした住民健康の面からも第二湾岸道路の必要性が問われる。




2.京葉港


 京葉港(正式名称は「千葉港葛南港区」)において、公共ふ頭(水深10メートル)で対応できない大型船は、今年(1月〜7月)は1隻も入港していない。ちなみに、水深10メートル以上を必要とする3万トン級の船は、97年に4隻、98年に2隻しか入港していない。また、公共ふ頭に接岸できないから企業ふ頭に接岸したというのは、いままでに、10年前の1回ぐらいしか記憶にない。
 コンテナ船や自動車輸出船は大型化しているが、京葉港入港の中心となっている鉄鋼船は大型化はしていない。また、大型船が入ってきても、前港(大阪港など)で荷物を揚げてくるので、現在のふ頭で十分に対応できている。
 もし、現在の公共ふ頭で対応できない船が入ってきても、近くの企業埠頭(水深12メートル)を利用すれば、たとえば1万トンの鋼材を揚げた場合で、流通コストは350万円ですむ。この流通コストは港運業者の負担になるが、こうしたわずかな流通コストを減らすために、三番瀬の一部をつぶして、50億円もかけて公共ふ頭を拡張する必要はない。税金のムダづかいである。
 ちなみに、公共ふ頭の建設はばく大な費用がかかるが、すべて税金でまかなうことになり、造船会社や船会社などは一銭も出さない。
 ようするに、ふ頭の建設は、多くの船に利用されてこそ投資効果がある。年にほとんど入らないとか、数回入るかどうかが分からないものに、また一部少数の荷主にサービスするために、国民の大きな血税を使うことが許されるのか、ということだ。


◇             ◇


 二人の話を聞いて、大型公共事業における税のムダづかいや、将来の対しての行政などの無責任さに、いきどおりを感じた。
 三番瀬を守る運動は、自然保護だけでなく、日本の政・官・財のシステムを変えていく運動ともなっており、それを強めていく必要を感じた。

(三番瀬を守る会会長・田久保晴孝)   










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