やっぱりでてきた人工干潟化の提案

〜第11回三番瀬再生会議〜




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 東京湾奥部に残る貴重な干潟・浅瀬「三番瀬」の再生計画などを審議する「三番瀬再生会議」の11回会合が(2006年)3月28日、浦安市内で開かれました。
 議題は、県が諮問した三番瀬再生計画(事業計画)素案です。


■やっぱりでてきた人工干潟化

 素案には35の事業が盛り込まれています。しかし、中心になるのは、浅瀬(猫実川河口域)の人工干潟化です。案の定でした。
 素案は、A4版48ページにまとめられています。「干潟・浅海域」「生態系・鳥類」「漁業」「水・底質環境」など12節に分けられているのですが、いたるところで「干潟化(干出域の形成)の試験」がでてきます。その内容は、「三番瀬の多様な自然環境を取り戻すためには、土砂供給を人為的に行うなどして、干出域の形成に取り組む」というものです。
 この人工干潟化は、多種多様な生き物が生息している三番瀬海域をつぶすという点で、埋め立てと同じです。


■“現存湿地をつぶしての人工干潟化創出”が基調

 一方で、多種多様な生き物が生息している現存の干潟・浅瀬を保全(保存)するということはまったく書かれていません。保存の“ホ”の字もないのです。
 ラムサール条約の「湿地復元の原則とガイドライン」は、「まず保全があってこそ再生」「現存する湿地の保全維持を優先すべき」を基本としています。しかし、県が作成した三番瀬再生計画素案は、そうではなく、“現存湿地をつぶしての人工干潟化創出”が基調となっています。
 しかしながら、この日の再生会議では、この点にたいする疑問などはいっさい出されませんでした。


■ラムサール登録もやる気なし

 35の事業のなかには、「ラムサール条約への登録促進」も含まれています。
 しかしこれは、「三番瀬の再生事業と並行して、ラムサール条約の趣旨を活かした三番瀬の再生・保全・利用についての考え方を共有できるよう、関係機関との連携、関係者との調整を進める」というものであって、登録をめざすということではありません。しかも、今後5か年を目標に調整を進めるとなっています。
 次回の締約国会議は2008年に韓国で開かれますが、それはまったく無視です。


■パブリックコメントを実施

 再生会議は今後、分野ごとに小グループをつくって4月中に問題点などをまとめ、その結果を次回の再生会議(5月25日)で議論することになりました。
 一方、県は、4月に素案をパブリックコメント(意見公募)にかけ、寄せられた意見を5月の再生会議に提示するとしています。


■三番瀬保全団体のメンバーは完全排除
  〜環境学習施設等検討委員会〜

 この日の再生会議では、環境学習を担う人材育成・確保や環境学習施設などを検討する「三番瀬環境学種施設等検討委員会」の委員候補12人も発表されました。
 メンバーをみると、三番瀬埋め立て反対運動をつづけてきた保全団体のメンバーはゼロです。猫実川河口域の調査をつづけている「三番瀬市民調査の会」のメンバーはおろか、三番瀬自然観察会を20年以上つづけている人たちも排除です。
 他方、12人のなかには、「環境学習がやりやすいように、(猫実川河口域に)土砂をいれて人工干潟をつくるべき」と主張している団体の関係者が複数加わっています。また、「三番瀬円卓会議」や「三番瀬再生会議」に1回も参加せず、そこでどんな議論がされたかをまったく知らない人が半分以上も占めています。
 三番瀬再生事業がどういうものであるかが、かなり見えてきたのではないでしょうか。




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