海域への「干出域」「人工干潟」は新たな埋め立てであり、

  「再生」ではありません

     〜今関一夫さんが市川市に意見書〜




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 市川市の「塩浜地区まちづくり基本計画(案)」に対し、今関一夫さんが意見書を提出しました。
 この計画案は、三番瀬・猫実川河口域に土砂をいれて人工海浜(干潟)をつくるという提案です。うたい文句は、「海辺の空間を活かしたまちづくり」「三番瀬の原風景の再生」などです。



意見書





2005年7月15日

 市川市役所街づくり部行徳臨海対策課 御中

今関一夫


 日ごろ、市政へのご尽力に敬意を表します。
 貴広報誌「フォーラム・アイ」6月25日付No.50の「塩浜地区まちづくり基本計画案」について、意見等を申し述べます。同「計画」の策定にあたり、ぜひ反映されるよう要望します。

  1.  塩浜地区の海辺は、千葉県・貴市自らが長年にわたり進めてきた大規模な海域の埋立事業の傷跡であり、貴市が保全・再生にご苦労されていること、心よりご同情に耐えません。
     しかし、2001年9月堂本知事により三番瀬の埋立計画は中止されたものであり、もはや「埋立」は許されません。

  2.  三番瀬の埋立中止後の保全・再生については、千葉県が「三番瀬再生計画」を作成し、「再生事業」を進めているところです。したがって、貴市が計画している「再生事業」も当然「三番瀬再生計画」にもとづいて、計画立案、事業実施等を進めてください。

  3.  同「基本計画」のうち「海にふれあえる護岸プランを県に要望していきます。」について、「護岸についての要望事項」A及びCは、「干出域」「干潟再生」「石積」「人工干潟」の名による海域のあらたな埋立であり、次の理由により削除してください。

    •  海側は、「泥干潟であり、死んでいる。」の声もありますが、 それは人間のことばです。三番瀬という海域は、ここも豊かな生 態系が残っており、多様な生物の生存により自然環境が良好に保 全されています。最近、市民調査によりここの海域にアナジャコの生息や広大なカキ礁の存在が再発見されました。
       これらは、講演会、新聞、テレビでたびたび発表され、これらの保全へ市民の関心が高まっています。これらのことから、「三番瀬再生計画」は、「現在残っている干潟・浅海域は、保全するという原則」(43頁)、「海域をこれ以上狭めないことを原則として三番瀬の再生を実施する」(90頁)ことを明示し、あらたな埋立をしないよう戒めています。

    •  上記Cに「干出域・人工干潟の海岸形状の再生」とありますが、「再生」は埋立により「こわされた」「機能を失った」ところ等を元に戻すことです。  ここの海域への「干出域」「人工干潟」は、あらたな埋立であり、「再生」ではありません。これらは、「残されている干潟・浅海域は、保全する」「海域をこれ以上狭めない」の原則に反し、許されません。現状で、「海にふれあえる護岸プラン」の作成は、本当に悩むところですが、三番瀬円卓会議で議論されたように、既埋立地(陸側)の一部を海域に戻し、そこへ「ふれあえる海岸」を築造するなどにより再生し、市民の要望にこたえることができると考えます。
    以上







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