8団体が

三番瀬隣接窪地への浚渫土投入で調査要請

〜アサリの天敵「サキグロタマツメタガイ」侵入の危険〜




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 航路浚渫土を習志野市茜浜(あかねはま)沖の浚渫窪地(くぼち)に投入することについて(2006年)6月16日、三番瀬保全にかかわる8団体が要請書を提出しました。

 これは、木更津市が金田漁港で実施している航路浚渫(しゅんせつ)事業に伴い、浚渫土を三番瀬に近い習志野市茜浜沖の深い窪地に投入しようとするものです。
 投入先である習志野市茜浜地先の窪地は、三番瀬に隣接しています。一方、搬入元(浚渫地)の木更津市金田漁港の航路は、小櫃川河口干潟(盤洲干潟)のすぐ近くにあります。

 小櫃川河口干潟には、“アサリの天敵”である外来種「サキグロタマツメタガイ」がたくさん生息していることから、それが三番瀬周辺に持ち込まれる危険性があります。そのため、調査を十分に行うよう要請しました。

 新聞報道(『千葉日報』6月17日)によれば、要請を受けた木更津市は次のように話したとのことです。
 「今回の投入で窪地が埋まることはなく、窪地の底には無酸素水があり、貝が混じっていても死滅すると思われるが、投入による生態系への影響について専門家に問い合わせる」
 なお、4年前(2002年)も、小櫃川河口干潟の砂を三番瀬に撒く計画がもちあがりました。このときは、三番瀬円卓会議で問題になったため、中止になりました。



要請書



2006年6月16日

 千葉県知事 堂本暁子 様
 木更津市長 水越勇雄 様

三番瀬を守る会 会長 田久保晴孝
千葉の干潟を守る会 代表 大浜  清
市川三番瀬を守る会 会表 秋山  胖
三番瀬を守る署名ネットワーク 代表 田久保晴孝
市川緑の市民フォーラム 事務局長 佐野 郷美
千葉県野鳥の会 会長  富谷健三
自然と文化研究会 The かもめ 代表  佐藤聰子
千葉県自然保護連合 代表 牛野くみ子


要請書

 日ごろは県内の環境行政にご尽力されていることに感謝申し上げます。  さて、近々、木更津市金田漁港の航路浚渫土を習志野市茜浜地先海域の窪地に投入するとのことですが、“アサリの天敵”である外来種「サキグロタマツメタガイ」が持ち込まれる危険性があることから、当該航路や浚渫土の調査を十分に実施されるよう要請します。

理 由

 千葉県はいま、干潟・浅瀬「三番瀬」の再生を、環境面や教育面などさまざまな角度から検討しています。
 浚渫土砂が投入される茜浜地先の窪地と三番瀬は至近距離にあります。窪地は青潮発生源の一つであり、埋め戻し自体はよいことだと思いますが、よそから土砂を持ってくることは危険性(リスク)をともなうものです。
 小櫃川河口干潟(盤洲干潟)には、サキグロタマツメタガイというアサリを食する貝がいます。
 以前も、船橋市漁業協同組合が小櫃川河口干潟から砂を運んで三番瀬に覆砂するという計画をもっていましたが、平成14年(2002年)春、「三番瀬再生計画検討会議」(円卓会議)でこのことが検討され、覆砂が中止になりました。
 当時、私たちも小櫃川河口干潟でサキグロタマツメタガイの調査を行い、1時間に200個も採取しました。
 サキグロタマツメタガイは繁殖力が非常に高いことから、いったんもちこまれれば三番瀬などに大きな被害をもたらします。こうしたことから、よそから土砂を持ってくる場合は、あらかじめ航路や浚渫土の調査を十分に行うべきです。


(参考)
 平成14年5月15日に開かれた第2回三番瀬「海域小委員会」(三番瀬再生計画検討会議の下部組織)において、千葉県(事務局)は次のように説明しました。
「覆砂事業については、4月17日開催の円卓会議において、砂といっしょにサキグロタマツメタガイが持ち込まれる危険性があると指摘がされた。そのため、県の水産研究センターで小櫃川河口干潟を調査した結果、サキグロタマツメタガイの分布が確認された。しかし、漁業への実害は出ていないと判断されたため、そのことを前回の海域小委員会へ報告したところ、専門家委員から『サキグロタマツメタガイの持ち込みを100%防ぐことは困難』『調査結果は不十分である』との指摘がされた。また、岡島会長からは『代替案も検討してみたらどうか』などの発言があった。それで、県の水産部や滝口委員に検討を依頼した。」
 その結果、小櫃川河口干潟の砂を三番瀬に搬入することについて船橋市漁協の組合長が中止の表明をし、この問題は決着となりました。







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