「反対者はいないが、今後も合意形成に努力」

〜三番瀬ラムサール登録で県自然保護課長〜



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◆2団体が県交渉

 「三番瀬を守る署名ネットワーク」と「三番瀬公金違法支出判決を活かす会」は(2009年)6月12日、三番瀬のラムサール条約登録などで県と交渉しました。「署名ネット」は午前、「活かす会」は午後です。2時30分からは、合同で記者会見をおこないました。
 2団体とも森田知事との会談を文書で要請していたのですが、会ってくれませんでした。代わりに環境生活部の赤塚稔次長や渡邉吉郎自然保護課長らが応対しました。両団体は、知事が面会を拒否したことについて、「市川市長などと面会したのに、なぜ市民団体と会わないのか」ときびしく批判しました。

 県幹部の応対は、一言で言えばヒドいものでした。
 「知事に会って、知事の見解を直接聞きたい」と求めたのに対し、「知事は勉強中」とか「ハードな環境であり、会う時間がとれない」を繰り返すばかりです。


◆ラムサール登録の障害理由が際限なく広がっている

 「なぜラムサール登録申請の手続きが進まないのか」の質問に対しては、「合意形成に努力している」をオウムのように繰り返しました。

 県はこれまで、ラムサール登録が進まない理由として、「漁業者の反対」や「転業準備資金問題の未解決」をあげていました。
 しかし昨年3月、船橋市漁協が総会でラムサール登録賛成議案を賛成多数で可決しました。また、転業準備資金問題も昨年11月に解決しました。したがって、障害はなくなったはずです。

 ところが県(自然保護課)は、前日(6月11日)の第27回「三番瀬再生会議」において、「三番瀬全体の取り組み(特に漁場再生の取り組み)が進展しないと、ラムサール条約への登録促進は難しい状況です」という報告をしました。
 これは、まったく新しい「障害理由」です。「活かす会」の交渉で、この点についてもただしました。
     「県は『三番瀬全体の取り組み(特に漁場再生の取り組み)が進展しないと……』という新しい理由をもちだしてきたが、たとえば漁場再生とラムサール登録はどういう関係にあるのか。ラムサール登録湿地になっても漁場再生はできるはずだ」
 そうしたら、自然保護課長はこう答えました。
     「ラムサール登録湿地にするためには、利害関係者の合意を得るなど、いろいろ条件をクリアしなければならないということだ」
 まったく答えになっていません。


◆「知事は勉強中」

 こんなやりとりもありました。

◇活かす会
     「『三番瀬のラムサール条約登録を実現する会』による知事選候補者への公開質問状に対し、森田知事(当時は候補者)は、三番瀬のラムサール登録について『推進する』と回答している。また、第1段階として船橋側海域を部分登録することについても『賛成する』と答えている。知事に面会し、現時点での森田知事の見解を聞きたい。」
◆自然保護課長
     「それは選挙中に回答したことだ。知事就任後は、関係者の意見などいろいろなことを考慮しなければならないということで、勉強中だ」


◆「反対している団体はどこもない」

◇活かす会
     「船橋市漁協はラムサール登録に賛成した。また三番瀬再生会議では、とりあえず船橋側の登録を推進すべきということが合意された。したがって、船橋側の登録については問題ないはずだ。」
◆自然保護課長
     「部分登録だろうが、全体登録であろうが同じこと。船橋側を登録する際も、市川市の関係者の合意は必要だ。たとえば、鳥は船橋側と市川側を行き来している。」
◇活かす会
     「市川市の行徳・南行徳両漁協もラムサール登録には反対していないと聞いている。いったい誰が反対しているのか。市川市なのか。」
◆自然保護課長
     「市川市はラムサール登録に賛成している。反対している団体はどこもない。一般論で言えば、どこも賛成している。」
◇活かす会
     「ということは、結局は、ネックは県だけではないか。県が否定的だから、登録が進まないのではないか。」
◆自然保護課長
     「(ムカッとした顔つきで)そんなことはない。県が利害関係者の合意を得ないまま登録の手続きを進めるわけにはいかない。今後も、理解関係者の納得や理解を得るために努力をつづけていきたい。」

□          □

 以上です。
 要するに、三番瀬のラムサール登録には誰も反対していないが、登録手続きを進めるわけにはいかないということです。これが県の姿勢です。
 そのウラには、第二湾岸道路をなんとしてでも猫実川河口域(三番瀬の市川側海域)に通したいという県の意向があるようです。さらに、この海域を人工ビーチにすることで、後背地の再開発(塩浜地区まちづくり)の採算性を確保したいという市川市の意向もあります。


◆県の姿勢は埋め立て推進時にもどった

 県交渉に参加した人からはこんな感想がだされました。
     「森田知事は、三番瀬の人工海浜化を要望している市川市長らと面会したのに、三番瀬の恒久保全を求める市民団体とは会おうとしない。これは納得できない」

     「県は、ラムサール登録に反対する利害関係者はいないとしながら、今後も合意を得るために努力を続けると言った。これは登録手続きを進める気がないということではないか」

     「県の姿勢は、埋め立て計画が白紙撤回された以前の状態に完全にもどったようだ」

     「ウラで市川市と話し合い、猫実川河口域を人工海浜にしたがっているようにもみえた」
 そこで同日の夜、三番瀬保護にかかわる諸団体のメンバーは合同打ち合わせ会を開き、三番瀬を守るためにさまざまな活動を展開することを決めました。








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