■第21回三番瀬円卓会議(2)

人工的砂投入の成功例は全国的にみても皆無に近い。

あえて砂を入れる科学的根拠を

一般県民も理解できるよう説明願いたい

〜古井利哉さんが質問〜




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 第21回三番瀬円卓会議(2004年1月7日)では、猫実川河口域への人為的土砂投入に傍聴者から批判がたくさんだされました。その一人は市川市の古井利哉さんです。古井さんはこう述べました。
     「パブリックコメントについて一つひとつ丁寧(ていねい)に答えてくださり、ありがとうございます。ここでは、土砂投入について質問させていただきます」
     「猫実川河口域は地盤高が下がっているので、人為的に砂を投入するといるという。しかし、全国的にみて、人工的な砂投入は成功例がないなかで、それがうまくいくのか。これについて、県民がわかるように説明をもらいたい」
     「順応的管理の手法で少しずつ砂を入れていき、失敗したらやめるとされている。しかし、106ページと107ページの図は、50cm単位ぐらいの細かい石垣(石積み護岸)とか、砂をいれて干出域をつく るというように、非常に細かい図面になっている。少しずつ様子をみながらやっていくとか、どういう生物がいるかを調査しながらやっていくと言いながら、図面は非常に詳細なものがつくられている。寸法まできちんと入れてある。これは、(少しずつ様子をみながらやっていくという)文章の表現とかなりちがう」
 この古井さんの質問に対し、倉阪秀史委員(千葉大学助教授、環境アセスメント)が答えました。倉阪秀史委員は、次のように答えました。
     「市川塩浜2丁目の護岸イメージ図では、砂を入れて沖合方向に7.8mの干出域をつくるとなっているが、これは塩浜2丁目全域でやるわけではない。具体的にどこの場所でやるかは今後検討することになる。また、調査などをしながら少しずつ砂を入れていく。調査の結果、すべての区域に貴重な生物が生息しているということになったら実施(実験)は中止することになる」

 しかし、この回答は、「全国的にみて、人工的な砂投入は成功例がないなかで、それがうまくいくのか」という質問にはまったく答えていません。そこで、古井さんが事務局(県の三番瀬プロジェクトチーム)に質問書を送りました。それを紹介します。





「第21回三番瀬円卓会議」を傍聴して


市川市 古井利哉



 表記会議を傍聴して、発言させていただきましたが、時間的制約と小生の不得要領な説明のせいか、必ずしも納得の出来るご回答が得られませんでしたので、あらためて当メールでその趣旨をお伝えする次第です。
 願わくば、次回の円卓会議において担当委員から再度ご回答いただけるようお取り計らいのほどお願いいたします。


「パブリックコメントへの対応表」(資料No.1)を中心にして

質問その1

     32ページ計画案95ページ「対応」に「実験的に砂を入れていくことが提案されています。これは良好な海域を再生するためのもので……」とあるが、人工的に砂を入れることが良好な結果をもたらしたと言う成功例は全国的に見ても皆無に近い。あえて砂を入れる科学的根拠を一般県民も理解できるよう説明願いたい。

質問その2

     3ページ(調査)後段「順応的管理の具体的実施においては、目的、計画、モニタリング、評価を含む段階が踏まれることになる。」
     3ページ(その他)中段「干出域の創出については、慎重に進めると共に、具体的内容については今後の検討が必要。」
     2ページ(順応的管理)3段目「具体的な順応的管理の方法は未だ議論していませんので……」  33ページ素案98ページ第5段目「干出域や砕波帯などを造る具体的場所については、環境アセスメントを行ってから決定すべきです。また、干出域を再生する作業は市民が参加して行うこととし、環境モニタリングを行いつつ……」

 等々と、順応的管理については、極めて慎重に細心の注意を払いつつ砂を投入するように書かれているが、再生計画案(修正版第2分冊)105〜109ページの護岸イメージは余りにもこれらの慎重さとはかけ離れた図ではなかろうか? また50cm単位まで明記しているなど詳細かつ固定的過ぎるのではないか?
 もっと多様な選択肢として初期に提案された内陸にめり込む図面や現状の直立護岸などがあってしかるべきではないか?
 以上が質問の要旨でありますが、これに対して倉坂委員にはまったく答えてはいただけず、単に会議で合意を得た既定の方向であると言わんばかりの答弁に終始しておりました。
 あえて本メールを提出する次第です。








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