三番瀬の人工干潟化に批判相次ぐ

〜県主催「三番瀬ミーティング」〜




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 千葉県主催の「三番瀬ミーティング」が(2013年)3月23日、浦安市美浜公民館で開かれました。これは、三番瀬再生事業について、地元住民、漁業関係者、環境保護団体などから広く意見を聴くことを目的に、千葉県が開いているものです。第1回は2011年11月13日。この日は3回目です。


元凶には触れない

 第1部は講演です。古川恵太氏が「みんなで参加・分担するモニタリング〜マハゼの棲み処調査〜」と題して話しました。
 古川氏は国土交通省国土技術政策総合研究所沿岸海洋・防災研究部沿岸海洋新技術研究官です。三番瀬専門家会議の委員もつとめています。
 氏は、1950年代の東京湾にはマハゼが1億匹くらいいたが、いまは100万匹くらいしかいないという、ある推定を紹介しました。100分の1に激減です。その元凶は東京湾の埋め立て(=人工改変)です。しかし、古川氏はそのことにはふれませんでした。


青潮対策や人工干潟化に批判相次ぐ

 第2部は参加者の意見交換会です。県の三番瀬再生事業に対し、批判が相次ぎました。
  • 三番瀬の自然環境や漁業にとって最大の弊害要因は青潮(貧酸素水塊の湧昇現象)なのに、県はその防止策はなにも講じようとしない。

  • 江戸川放水路からの出水(台風時に行徳可動堰が開放されるため、一挙に大量の淡水と泥が三番瀬に流れ込むこと)も、三番瀬の環境や漁業に大打撃を与えている。しかし、県はこれもやる気がない。「三番瀬再生」や「漁場再生」を本気で考えているのなら、青潮防止策や出水対策に乗り出すべきだ。

  • 市川市塩浜2丁目地先海域の人工干潟化は、三番瀬専門家会議で了承されていない。にもかかわらず、県は、市川市と人工干潟化の協議をはじめた。「市川市が主体になって人工干潟化を進めてほしい」と市に要請した。これは専門家会議を無視するもので、とんでもないことだ。市川市との協議はやめてほしい。

 こんな意見が何人もの参加者から次々とだされました。

 翌日(3月24日)の『東京新聞』(千葉版)も、「人工干潟化 反対相次ぐ」の見出しをつけ、こう報じました。
    《県が進める三番瀬の再生事業について、県民らから意見を聞く「三番瀬ミーティング」が23日、浦安市の美浜公民館で開かれ、約35人が参加した。2011年度から始まり計3回目で、12年度では2回目。市川市塩浜護岸前の干潟再生について質問が集まった。
     市川市などが求めている塩浜護岸前に人工的に干潟を造ることについて、参加者が「塩浜護岸は海に張り出さない構造にするとしたはずだ。護岸前の泥干潟を保全する観点にも反する」と述べるなど、反対意見が相次いだ。県側は「干潟の生物を再生させる目的があり、検討に入った段階。具体的には決まっていない」と説明した。
     青潮問題でも「抜本的対策を前に進めるべきだ」「青潮の影響で水鳥の数も減っている」などと活発な意見や要望が出た。
     このほか、「県の三番瀬関連の各種委員会でも傍聴者から意見を聞くべきだ」との要望に、県は「意見はこのミーティングで聞く」とした。会合後、質問者は「会合では県からは何の資料提供もなく、いきなり意見を、というのはどうか」と批判した。》



青潮対策や人工干潟化に批判が相次いだ三番瀬ミーティング








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