三番瀬を未来の子どもたちに残そう


 文・写真   三番瀬を守る会会長  田久保晴孝  






ハマシギの大群。三番瀬は、
ハマシギの渡来が全国で4番目に多い。





 広大に広がる干出した干潟に点、点、点と、ケーキのモンブランに似たタマシキゴカイのふん。約2500羽のアジサシが休息し、たくさんのハマシギやオオソリハシシギが飼を採る。その中には赤く繁殖羽にたったミユビシギも。足元にはイソギンチャク、マメコブシガニ、小さな魚の群れ……。これは5月の大潮の三番瀬です。

 千葉県の市川市〜船橋市の海は、江戸時代から三番瀬と呼ばれ、魚介類の豊富な海で、冬季には10万羽を越すスズガモが渡ってくる水鳥の楽園でもあります。環境庁も1997年に全国的に重要なンギ・チドリの渡来地として発表しています。
 また、数キロ先には、ラムサール条約指定の緑湿地である谷津干潟があり、多くの水鳥がここ三番瀬と谷津干潟の間を行き来しています。谷津干潟の水鳥にとっても三番瀬はなくてはならない場所になっています。

 隣接する船橋海浜公園は、5月の休日ともなると、潮干狩り客でごった返すほどにぎわっています。市民のレクリェーションの場として、海水とのふれあいの場としても、干潟の重要性は増しています。ワイズユース(賢明な利用)がされているのが現在の三番瀬の利用状態です。しかし千葉県は、三番瀬(1200ヘクタール)の3分の2(760ヘクタール)を埋め立て、港湾や下水道処理場(干潟こそ天然の浄化場)、第2湾岸道路、産業廃棄物処分場を作ろうとしています。

 この埋め立て計画に対し、三番瀬を守る署名ネットワーク(66団体)は、埋め立て計画撤回を求める署名を1996年より始め、98年3月には12万名を越えました。1998年4月14日(干潟を守る日)に沼田千葉県知事にその署名を渡しました。署名は埋め立て撤回まで続けますのでご協力下さい。

 未来の子どもたちのために、水鳥をはじめとする多くの生物のために、是非、三番額は埋め立てることなく残していきたいものです。



三番瀬のイシガニ。なぎさの静けさを知って、顔を出す。


《付記》
 沼田千葉県知事は1998年6月県議会で三番瀬埋め立ての縮小を答弁した。その規模は明らかにしていない。新聞報道(5月25日)によると、740ヘクタールを500ヘクタール(主に港湾)に縮小とのことだが、埋め立て面積500ヘクタールは大きい。
 署名ネットワークは、あくまで計画撤回を求めて署名などの運動を続けます。








東京の数寄屋橋公園前で署名活動(1999年4月17日)



署名活動には子供も参加




約1000人もの人が署名に協力してくれた。





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