登録に向けたスケジュールを確認

〜三番瀬「ラムサール条約」WG〜



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 三番瀬再生会議の「ラムサール条約」ワーキンググループ(WG)が(2010年)9月10日、三番瀬サテライトオフィス(船橋市)で開かれました。
 主な議題は、9月21日に開かれる第31回「三番瀬再生会議」での提案内容を確認することです。


◆全体登録のタイムリミットは12月

 議論の結果、次のことをWGとして再生会議に提案することが合意されました。
     「三番瀬ラムサール条約登録は、まずは三番瀬全体の登録をめざすこととするが、そのタイムリミットは今年12月とする。それまでに関係者の合意が得られない場合は、船橋側海域の登録をめざす」
 以下は、WGで話し合われた内容の一部です。

*          *


◆「漁場再生が先」は理解不能

◇県(自然保護課)
     7月16日、環境省の野生生物課に相談に行った。同課の話はこんなことだった。
       「船橋側海域の先行登録(部分登録)は制度上可能である。ただし、その場合も全体登録の道筋がついていることが条件となる。また、ラムサール条約上の登録条件を満たしていることも必要となる」
     また、8月17日には市川市の2漁協(市川市行徳、南行徳)と話し合いをした。県側は、政策企画課、自然保護課、水産課の3課が出席した。両漁協は、「漁場再生が先である」「ラムサール条約登録は、漁場が改善されてからすればいい。なぜ登録を急ぐのか理解できない」と述べた。

◇木村幸雄委員(習志野市連合町会連絡協議会副会長)
     「漁場改善」の具体的な内容はなにか?

◇県(自然保護課)
     漁場環境を今より良くし、漁業で漁業者の生活が成り立つようにするということだ。

◇松崎利光委員(公募、市川市在住)
     「漁場再生が先」というのは理解できない。ラムサール条約登録地になっても漁場再生はできると思うからだ。そのことについて、2漁協はどういう考えをもっているのか。

◇県(自然保護課)
     それは2漁協に直接聞かないとわからない。

◇本木次夫委員(船橋市自治会連合協議会副会長・事務局長)
     私も、「漁場再生が先」という意見は理解できない。2漁協は、ラムサール条約登録をすることにどういう不安をもっているのか?

◇県(自然保護課)
     たとえば、ノリに鳥の糞がつくことを恐れていると聞いている。


◆ラムサール登録地になっても漁場再生は可能

◇三橋福雄委員(千葉県不動産コンサルティング協会)
     「漁場再生が先」の「再生」というのは、どういう内容なのか。どういうふうになったら再生ができたというのか。このままでは100年たってもラムサール条約登録はできない。「漁場再生が先」は、ラムサール条約登録に同意しないための言い訳にみえる。ラムサール条約登録地になっても漁場再生はできるはずだ。

◇県(水産課)
     「三番瀬漁場再生検討委員会」で漁場再生(改善)策を検討している。現在は、具体的に覆砂と澪づくりを検討している。

◇倉阪秀史委員(千葉大学教授)
     それらは、ラムサール条約登録地になるとできなくなるのか?

◇県(水産課)
     ラムサール条約登録地になってもできると考えている。


◆県は腰がひけている

◇竹川未喜男委員(千葉の干潟を守る会)
     県の姿勢は腰がひけているのではないか。ラムサール条約登録は、市川の漁業にとってプラス面もあることも積極的に話すべきなのに、県はそういう話をしていないと聞く。熱意が足りないのではないかと思う。

◇倉阪秀史委員
     県は市川2漁協との話し合いで、ラムサール条約登録地になればどういうプラス面があると話したのか。

◇県(自然保護課)
     プラス面としては、ラムサール条約登録のブランドを活用できることを話した。

◇田久保晴孝(傍聴者)
     私は三番瀬における野鳥の飛来数を調べている。船橋側はシギ・チドリの飛来数だけをみても、ラムサール条約の登録条件を満たしている。

◇倉阪秀史委員
     先ほどの県の話だと、環境省は部分登録について、「全体登録の道筋がついていることが条件」と述べたとのことである。これはニュアンスの問題であり、船橋側を部分登録するうえで説明がつくと思う。私も環境省の野生生物課長(前任者)と話をしたが、部分登録に理解をしめしてくれた。


◆「水産課が初出席」に驚いた

◇松崎利光委員
     ラムサール条約登録に関する市川市行徳漁協の本音を聞きたい。そこで、県と漁協との話し合いに私たち委員も同席できるようにしてほしい。

◇県
     ラムサール条約登録をめぐる2漁協との話し合いはたいへんきびしい状況にある。もし委員が同席したら、県との話し合い自体ができなくなる恐れもある。

◇倉阪秀史委員
     県と2漁協との話し合いだが、今回(8月17日)はじめて水産課も出席したという話を聞き、たいへん驚いた。

*          *

 以上です。


◆県の熱意のなさが浮き彫りに

 今回の議論で浮き彫りになったのは、県の熱意のなさです。
 県と市川市2漁協との話し合いはこれまで何回も開かれました。しかし、肝心の水産課が出席したのは、8月17日がはじめてとのことです。2漁協は「ラムサール条約登録よりも漁場再生が先」と言いつづけています。ところが、漁場再生を担当している水産課は、これまで1回も出席しなかったのです。これでは漁協を説得できるわけがありません。倉阪秀史委員が驚くのも無理ないことです。

 また、松崎利光委員が「ラムサール条約登録地になっても漁場再生はできる。そのことについて、2漁協はどういう考えをもっているのか」とただしました。そうしたら県は、「それは2漁協に直接聞かないとわからない」と答えました。
 WGを傍聴したある人は、「肝心の話をしないで、いままで漁協と何の話をしたの?」と言いました。





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